あなたの膝痛にぴったりなサポーターは?

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膝の痛みは多くの登山者を悩ませる痛みのひとつ。膝を保護するために便利なのが、膝サポーターです。
しかし、面ファスナーで巻くタイプや筒型タイプ、バンド型など「種類がありすぎてどう選べばいいか分からない!」となってしまいがち。
今回はそんな悩めるサポーター選びに終止符を打つために、専門家である医療マッサージ研究所・岡田智一さんにタイプ別の特徴を聞き、実際にサポーター各種の着用感を確かめてみました! 膝の痛みで悩んだら、ぜひ参考にしてみてください。
サポーターは一時的な膝の負担軽減に有用

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膝サポーターは一時的な膝の保護に有用な手段で、主に3つの役割を果たします。
根本治療ではなく、あくまでも“サポーター”として
サポーターの着用は一時的な膝の負担軽減に便利ですが、根本的な原因へのアプローチにはなりません。
根本の原因は筋力不足なのか、コンディショニング不足なのか、はたまた歩き方からくる痛みなのか……。もし痛みが続くようならば専門医に相談することが大切です。
【メリット&デメリット】 膝サポーターの主な3種類と選び方

撮影:YAMA HACK編集部
目的によって、どのサポーターを選ぶかも重要です。ここでは膝サポーターの主な3種類を紹介。それぞれの特徴やメリット・デメリットを確認していきます。
筒型

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メリットは 生地が薄く、着用時の違和感が少ないことや保温のために利用しやすい点。 現在はテーピング理論に基づいた設計なっているものが主流で、中にはコンプレッション機能がついているものもあり、運動時の筋肉や関節へのサポート機能を発揮します。
デメリットは固定力が弱くズレやすいことです。
面ファスナー型

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膝蓋骨(膝のお皿)の安定感を高め、横ブレなどの膝に対する固定力が高いことがメリット。 膝を怪我したときなどにもよく使われ、靴を履いたままでも着用できるうえ、好みに応じてフィット感を調整できることも特長のひとつ。
デメリットは膝全体と周辺を広く覆うため、汗によるムレが気になる点。洗濯できるものを選べば、常に清潔に着用できます。
バンド型

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下山時に発生しやすい膝下の骨(すねの骨)が痛むときに有用。コンパクトで持ち運びも楽なことや、着用も手軽なのがメリットです。
一方、あまり負担の軽減を感じられないことも。その場合は痛みの原因が膝以外にあり、骨盤や股関節などの可動域の低下や、体の使い方が影響していると考えられます。
※画像クリックで拡大
プチプラから専門メーカーまで。おすすめ膝サポーターの着用感を検証!
撮影:YAMA HACK編集部
タイプごとの特徴がわかったところで、膝痛持ちのハイカーが主な製品を実際に着用し、着け心地やサポート力を検証してみました。
検証したアイテムの一覧はこちら。すべて「左右兼用/1枚」で販売されています。製品名をクリックすると紹介に飛べます。
筒型
面ファスナー型
バンド型
膝全体をしっかりホールド【筒型サポーター】

