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【私はコレを持っていく】気づけばいつも持ってる!雪山登山を安全・快適に楽しむ必需品5選

もうすぐ待ちに待った雪山登山シーズンが到来します。十分な防寒対策や、着実なアイゼン歩行・ピッケル操作を要求されますが、白銀の絶景は他の季節には味わえない絶景です。

今回はそんな冬の登山をより安全・快適にするために、登山ガイドでもある筆者が愛用・常備している5つのアイテムをご紹介。

スノーシューハイキングなど、冬の様々な登山スタイルでも活躍しますよ。

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目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

雪山のリスクを理解しておけば心おきなく楽しめる!

魅力的ながらきちんとリスク対策したい雪山登山
撮影:鷲尾 太輔(魅力的ながらきちんとリスク対策したい雪山登山)

いよいよ待ちに待った雪山登山シーズンの到来。白銀に輝く山々は、他の季節では見ることができない絶景です。

しかし、氷点下の気温があたりまえのこの季節。凍傷や低体温症などのリスクがあることも確かです。こうした環境に備えたアイテムを携行することで、安全かつ快適に雪山登山を楽しむことができますよ。

これが私の定番アイテム

  1. 操作性の高い薄手のインナーグローブ
  2. スマホを取り出さずに現在地を確認できるスマートウォッチ
  3. 万が一のシェルター作りに活躍!スノーショベル
  4. オールシーズン持っておきたい即席シェルター・ツエルト
  5. 暖かさは正義!暖房器具としてのバーナー

①操作性の高い薄手のインナーグローブ

finetrackのドライレイヤーインナーグローブ
撮影:鷲尾 太輔(finetrackのドライレイヤーインナーグローブ)

雪山登山では手指の凍傷リスクがあるため、基本的に素手になることはNGです。けれどもアイゼンバンドの調整など細かい作業は、厚手の手袋では不自由に感じることも。

特にスマートフォンの操作が難題。スペック上は「タッチパネル対応」と表示している手袋でも、なかなか操作できずにストレスを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

筆者がYAMA HACKの記事作成で先代モデルであるパワーメッシュインナーグローブのサンプルを使用して、即購入したのが「finetrack ドライレイヤーインナーグローブ」です。手が透けて見えるほどの薄手で操作性は抜群。多少の雪が付着しても、優れた撥水性で濡れることはありません。

その名の通りアウターグローブを重ねて使用しますが、上半身のレイヤリングにおいて世界初のドライレイヤーを発表した同社ならではの特長はきっちり継承。アウターグローブ単体よりも本品と重ねた方が、手の蒸れを軽減してくれます。

②スマホを取り出さずに現在地を確認できるスマートウォッチ

文字板でGPS画面を確認できるスマートウォッチ
撮影:鷲尾 太輔(文字板でGPS画面を確認できるスマートウォッチ)

現代の雪山登山において、ぜひ活用したいのがGPSによる現在地や進行方向の確認です。雪庇や雪崩のリスクもある雪山では読図能力も必要な知識ですが、ホワイトアウトの状況では方向ばかりか地形の起伏すら認識できなくなる場合もあります。

かといってGPSアプリを利用する場合に頻繁にスマートフォンを取り出していると、今度はバッテリーの消耗を早めてしまいます。低温に強風が重なると一時的ですが数十秒でバッテリー切れとなり、スマートフォンを温めたりモバイルバッテリーに接続して回復を待つタイムロスが発生します。

YAMAP・ヤマレコといったGPSアプリをインストールでき、スマートフォン上と連動できる点でApple Watchは便利ですが、堅牢性が課題。筆者はザックの上げ下ろしの際にショルダーベルトと干渉した文字板が外れてしまった経験があります。

この点では堅牢性が高いアウトドア用スマートウォッチに軍配が上がります。前述のアプリで作った登山計画のGPXファイルをダウンロードしたり、スマートウォッチそのものに内蔵された地図を使用することも可能です。

③万が一のシェルター作りに活躍!スノーショベル

スノーショベルで雪洞を作る
撮影:鷲尾 太輔(スノーショベルで雪洞を作る)

雪山登山で欠かせないアイテムが、以下に代表される「雪崩対策装備」です。

・ビーコン:雪崩埋没者がどこにいるのかを送受信機で捜索する
・プローブ(ゾンデ):雪崩埋没者の正確な位置を特定する
・スノーショベル:雪崩埋没者を掘り起こして救出する

この中で雪崩発生時以外にも汎用性が高いアイテムがスノーショベル。例えばホワイトアウト時にGPSを利用しても行動の続行が難しい場合、その場で何らかのシェルターに退避することが低体温症や凍傷防止に重要です。

登山用のスノーショベルは軽量な素材かつシャフトも伸縮可能なモデルが多く、周囲の雪を掘って雪洞を作ることが可能。この雪洞の中に退避することで、冬の悪天候による山岳遭難のリスクを低減させることが可能なのです。

その他、雪崩のリスクを事前に判定する弱層テストや、雪洞以上に快適な空間となるイグルーづくりにもスノーショベルは活躍しますよ。

④オールシーズン持っておきたい即席シェルター・ツエルト

雪山シーズン以外でも携行したいツエルト
撮影:鷲尾 太輔(雪山シーズン以外でも携行したいツエルト)

先ほど紹介した雪洞は、それなりの積雪がないと作ることができません。積雪が少ない場合の雪山はもちろん、無積雪期でも携行したいアイテムがツエルトです。

強風雨による低体温症リスクは、夏の高山や春・秋の登山においても起こり得ます。こうした状況では、身体を濡らさない・冷やさない対策、すなわち風雨をシャットアウトできるシェルターへの一刻でも早く退避することが必須です。

生地が防水性であるため被るだけでも有効なツエルトですが、トレッキングポール・ペグ・張り綱を使えば、より快適なシェルターになりますよ。また雪洞の入口をツエルトで覆うだけでも、絶大な保温効果を得ることができます。

⑤暖かさは正義!暖房器具としてのバーナー

ジェットボイルと一般的なバーナー
撮影:鷲尾 太輔(ジェットボイルと一般的なバーナー)

雪山登山では休憩中に屋外でアウトドアクッキングをしている余裕はありません。少しでも身体を冷やさないよう休憩は短時間に留め、行動食や温かい飲み物などを摂取するのが一般的です。それでも必ず持参するのがバーナーです。

雪洞やツエルトなどのシェルターに退避したら、より低体温症のリスクを下げるために乾いた衣服に着替えます。これに加えてシェルター内を暖かくすることができると、快適さが抜群に上がります。バーナーは、この際の暖房器具として使用するのです。ただし、換気には十分に配慮をしてください。

ジェットボイルのように手軽にお湯を沸かすことがあるアイテムであれば、身体の中も温かくなります。もちろん、燃料となるOD缶なども忘れずに携行しましょう。

緊急時のリスク回避を想定したアイテム選びを

快適で安全な雪山登山を楽しもう
撮影:鷲尾 太輔(何よりも安全な雪山登山を)

今回紹介した必需品は「楽しさ」よりは「快適さ」や「安全性」を重視したセレクトで、少し面白みに欠けるかもしれません。しかし「安全登山」は何にも代えることができない最優先事項、ガイドとしてツエルト・バーナーは年間を通してどんな低山にも携行して出かけています。

リスク回避を想定したこれらのアイテムをしっかり準備して使い方を習得しておくことで、より安心して雪山の絶景を満喫することができますよ。

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