根石岳|静かな八ヶ岳が楽しめる穴場の山!日帰り&1泊縦走コース

根石岳は北八ヶ岳の最南端に位置する山です。稜線上にあり、天狗岳、硫黄岳と合わせて訪れる人が多い、縦走コースが人気の山。根石岳、すぐ隣の箕冠山は人気エリアながら人が少ない穴場スポットで、静かな八ヶ岳を楽しむことができます。登山口周辺には温泉もあり、登山帰りに温泉でさっぱりして帰ることもできますよ。そんな根石岳の登山コースとアクセス情報をまとめました。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

八ヶ岳の稜線上の山!根石岳

標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
2603m長野県南佐久郡小海町・茅野市八ヶ岳14.3℃6.6℃
参考:ヤマレコ
根石岳は北八ヶ岳の最南端に位置する標高2,603mの山で、天狗岳の南、硫黄岳の北に位置しています。根石岳からさらに南へ300mほど離れたところには、標高2,590mの箕冠山があり、根石岳と合わせて訪れる人も。根石岳は素晴らしい眺望とコマクサの群生スポットとして知られています。

日帰りで行ける縦走コース

根石岳付近の北八ヶ岳の稜線
出典:PIXTA(根石岳付近の北八ヶ岳の稜線)
八ヶ岳の主稜線上に位置している根石岳は縦走で訪れるのが一般的で、天狗岳からでも数十分程度で登頂することが可能な山。天狗岳と合わせて日帰りで日程を組むことができます。

登山客が少ない「穴場」の山

根石岳から見る天狗岳
出典:wikipedia/Mass Ave 975(根石岳から見た東天狗)
根石岳のおとなりにある天狗岳は、北八ヶ岳の中でも人気の高い山。シーズン時ともなると多くの人で賑わいます。ですが、わずか2~30分の距離にある根石岳に行くと登山客はぐっと少なくなります。八ヶ岳の中でも静かに眺望を楽しめる穴場スポットとなっているんです。

根石岳の天気

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山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰

ITEM
山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
発行元:昭文社

天狗岳・根石岳・箕冠山縦走コース(日帰り)

唐沢鉱泉を起点に、天狗岳・根石岳・箕冠山を縦走するコースです。日帰りで往復できるところがポイント。1日で八ヶ岳の自然を静かに満喫したい人におすすめです。

①天狗岳~根石岳~箕冠山周回コース

①天狗岳~根石岳登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約9.4㎞約7時間20分約777m日帰り★★
参考:ヤマプラ
唐沢鉱泉(110分)→第1展望台(60分)→西天狗(20分)→東天狗(45分)→箕冠山(60分)→東天狗(60分)→黒百合平(85分)→唐沢鉱泉

唐沢鉱泉の建物を横目に、樹林帯へ分け入っていきます。まず目指すは西天狗。登山道は岩が多く、周囲はしらびその木々が立ち並んでいます。第1展望台の少し手前で視界が開け、最初に目指す天狗岳の姿が目に入ります。第1、第2展望台からは南八ヶ岳の稜線や南・中央アルプスなど壮大な景色が楽しみましょう。

第2展望台からの眺め
出典:PIXTA(第2展望台からの眺め)
眺めの良い稜線歩きを楽しみながら歩を進めると、やがて第2展望台へ。南八ヶ岳のメインである赤岳や阿弥陀岳の姿をはっきりと視界に収められます。ここから先、西天狗へは岩の斜面を縫って登る急登が待ち構えていますが、分かりやすく矢印が岩に記されています。

西天狗岳
出典:PIXTA(西天狗岳)
西天狗に登頂後、岩のガレ場を一度下ってから東天狗を登り返して目指します。疲れがある場合は小休止を挟んでから出発。慎重に進みましょう。

東天狗岳
出典:PIXTA(東天狗岳)
東天狗直下には短い鎖場もあります。左が絶壁となった鉄製の橋を渡ったり、急坂の岩場も姿を見せます。根石岳への稜線は風も強く、また、霧で視界が不明瞭なときはより細心の注意を。

