七面山|山岳信仰の霊山で富士山からのご来光を拝む!山の力でエネルギーチャージしよう

2022/06/11 更新

法華経の守護を祀る霊峰「七面山」は富士山と南アルプスの間に位置しています。コースタイムは長めですが、日帰りでも登山可能です。山頂近くの「敬慎院」に宿泊すると富士山とご来光を拝むことができます。七面山の登山ルートやアクセス、同じくパワースポットとの「身延山」の登山ルートも紹介します。

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naot

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。どうぞよろしくお願いします。

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アイキャッチ画像出典:PIXTA

富士山の西に位置する霊山「七面山」とは?

七面山の山容
出典:PIXTA
標高山頂所在地山域最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1,989m山梨県南巨摩郡身延町・早川町身延山地20.3℃7.2℃
参考:ヤマレコ
七面山(しちめんさん)は、南アルプスの南東にある山です。法華経の聖地であり、現在も山頂の東北部は久遠寺の寺領となっています。そのため登詣する人々も多くいます。登山者にとっては、日本二百名山のひとつに数えられていることや富士山の眺めが素晴らしい山です。

七面山の登山適期は?

七面山で写真を撮る人々 登山適期は4月上旬から11月上旬です。積雪期にはアイゼンなど雪山登山の装備が必要です。雪が融けて、翌朝凍ってアイスバーンになることもあり、滑落など注意が必要です。

七面山の天気

七面山に行く前に現地の天気をこちらで確認しておきましょう。
てんきとくらす|七面山の週間天気

七面山の見どころは?

山岳信仰の山でもあり、富士山のほぼ真西に位置する七面山。いくつかある見どころの中でおすすめを紹介します!

法華経の守護を祀る「七面山 敬慎院」

敬慎院
出典:PIXTA
七面山の敬慎院には、身延山の裏鬼門を守る法華経の守護神「七面大明神」が祀られています。

境内の裏に一の池は、七面大明神が竜の姿であらわれたという言い伝えがあり、池のほとりには池大神宮があります。敬慎院そばの奥之院には、七面大明神が現れたと伝えられる石があり、願い事を周りをまわりながら7度唱題するとご利益があるとされているので、併せて行ってみましょう。

敬慎院の遥拝台から見る「絶景富士山」

富士山
出典:PIXTA
富士山のほぼ真西にある七面山。中でも山頂にある「敬慎院」の遥拝台は真正面に富士山が大きく見える場所です。
ダイヤモンド富士
出典:PIXTA
春と秋のお彼岸には、太陽が真西から昇ってくるため、富士山とほぼ同緯度にある七面山からは、富士山の山頂真ん中から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」を見ることができます!毎年この日は多くの人が訪れています。

迫力満点の「大崩壊壁(ナナイタガレ)」

ナナイタガレ 七面山の東側の斜面は、ナナイタガレ(大崩れ)と呼ばれる崩壊地となっています。これは、1600年代から起こっていたとされ、1854年の安政東海地震もしくは1852年の北飛騨地震で拡大したのではないかとされている大崩壊地で、今でも崩壊が続いています。

七面山の登山コース

七面山の山頂へは表参道と北参道という2つの参拝道を歩きます。参拝道といっても山なので、登山と同じ装備や準備を怠らずに登りましょう。

表参道コース|急傾斜だけれど階段を登る

合計距離: 12.11 km
最高点の標高: 1980 m
最低点の標高: 501 m
累積標高(上り): 2590 m
累積標高(下り): -2590 m

【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:7時間30分(往復)
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
神力坊(60分)→肝心坊(105分)→晴雲坊(114分)→七面山(74分)→晴雲坊(65分)→肝心坊(35分)→神力坊
 

距離は短いですが、急傾斜で登り応えのあるコース。休憩所が各所にあり、登詣する人も多く行き交っています。

神力坊 山門のある登山口からスタートします。ここを1丁目とし、50丁目の敬慎院まで番地が付いており、敬慎院まで木の階段が続きます。途中に4つの坊があり、登山の無事の祈願や休憩をすることができます。敬慎院手前にある随身門の遥拝台からは富士山の素晴らしい眺めが一望できます。

七面山山頂 迫力ある大崩壊地ナナイタガレは山頂のすぐ下まで食い込んでいます。七面山山頂には、木々が生い茂っているため展望はあまりありません。下山は来た道を戻ります。

北参道コース|緩やかだけど標高差あり

合計距離: 18.01 km
最高点の標高: 1980 m
最低点の標高: 320 m
累積標高(上り): 3446 m
累積標高(下り): -3446 m

【体力レベル】★★★★☆
日帰り
コースタイム:9時間15分(往復)
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
七面山登山口(40分)→七丁目休憩所(80分)→安住坊(80分)→明浄坊(35分)→雨畑分岐(三十六丁目)(15分)→奥の院(25分)→敬慎院(60分)→七面山(45分)→敬慎院(20分)→奥の院(10分)→雨畑分岐(三十六丁目)(25分)→明浄坊(45分)→安住坊(45分)→七丁目休憩所(30分)→七面山登山口
 

七面山を開いたと言われる日朗上人が登った道で、標高差がありますが、表参道に比べると傾斜はゆるめのコースです。時期によってはヒルが多く発生するため、長袖長ズボンの着用などヒル対策が必須です。

神通坊の鳥居 神通坊の鳥居からスタートし、敬慎院は48丁目となっています。途中の坊で、水場やトイレを利用できるので休憩しながら登りましょう。

大トチノキ 19丁目には日朗上人が植えたと伝えられる大トチノキがあります。30丁目あたりでは、樹林帯の向こうに富士山の姿を望むことができます。

影嚮石
出典:PIXTA (影嚮石)
影嚮石(ようごうせき)がある奥の院を過ぎると、樹齢1000年以上で「七面山のご神木」とも言われる大イチイの看板が出てきますので、時間があったら立ち寄りましょう。敬慎院からは①のコースと同じとなり、下山は来た道を戻ります。

下山はコースを変えることも可能!