撮影:YAMA HACK編集部
着用時の違和感が少なく、全体をホールドすることから保温にも役立つのが筒型サポーターです。
<興和:KOWA>バンテリンコーワサポーターひざ専用
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ドラッグストアなどで手軽に入手できるコーワのバンテリンコーワサポーターシリーズ。[オープン価格(編集部調べ:税込1,500円前後)]
■U字型のテーピング編みが、膝のお皿を持ち上げるようにサポートし、左右のブレを抑制
■膝頭と膝裏はスリットニット構造。膝頭は伸びやすく動きを妨げず、膝裏はムレや屈伸時の不快な食い込みを抑制
■上下のアンカーが、適度な締め付けでサポーターのズレ上がり、ズレ下がりを防ぐ
柔らかい生地感と程よいホールド感で装着中も快適でした。上下部分のフィット感が強いので、簡単にズレることはなさそうです。ムレやすい膝裏がメッシュになっているのもいいですね。
専門メーカーと比較してかなりリーズナブルながら、機能性と快適性はなかなかのもの! ドラッグストアなどで手軽に入手できるのは助かります。
膝をしっかり包み込むけれど、生地がよく伸びるので動きやすさもあります。
ある程度ブレは抑えたい、でもガチガチに固めたくはないという人に良さそうです。膝を冷やさないために着けておくのにもいいかも。
興和:KOWA
バンテリンコーワサポーターひざ専用
税込価格 | オープン |
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サイズ | S・M・L・LL |
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素材 | ナイロン、ポリウレタン |
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重量 | ー |
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<mont-bell>サポーテックニーサポーター
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登山者にお馴染みのモンベルも、実はサポーターを展開しています[2,530円(税込)]
■テーピング理論に基づいた構造
■縫い目のないシームレス設計
■優れた吸水拡散性で汗冷えを抑制
■抗菌・防臭加工
ホールド感はソフト。わかりやすくサポート感があるわけではないけれど、膝を保護してくれている感覚はあります。
軽量でかさばらないので、お守りサポーターとしてザックに入れておくのに良さそうです。
すでに膝が痛い人には物足りないかもしれませんが、シームレスなだけあって、着けていて違和感や不快感がないのがいいですね。
速乾性があって、防臭加工も施されているので、夏の登山で使いたいです。

<mont-bell>サポーテックニーサポーター
税込価格:2,530円
サイズ:S・M・L・XL
素材:ポリエステル84%、ポリウレタン11%、ナイロン5%
平均重量:33g
モンベルHP|サポーテックニーサポーター
<BAUERFEIND>SPORTS KNEE SUPPORT
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医療用コンプレッションストッキングを専門に設立されたドイツのメーカー・バウアーファインド。医療用サポーターを開発してきたノウハウを生かし、スポーツ用サポーターも発売。世界のプロ選手が愛用しています。[10,340円(税込)]
■同社の医療用サポーターをベースにした、解剖学的形状のスポーツ用サポーター
■ニット状に編まれた生地が、膝全体を均一にコンプレッション
■ズレ防止の滑り止め機能と、サイドステー(支柱)を搭載
■膝周りには、適切な膝の動きへ導くΩ形状のシリコンパッド入り
■パッド下部の突起が膝下を刺激し、関節の動きをスムーズにする関節液を分泌しやすくする構造
■膝裏は柔らかく、しわが寄りにくいニットパターンを採用
筒形ってズレやすいというデメリットがあるけれど、コレはしっかり留まってズレにくい印象。
内蔵のゲルパットを膝の皿に合わせるようにするだけで、誰でも迷わずに正しい位置に装着できるのがいいですね。
ゲルパッドがある分、重量はやや重め。持ち運びをするには少々かさばるため、予め膝の痛みを感じている際にぴったりだと思います。
ゲルパッドによる膝の固定だけでなく、素材と構造によるものなのか、全体的にしっかり保護されているようなホールド感が心地いいです。
サポーターを着けているなという感覚は多少あるものの、膝をスムーズに動かせます。
お値段は高いけど、登山時に毎回膝が痛くなる人には有力候補になるはず。
BAUERFEIND
SPORTS KNEE SUPPORT
税込価格 | 10,340円 |
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サイズ | XS・S・M・L・XL・XXL |
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素材 | ポリアミド、TPS-SEBS、エラスタン、綿、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン、スプリングスチール |
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重量 | 152g(サイズM) |
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好みやシーンに応じて固定力を調整【面ファスナー型】

撮影:YAMA HACK編集部
膝をしっかりと固定し、好みや状態に応じてフィット感を調整できる面ファスナー型サポーター。本体を膝に巻くものから、バンドで圧を調整するものまで、幅広い種類が発売されています。
<興和:KOWA>バンテリンコーワ加圧サポーターひざ専用
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バンテリンコーワサポーターシリーズの面ファスナー型は、本体と1本のゴムベルト(パワーテーピングベルト)が一体になった加圧タイプ。本体装着後にベルトをクロスさせ、ホールドする仕組みになっています。[オープン価格(編集部調べ:税込3,000円前後)]
■特殊ボーンをパワーテーピングベルトで押さえることで、左右のグラつきを抑制し、膝の動きをサポート
■繊維からできた特殊ボーンが、膝の曲げ伸ばしにもしっかりフィット
■パワーテーピングベルトは面ファスナーで固定できるため、使用シーンに合わせた固定力の調節が可能
■膝裏には、肌当たりがよく吸水性のある生地を採用し、ムレにくく快適

