finetrack・パワーメッシュインナーグローブ

病みつきになる“手の快適さ”を実感!finetrackの「パワーメッシュインナーグローブ」

登山中に発汗するのは身体だけではありません。様々な局面で装着したグローブ内部が、手汗による蒸れで不快に感じたことはないですか。そんな悩みを解消してくれるのが、finetrackのパワーメッシュインナーグローブ。今回は常に手をドライな状態にキープしてくれるこのアイテムの快適性を体感してみました。

目次

アイキャッチ画像撮影:washio daisuke

手汗で蒸れる…不快なコンディションになりがちなグローブ内部

激しい登りでひと休憩…グローブ内も蒸れていませんか

撮影:washio daisuke(激しい登りでひと休憩…グローブ内も蒸れていませんか)

気温が下がる冬の登山。冷えやすい末梢部、特に指先や手を保温するために欠かせないのがグローブです。
しかし登り始めれば身体同様に発熱する手。じっとりと汗で濡れてしまい思わずグローブを外してしまったことはありませんか。

ウェアにおいては蒸れにくいベースレイヤーも登場している昨今、グローブにも同じようなアイテムがあればいいのに…。そんな悩みを解消してくれるアイテムが、日本のアウトドアメーカー finetrack(ファイントラック)の「パワーメッシュインナーグローブ」です。

ドライレイヤーのグローブバージョン!?「パワーメッシュインナーグローブ」

finetrack・パワーメッシュインナーグローブ

撮影:washio daisuke(パワーメッシュインナーグローブ)

ウェアにおいて、独自の5枚重ねのレイヤリングを提唱するファイントラック。通常のレイヤリングだと素肌に直接触れるベースレイヤーのさらに内側に着用する、「ドライレイヤー」という撥水性に優れた素材のウェアがラインナップされています。

このドライレイヤーの役割を果たしてくれるのが、今回紹介する「パワーメッシュインナーグローブ」。どれだけグローブ内をドライにしてくれるのか……早速雪山で試してみました。

「蒸れ」も「濡れ」も感じにくい!「パワーメッシュインナーグローブ」

雪の立山連峰・浄土山でテストしてみました

撮影:washio daisuke(雪の立山連峰・浄土山でテストしてみました)

雪山登山におけるパワーメッシュインナーグローブのスペックを検証するために登山したのは、立山連峰・浄土山。
登山口となる室堂平から標高差400m弱、完全に森林限界上の行動となるため、風の影響もダイレクトに受ける斜面が山頂まで続きます。

手が発汗しても「蒸れ」を感じにくい!

身体だけでなく手からも発汗する急斜面の登り

撮影:washio daisuke(身体だけでなく手からも発汗する急斜面の登り)

重い雪山装備を背負って急斜面を登ると、身体だけでなく手も発熱します。まずここで実感したのは、「蒸れ」の感じにくさ。
左手は素手・右手はパワーメッシュインナーグローブを装着した上に、アウターグローブを装着して行動してみたところ……

*左手:手からの発熱でグローブ内が蒸れて不快な感覚
*右手:手からの発熱による暖かさは感じるものの、手自体はドライな感覚

と、歴然とした違いが出ました。

グローブに雪が付着しても「濡れ」を感じにくい!

雪が付着しても手はほとんど濡れを感じません

撮影:washio daisuke(雪が付着しても手はほとんど濡れを感じません)

靴ひもやアイゼンバンドの締め上げなどの細かい操作は、厚手のアウターグローブを外して、パワーメッシュインナーグローブのみで行うこともあります。

当然ここで、グローブ表面に雪が付着してしまう場面が何度かあったのですが、不思議なことに内部の手の表面が「濡れ」を感じることは、ほとんどありませんでした。

快適さの理由は…優れた耐久撥水性

上段:グローブ外側から濡らしても/下段:濡れた手で装着しても

撮影:washio daisuke(上段:グローブ外側から濡らしても/下段:濡れた手で装着しても)