表参道と北参道、いずれも往復ピストンコースを紹介しましたが、もちろん周回することも可能。その際のそれぞれの復路片道と注意しておきたい点をまとめます。

表参道を下山

合計距離: 9.57 km
最高点の標高: 1980 m
最低点の標高: 320 m
累積標高(上り): 732 m
累積標高(下り): -2392 m

【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:3時間45分(復路片道)
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(復路片道)
七面山(45分)→敬慎院(35分)→晴雲坊(65分)→肝心坊(35分)→神力坊(45分)→七面山登山口
 

表参道コースとは逆にある坊では登山などの祈願をすることができるので、参拝しながら下山するのもおすすめです。雨など天候が悪い場合は、急傾斜ではありますが木道や土嚢で整備された表参道コースのほうが歩きやすいのでこちらを利用しましょう。

北参道を下山

合計距離: 9.01 km
最高点の標高: 1980 m
最低点の標高: 320 m
累積標高(上り): 893 m
累積標高(下り): -2553 m

【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:3時間40分(復路片道)
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(復路片道)
七面山(45分)→敬慎院(20分)→奥の院(10分)→雨畑分岐(三十六丁目)(25分)→明浄坊(45分)→安住坊(45分)→七丁目休憩所(30分)→七面山登山口
 

表参道コースは傾斜が急なため、標高差はありますが傾斜のゆるやかな北参道コースで下山するのもおすすめです。表参道コースの往路は約4時間30分なので、合計8時間20分の行程となります。

一の池、二の池、三の池などの池や大きなトチノキを見ながら下山しましょう。コース詳細は②北参道コースを参照してください。

ゆっくり宿坊で1泊、ご来光を望むのもおすすめ

見延山久遠寺 敬慎院
出典:PIXTA
霊山であり、山頂近くには「見延山久遠寺」に属する「敬慎院」があります。ここでは「参篭(さんろう)」というかたちで、宿泊することが可能です。

予約すれば誰でも宿泊することができますが、山小屋ではなく、あくまでも宿泊修行になるので注意を。朝夕のお勤めや精進料理の食事、七面山大明神の像を拝む「ご開帳」など、参籠ならではの修行ができます。夜は「巻き布団」と呼ばれる横に長い布団で就寝します。
電話:0556-45-2551
料金:(1泊2食)6,500円
七面山敬慎院|公式サイト

七面山へのアクセス情報

七面山登山口のアクセス方法を紹介します。登詣者も多いため、駐車場は混雑することがあります。

クルマの場合

中部横断自動車道「中富」IC-国道52号-県道410号-県道37号-七面山登山口(表参道・北参道)

■表参道登山口駐車場
駐車台数:30台程度
トイレ:あり
料金:無料
※付近に複数の駐車場あり

■早川町役場駐車場(北参道)
料金:無料
駐車台数:30台

公共交通の場合

JR「甲府」駅にてJR身延線乗換ー「身延」駅下車。はやかわ乗合バス乗換ー「七面山登山口」バス停下車

※新宿発高速バス「見延行き」の「飯富」バス停から乗合バスへの乗換も可能。詳細は公式サイトで確認を。早川町|はやかわ乗合バス
※表参道登山口へは徒歩約1時間、もしくはタクシー利用
有限会社 角瀬タクシー:0556-45-2062
株式会社 俵屋観光:0556-45-2500

早川町観光協会|バス・タクシー

七面山から身延山へ。2つの霊山めぐり

七面山にある「敬慎院」が属しているのは、身延山にある日蓮宗総本山の「久遠寺」です。七面山と身延山、富士山の西に位置するこの2つの霊山はパワースポットとしても有名。赤沢宿から十萬部寺の間は林道歩きになりますが、併せて登詣するのもおすすめです。

身延山・七面山
出典:YAMAP、作成:編集部

身延山 久遠寺

身延山 久遠寺
出典:PIXTA
日蓮宗の総本山で法華経の聖地とされる有名なパワースポットです。1274年に日蓮宗の開祖・日蓮聖人は、身延山を信仰の山と位置づけて草庵を構えたことから始まりました。また、境内にある三門は日本三大門の一つで、「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわしており、悟りに至るとされています。

身延山 久遠寺 しだれ桜
出典:PIXTA
山麓にある「身延山 久遠寺」の境内には樹齢400年のしだれ桜があります。日本さくらの名所100選、全国しだれ桜10選にも選ばれており、花の時期には多くの人が訪れます。
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3567
電話番号:0556-62-1011


身延山 久遠寺|公式サイト

身延山ロープウェイ

身延山ロープウェイ
出典:PIXTA
身延山の山頂へはロープウェイを使って登ることもできます。所要時間は約7分。運行スケジュールや料金は下記公式サイトで確認を。
身延山ロープウェイ|公式サイト

七面山で感じる、厳かな信仰登山の歴史

七面山 信仰登山 七面山から見る富士山の眺めはとても素晴らしく、ダイヤモンド富士を見られる日には毎年多くの人が訪れています。登り応えがある山ですが、休憩できる場所が多いのでゆっくり登って山頂付近を散策してみてください。敬慎院の参篭体験も良いものですよ。
※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。

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