根石岳からは爆裂火口をたずさえる硫黄岳の姿もよく見えます。根石岳から箕冠山までは一度下って登り返し。鞍部には砂礫地が広がってコマクサが群生しています。岩場に咲く可憐な高山植物をゆっくりと楽しんで。

根石岳山荘
出典:PIXTA(右手に見えるのが根石岳山荘)
東天狗の先にある分岐まで戻り、スリバチ池方面へ下っていきます。ハイマツが生い茂る道を抜け、黒百合ヒュッテ方面へ。

スリバチ池
出典:PIXTA(スリバチ池)
昔ながらの日本家屋風の佇まいをみせる黒百合ヒュッテを後にし、再びしらびその木々が立ち並び苔生す神秘的な林の中へ。1時間半ほどで唐沢鉱泉へと辿り着きます。唐沢鉱泉では温泉の源泉も見られますよ。

唐沢鉱泉
出典:PIXTA(唐沢鉱泉で見られる厳泉)
▼天狗岳についてもっと調べたい方はこちら

硫黄岳・根石岳縦走コース(1泊2日)

少し日程にゆとりがある人は1泊2日のコースもおすすめです。迫力ある姿を間近で見られる硫黄岳を経由し、根石岳を目指すコースです。

②硫黄岳~箕冠山~根石岳

②硫黄岳~根石岳登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約12.6㎞約7時間20分約874m1泊2日★★
参考:ヤマプラ
【1日目】
桜平(30分)→夏沢鉱泉(50分)→オーレン小屋(20分)→峰の松目分岐(50分)→峰の松目(55分)→赤岩の頭(20分)→硫黄岳(40分)→夏沢峠

桜平を出発し2、30分程林道を進みましょう。沢沿いを歩くので、苔生した渓流の姿も目に飛び込んできます。硫黄の臭いが漂って来ると夏沢鉱泉はすぐそこ。段々と登山道らしくなり、ダケカンバと苔生す岩が織り成す八ヶ岳らしい樹林の中を分け入っていきます。
出典:Googlemap
やがて、硫黄岳や天狗岳、峰の松目のハブターミナルとなるオーレン小屋が姿を現します。さらに20分弱進むと、赤岩の頭と峰の松目の分岐点へと辿り着き、分岐を過ぎた辺りから急登がスタート。枝葉に覆われ、倒木が転がるような足場の悪い道を進みますが、途中に南八ヶ岳の山々が望める展望ポイントもあります。

峰の松目 峰の松目は樹林に覆われ展望は期待できませんが、赤岩の頭の手前辺りで森林限界を迎え、視界が開けてきます。赤岩の頭は眺めが良く、赤岳や阿弥陀岳など八ヶ岳の山々が見渡せる360度の展望は最高。

赤岩の頭
出典:PIXTA(赤岩の頭)
赤岩の頭で景色を満喫したら、次なるピーク硫黄岳へ。既に眼前に硫黄岳がそびえています。次第に急坂やガレ場となり、赤岩の頭からおよそ15分で硫黄岳へ到着。

硫黄岳山頂
出典:PIXTA(硫黄岳山頂)
硫黄岳の山頂はとても広いのが特徴。展望も抜群で、八ヶ岳の山々はもちろん、遠くはアルプスの山々まで見渡せます。また、爆裂火口を間近で目にできるのも目玉ポイント。その巨大さに圧倒されます。

硫黄岳の爆裂火口
出典:PIXTA(硫黄岳の爆裂火口)
硫黄岳を背に眺めの良い稜線歩きを楽しみながら、天狗岳方向へ向かいます。標高差300mほど下ると夏沢峠に辿り着き、本日宿泊する山びこ荘が姿を現します。

【2日目】
夏沢峠(30分)→箕冠山(約35分)→根石岳(約30分)→箕冠山(30分)→オーレン小屋(30分)→夏沢鉱泉(20分)→桜平

2日目、夏沢峠を出発し箕冠山へ。箕冠山への道は樹林帯となっており、山頂も木々に覆われ他のピークと違って眺望はありません。さらに稜線に沿って一度下り、登り返して根石岳を目指します。根石岳で景色を堪能したあとは、箕冠山まで戻ってきます。