「蒸れ」や「濡れ」など、いわゆる湿気に強いパワーメッシュインナーグローブ。その性能を分かりやすく実感してみるために、故意に濡れた状態を作って実験してみました。

写真上段のように外側から霧吹きで濡らした場合でも、グローブ自体が湿っている感触はあるものの手に濡れを感じることはありません。写真下段のように濡れた手で装着した場合でも、水滴が素早く抜けて、瞬く間に手はドライな感触に。

多少湿っても、いずれの場合も5分ほどでグローブ自体がほぼ乾いた状態に戻りました。
優れた耐久撥水性

提供:finetrack(優れた耐久撥水性)

その秘密は生地自体の優れた耐久撥水性。濡れや汗による不快感を軽減するだけでなく、素早い汗抜けで手をドライで快適な状態にキープしてくれるのです。

実際の登山シチュエーションではアウターグローブをしていれば直接濡れることはありませんし、手からの発熱(水蒸気)は水(水滴)より遥かに粒子が小さいため、より快適なコンディションを保てるでしょう。

素手とほぼ同じ!操作性も抜群

ピンク部分が縫製箇所

撮影:washio daisuke(ピンク部分が縫製箇所)

パワーメッシュインナーグローブは、装着した状態でも素手と同じ細かい作業が可能。写真のように縫製箇所を最小限にしているため、様々な手や指の動きを邪魔しにくいのです。
フィット感も良好

提供:finetrack(フィット感も良好)

さらに生地自体が薄く独自のパターンで織られているため、ストレッチ性も高いのが特徴。手全体にぴったりフィットして、ストレスなく手や指の動きに追従してくれます。

デリケートな生地…取扱いには注意を

マジックテープ部分などに触れると生地が損傷する場合も

撮影:washio daisuke(面ファスナー部分などに触れると生地が損傷する場合も)

パワーメッシュインナーグローブの生地は、軽さと機能両立させるために繊細なニット地を採用しています。このため、面ファスナーに触れると摩擦によって生地が損傷する場合も。木の枝や尖った岩角に触れても同様のリスクがあります。

その名の通りインナーグローブとしてアウターグローブとの組み合わせで装着するのが基本のアイテム。デリケートな生地であることを意識して、単体での使用は避けましょう。

▼グローブのレイヤリングについてはこちらの記事をチェック

活用方法は無限大!ドライな手で快適登山を

クライミンググローブと組み合わせての装着もオススメ

撮影:washio daisuke(クライミンググローブと組み合わせての装着もオススメ)

今回は雪山登山をメインに検証しましたが、パワーメッシュインナーグローブが活躍するフィールドは無限大。気温が高い無積雪期でも、様々なシーンで活躍します。

特に筆者がオススメなのが、鎖が設置された岩場やロープが設置された滑りやすい急斜面で使用するクライミンググローブとの組み合わせ。バックスキン製で通気性が低い上にロープなどからの摩擦熱も加わると内部が高温多湿になりがちなのがクライミンググローブ。その内側にパワーメッシュインナーグローブを装着すれば、より快適な状態で3点支持(確保)などの手の動きを実践できるでしょう。

身体と同じく手もドライな方が快適に登山できるのは間違いなし。お好みのシチュエーションで、パワーメッシュインナーグローブが作り出す「手の快適さ」を実感してください。

今回紹介したアイテム

ファイントラック パワーメッシュインナーグローブ

優れた耐久撥水性を備え、各種グローブとのレイヤリングによって、汗冷えなどを軽減するドライレイヤーのインナーグローブ。 手指にぴったりフィットし、着用ストレスを軽減。レイヤリングしたグローブが濡れていてもまとわりつきにくく、スムーズな着脱が可能です。
■優れた耐久撥水性
■濡れ冷えや汗による不快感軽減
■着用ストレスの少ない独自パターン
■素早い汗抜け ■安定した保温性がもたらす安全性
■防臭性能
■スムーズな着脱が可能
重量:12g

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