登山道具はそろった! いざ、山に…
これから登山を始める人は、レインウェア、シャツやパンツ、靴やザックなど…ある程度最低限必要なものが揃ったら、次は「いざ山へ行くのみ!」と意気込むのではないでしょうか。
でもちょっと待って! 最後の仕上げに、意外と見落としがちなアイテムがあるんです。「山に行くならこれは持っていけ!」なアイテムとは、いったい何なのでしょうか? 今回は山道具のスペシャリスト、石井山専 新宿東口ビックロ店・山﨑さんにお話を伺ってきました。
編集部(以下:編):今日はよろしくお願いします! さて、早速なんですが…徐々に登山装備を揃えていく過程で、三種の神器(レインウェア・靴・ザック)以外にあと足りないものって何かあるんでしょうか? 意外と見落としがちなアイテムとか…。
山﨑さん:あります! ウェアや靴などを揃えたらもう登山に行けてしまうような感じがしますが、実は忘れてはならないのが小物などのアクセサリー類です。
ヘッドライトはレインウェアと同じくらい必須装備!
山﨑さん:まずはヘッドライト。これは大事ですよ。
編:え? でも別に、泊まりじゃなければいらなくないですか?
山﨑さん:いえいえ、日帰りでも持っていってください。ヘッドライトはレインウェアと同じくらい必須アイテムです! 山って、夕方くらいには結構暗くなるんですよ。例えば森林限界を超えるような標高の高いところだと、ある程度日が沈んできても明るいんですけど…樹林帯に入ると光が遮られて割と早いうちから暗くなります。
編:そうか。当たり前だけど森の中だと木があるから、光が届かないですもんね。
山﨑さん:そう。そうしたら暗くなると心理的に焦っちゃって、判断力の低下につながることもあります。“使わない前提”で山に行っても、山頂がものすごい気持ちよくて、ゆっくりしすぎちゃうかもしれませんし…
編:た、たしかに。それは大いにあり得ますね。
山﨑さん:あとは山があるところって、街からは離れているエリアなので下山しても街灯が全然なくて真っ暗、ってこともあるんですよ。そうすると側溝に落ちて怪我、なんてこともあり得ます。
あと何よりも大事なのは、万が一道に迷ったとき、外部から発見されやすくなる。これが重要です。自分の身を守るために、日帰り登山でも持っていって頂きたいですね。