ぎゅっと締めれば、テーピングを巻いているようなホールド感。面ファスナーなので、状況に応じて固定力の調節ができるのがいいですね。
ドラッグストアなどで気軽に購入できるのもうれしいです。
肌に当たる面が、しなやかでサラッとした生地感で心地いいです。
複雑そうに見えて、装着自体は簡単。両サイドに配置された特殊ボーンが、膝を支えてくれている安心感があります。
興和:KOWA
バンテリンコーワ加圧サポーターひざ専用
税込価格 | オープン |
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サイズ | M・L・LL |
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素材 | [生地]ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、[ボーン]ポリエステル、ポリウレタン、[面ファスナー]ナイロン |
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重量 | ー |
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<mont-bell>サポーテックニーサポーター クイックフィット
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モンベルの面ファスナー型サポーターは、本体を直接膝に巻くシンプルなつくり。[2,200円(税込)]
■膝全体を適度にホールドするソフトなサポート力
■通気性に優れた薄手のメッシュ素材を採用
■携行しやすい薄手タイプ
ホールド感はライト。他と比べて伸縮性があまりないため、屈伸したときに膝とサポーターの間に隙間が空いてしまうのがネックかもしれません。
いざというときのためにザックに入れておく用に便利。
アウトドアメーカーだからか、ムレにくさや、ウェアとの相性、携行のしやすさなど、登山での使い勝手が考えられている印象です。
他の面ファスナータイプと比べても通気性は断トツで良さそうなので、しなやかさと伸縮性が加わるとうれしいですね。

<mont-bell>サポーテックニーサポーター クイックフィット
税込価格:2,200円
サイズ:S・M・L
素材:ナイロン88%、ポリウレタン12%
平均重量:39g
モンベルHP|サポーテックニーサポーター クイックフィット
<ZAMST>EK-1 (ヒザ用サポーター 左右兼用)
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幅広いスポーツ分野で支持され、面ファスナータイプにも種類が豊富なザムスト。その中でEK1は、膝全体を軽く保護したい人向けのもっとも手軽なタイプです。[3,025円(税込)]
■膝蓋骨のお皿の形状に自然と沿うパターン
■膝全体を軽く圧迫しながら保護
■肌当たりのいい素材に天然シルク抽出成分で加工したなめらかな生地感
■膝を安定させるオリジナルステーを搭載

柔らかい生地が膝全体を包み込んでくれるため、窮屈感なくしっかりと安定します。締め付けも手軽に調整できて、シーンによって圧を変えられるので便利。着脱が簡単なのもうれしいです。
面ファスナーや支柱部分を含め、ゴワゴワしているところがほぼないので快適な着け心地。
締め付け具合によって、かなりしっかりと圧迫もできるけど、しなやかなので動きやすいです。圧を強くすると、膝裏に若干くい込む感覚があるかも。
ZAMST
EK-1 (ヒザ用サポーター 左右兼用)
税込価格 | 3,025円 |
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サイズ | S・M・L・LL |
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素材 | ナイロン、ポリウレタン、その他(繊維外) |
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重量 | (S)112g、(M)/112g、(L)114g、(LL)115g |
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<MIZUNO>登山用ひざサポーター(前開きタイプ/1枚)
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登山専用サポーターとして販売されているモデル。本体とベルトが別々になっており、登りと下りで装着方法が異なる点がポイントです。[7,260円(税込)]
■登山時の身体の動きにこだわり、理学療法の観点を取り入れた仕様
■V型ストラップの巻き方を変えることで、登りと下りそれぞれの動きを最適にサポート
■別売りのX型ストラップやスパイラルボーンで、サポート方法のアレンジや強化が可能