根石岳
出典:PIXTA(根石岳と根石岳山荘)
箕冠山からオーレン小屋を目指します。緩やかな樹林帯を下っていき、30分程度でオーレン小屋へと到着。

オーレン小屋
出典:Facebook/八ヶ岳オーレン小屋(オーレン小屋)
オーレン小屋からは1日目に登ってきた道を下り、桜平でゴールです。

▼硫黄岳についてもっと調べたい方はこちら

根石岳登山で利用できる山小屋・テント場

今回紹介したコース上にある山小屋・テント場を紹介します。是非ここで泊まりたい!と思わせる、魅力的な小屋ばかりです。

根石岳山荘

根石岳山荘
出典:PIXTA
窓いっぱいに西天狗岳の秀麗な姿を眺めることができ、眺望は抜群。下方に広がるは諏訪盆地、夜は灯りが煌き夜景も遠望できます。根石岳と箕冠山の稜線上にあるのに、お風呂にも入れます。登山者への飲料水無料サービスもあり。

所在地:根石岳と箕冠山の間
電話番号:0266-73-6673(予約)、090-4158-4544(山小屋直通)
営業期間:5月下旬~11月上旬
収容人数:60名
テント場:なし
料金
1泊2食9,500円
1泊夕食8,500円
1泊朝食7,500円
素泊まり6,500円
弁当1,000円
※上記の料金はグリーンシーズンの価格です。ウィンターシーズンは公式サイトをご確認ください。
根石岳山荘のHPを見る

黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテ
撮影:YAMA HACK編集部
通年営業しており、喫茶も8時から16時まで営業。食事がおいしいと評判で、雑誌にも度々取り上げられるほど。季節により特別ケーキも置いてあることも。日本家屋風の佇まいながら部屋やトイレは清潔で初心者にも優しい山小屋。日帰りでも休憩に立ち寄ってみては?

所在地:黒百合平(中山峠から5分)
電話番号:090-2533-0620 (小屋直通)
営業期間:通年営業
収容人数:150人
テント設営数:50張
料金
1泊2食8,500円
素泊まり5,500円
テント1,000円/人
黒百合ヒュッテのHPを見る

オーレン小屋

オーレン小屋 桜平から80分、硫黄岳や天狗岳へ登る人のハブターミナル的存在の山小屋です。ほっと安心して落ち着ける薪ストーブが談話室にあるのが特徴的。また、標高2300mで最高のくつろぎを与えてくれるのが檜展望風呂オーレンの湯。女性登山客からも評判の山小屋です。

所在地:八ヶ岳夏沢峠西方800m
電話番号:0266-72-1279
営業期間:4月下旬〜11月上旬
収容人数:250名
テント設営数:100張
料金
1泊2食9,500円
1泊夕食8,500円
1泊朝食7,000円
素泊まり6,000円
テント1,000円/人
オーレン小屋のHPを見る

ヒュッテ夏沢

ヒュッテ夏沢 学校登山専門の山小屋で、シーズン時は基本的に学校団体への貸切になります。期間中の土日は団体予約がないので、一般客も宿泊可能。静かな山小屋で、談話室には薪ストーブもあり。小屋から硫黄岳の爆裂火口も見られます。

所在地:夏沢峠(天狗岳と硫黄岳の稜線上)
電話番号:0266-74-2728
営業期間:基本的に7・8月のみ(要事前確認)
収容人数:100人
テント場:なし
料金
1泊2食8,500円
1泊夕食7,500円
1泊朝食7,000円
素泊まり6,000円
ヒュッテ夏沢のHPを見る

山びこ荘

山びこ荘 談話室には薪ストーブが置いてあり、ランプの灯りに照らされた部屋は雰囲気のあるロッジのよう。小屋の内外でヤマネやモモンガの姿が見られ、夜になると談話室にもやってきます。トイレは小屋の外にある1回50円のチップトイレ、個室は無くカイコ棚式の大部屋のみとなっています。

