COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む
ココヘリとは

「ココヘリ」と「登山保険」って比べるもの?―意外と伝わっていない”それぞれの価値”とは

登山の“もしも”に備える手段として、よく耳にする「ココヘリ」と「登山保険」。
「どっちがいいんだろう?」 「両方必要なの?」とつい比べてしまいますが、実はこの2つ、そもそも提供している“価値”がまったく違うんです。

「ココヘリ」は命をつなぐための“捜索手段”。「登山保険」は、かかった費用に備えるための“保険”。

比べるものではなく、お互いを補い合う存在の両者の役割と価値を、わかりやすく解説していきます。

目次

山のリスクに備えるには「ココヘリ」も「登山保険」も大切

登山の遭難者

出典:PIXTA

登山は楽しいけれど、「もしも」に備える必要があります。ケガや遭難などの「もしも」に備える方法として代表的なのが「遭難捜索サービスのココヘリ」「登山保険(山岳保険)」です。

役割が異なる「もしも」への備え

ココヘリor登山保険

出典:PIXTA

よく「ココヘリか登山保険、どっちに入ればいいの?」と耳にします。備えにはお金がかかるため、できれば費用は抑えたいというのも本音ですよね。

ただ、答えとしては「どちらも入っていた方が、より万全な備えになる」もしくは、「両方の特徴を理解したうえで、自分にとって必要な備えを選択する」です。

2つの備えは「異なるもしも」に備えています。大きな違いは、登山保険は「お金」の補償で、ココヘリは「命」をみつけるサービスということ。この2つの違いをしっかりと理解して、両方で備えるのか、自分に必要なものを選択するのかを決めましょう。

混同しがちな「捜索」と「救助」

登山の遭難者の捜索隊

出典:PIXTA

「ココヘリ」と「登山保険」の役割を理解する上で、整理しておきたいのが「捜索」と「救助」の違いです。

捜索

遭難者を発見する行為(居場所の特定)

救助

発見した遭難者を安全な場所へ移動させること(搬送や下山させるなど)

捜索と救助の役割を整理した上で、「ココヘリ」と「登山保険」の違いをみていきましょう。

備えシーン遭難者の捜索活動捜索活動の費用補償救助費用の補償治療費の補償
ココヘリ※捜索活動〇※1△※2×
登山保険救助後×
※ココヘリはベーシックプランの場合
※1)ココヘリ捜索チームの出動にかかる費用が対象
※2)ココヘリが依頼した民間組織による救助にかかった費用は最大550万円まで対象。制度上、依頼ができない遭対協による活動の費用は対象外となります。

ココヘリ

電波を使ったヘリコプター捜索により、遭難者の早期発見につなげる捜索サービス。
ココヘリ会員が持つ発信機から出る電波を、専用の受信機を搭載した民間ヘリを飛ばして捜索します。

遭難者の居場所を特定したあとは、警察や消防などの公的機関に位置情報を連携。

救助を行うのが公的機関の場合、費用はかからないことがほとんどですが、警察のみが出動手配を行える山岳遭難対策協議会(民間のチーム)が救助を行った場合は、救助費用が発生します。

遭難者の怪我の治療費用に関しての補償はサービスに含まれていません(ベーシックプランの場合)。

登山保険

捜索や救助にかかった費用、ケガの治療にかかった費用を補償します。

救助を行うのが公的機関の場合、遭難者に捜索費用の請求がされることはほとんどありません。しかし、山岳遭難対策協議会(遭対協)などの民間チームが捜索・救助を行った場合、活動を終えたあとに費用の請求がされるので、一度支払ったあと、保険会社がそれらの費用を補償してくれます。

ココヘリとは異なり、保険会社は捜索活動にも救助活動にも関わりません。


また、捜索に関する備えも、「捜索にかかった費用が受け取れること」と「捜索自体が行われること」があるため、ココヘリで備えるにしても、保険で備えるにしても、きちんと何に備えているか?を理解するようにすることが大切です。

ざっくりと概要が整理できたところで、ココヘリと登山保険の役割をもう少し詳しくみていきましょう。

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