所在地:夏沢峠(天狗岳と硫黄岳の稜線上)
電話番号:090-5446-1205
営業期間:5月下旬~11月上旬(不定休あり)
収容人数:40人
テント場:なし
料金
1泊2食7,500円
1泊夕食6,600円
1泊朝食6,000円
素泊まり4,500円
山びこ荘のHPを見る

登山口へのアクセス・駐車場情報

紹介したコースの登山口へのアクセスは、基本的に車となります。交通機関を利用した場合は、JR中央本線茅野駅からタクシーを使うこととなります。

唐沢鉱泉へのアクセス

【車の場合】
中央道 諏訪南IC-エコーライン-唐沢鉱泉

<駐車場>
市営駐車場
※唐沢鉱泉施設内の駐車場は宿泊者専用の駐車場です。登山で利用する場合は市営駐車場を利用してください。
駐車可能台数:30台
料金:無料
トイレ:あり


【電車・バスの場合】
JR中央本線 茅野駅よりタクシーに乗車

桜平へのアクセス

【車の場合】
東京方面から
中央自動車道 諏訪南IC-八ヶ岳エコーライン-尖石考古博物館を右折-唐沢鉱泉と桜平の分岐を右へ-桜平駐車場

名古屋方面から
中央自動車 諏訪IC-国道152号-唐沢鉱泉と桜平の分岐を右へ-桜平駐車場

<駐車場>
桜平登山口周辺駐車場
※上・中・下と3つに分かれており、上から順に満車になります。
駐車可能台数:約150台
料金:無料
トイレ:あり(シーズン中のみ)


【電車・バスの場合】
JR 茅野駅-タクシーにて桜平登山口へ

下山後に温泉もおすすめ!

今回紹介した2つの根石岳登頂コースは、それぞれ起点となる場所に温泉が湧いています。下山後に温泉に浸かり、登山の疲れを癒しましょう。

唐沢鉱泉

唐沢鉱泉 日帰り入浴、宿泊どちらも可能な八ヶ岳の名湯の宿です。毎分600Lもの鉱泉が湧き出ており、その神秘的な源泉地を直接見ることもできます。書籍『日本の秘湯』に掲載されるほどで、無色透明の湯質が特徴。石組みと木造でできた浴槽は雰囲気があり、ゆっくりとくつろぐことができます。

住所:長野県茅野市豊平4733-1
電話番号:0266-76-2525
営業時間:10:00 ~ 16:00(日帰り入浴)
休業日:1月中旬~4月初旬(積雪のため休業)
日帰り入浴料金:大人700円/こども400円

唐沢鉱泉のHPを見る

夏沢鉱泉

夏沢鉱泉 標高2,060mに位置する夏沢鉱泉は、しらびその原生林に囲まれた秘湯。お肌がすべすべになるメタケイ酸が豊富な温泉として知られています。日帰り入浴、宿泊どちらもでき、宿泊客はJR茅野駅から桜平まで無料の送迎が付いてきます。

住所:長野県茅野市 豊平
電話番号:090-4158-4545
営業時間:10時~16時(日帰り入浴)
休業日:なし(通年営業)
日帰り入浴料金:650円

夏沢鉱泉のHPを見る

穴場スポット根石岳で素晴らしい景色を独り占め!

根石岳からの景色
出典:PIXTA(根石岳からの景色)
静かな山行で壮大な景色をたたえる八ヶ岳を満喫したいなら根石岳はおすすめです。人気のある天狗岳と合わせて日帰りで登れるので、日程が取れない人も楽しめますよ。1泊2日でゆったり時間が取れる人は、稜線上の小屋に泊まるも良し、登山口の鉱泉で泊まるも良し。是非、この穴場の山を楽しんでください。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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milkywaygalaxy
milkywaygalaxy

バックパックを背負って向かった旅先で経験した、登山やツーリング、ダイビングなどのアウトドアに魅せられ早数年。次はどこで何をしようか、考えるだけでわくわくしてきます!そんなアウトドアの魅力を言葉で伝えたいと思います。

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