全体がふんわりとコットンのような手触りで気持ちいいです。程よい圧がありつつ、膝を優しく包み込んでくれます。
臨機応変に装着方法を変更できるのが強み。バンドを使いこなすには慣れが必要ですが、装着方法がプリントされているので視覚的にわかります。
「登山用」と謳っているサポーターは知っている限りこれだけ。立体的なパターンになっていて、膝周りに自然に馴染みます。生地感もふわふわ。
装着するとややボリューム感がありますが、登りと下りで、動きに合わせた固定方法に変えられるのは便利ですね。
MIZUNO
登山用ひざサポーター(前開きタイプ/1枚)
税込価格 | 7,260円 |
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サイズ | S・M・L・XL |
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素材 | クロロプレンラバー・ナイロン |
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重量 | ー |
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すねの骨の負担軽減をサポート【バンド型】

撮影:YAMA HACK編集部
膝下の骨(すねの骨)の保護に有用なバンド型サポーター。コンパクトで持ち運びも楽なことや、着用が手軽なのもうれしいポイントです。
<ZAMST>JKバンド (ヒザ用サポーター 左右兼用)
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ザムストのバンド型は、1本をぐるりと巻き付けて装着するタイプ。[1,430円(税込)]
■内蔵された立体パッドがお皿の下を適度に圧迫し、膝下の負担を軽減
■さまざまな運動シーンに対応

膝の可動範囲を狭めることなく、適度なコンプレッションがかかるところがいいですね。
すぐに装着できる手軽感はバンド型ならでは。シンプルなつくりながら、ちょうどいい感じにパッドが膝下にフィットします。
税込価格 | 1,430円 |
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サイズ | S・M・L・XL |
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素材 | ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、天然ゴム(ラテックス含む)、その他(繊維外) |
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重量 | (S)57g、(M)58g、(L)59g、(LL)61g |
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<BAUERFEIND>SPORTS KNEE STRAP
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バウアーファインドのバンド型は、パッドパーツと固定バンドの2つで構成されています。[6,380円(税込)]
■医療用サポーター専門メーカーとしてのノウハウを生かした、解剖学的形状のスポーツ用サポーター
■内蔵された4つのシリコンパッドがお皿の下の膝蓋腱を適度に圧迫し、膝下の負担を軽減
■ストラップを両サイドから均一に調整可能
■バンドには通気穴を配し、ムレを軽減
4つのパッドの細かい凹凸がお皿の下を刺激してくれているのを感じます。
サポーターって黒が多いけど、バウアーファインドはカラフルでデザインもかっこいいですね。大荷物の中でも探しやすそう。
なんだかツボ押しのような感覚。パイル地で肌当たりもいいですね。バンドを左右均等に締められるのは好ポイントです。
BAUERFEIND
SPORTS KNEE STRAP
税込価格 | 6,380円 |
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サイズ | S・M・L・XL |
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素材 | ポリアミド、シリコン、ポリウレタン、綿、POM、ポリエステル、エラスタン |
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重量 | 29g(サイズM) |
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効果的に活用!膝サポーターの正しい付け方

出典:PIXTA
膝サポーターの3種類をみてきましたが、実は大切なことは選び方だけではありません。
より快適に、そして効果的に使用するためには、「適切なサイズを正しく装着する」ことが重要です。
適切なサイズを選ぶ
衣服のサイズ表記と同じ感覚で選んでしまうのではなく、正しく膝周りのサイズを測り、適切なサポーターを選びましょう。測り方は各メーカーが推奨する方法があるため、事前に調べておくのがベターです。
測り方の例
1,椅子に座って、軽くひざを曲げる
2,ひざ頭の周囲にメジャーを回して測る
3,測ったサイズと適応範囲が合う製品を選ぶ
正しく装着する

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膝サポーターを着用する上で大切なことは、サポーターをどこに当てるか(どこに装着するか)です。必ず膝の関節(膝蓋骨)に合わせて装着しましょう!
―――装着時は足に直に着用するのとパンツの上から、どっちがいいの?
サポーターの種類にもよりますが……、両面ファスナー、バンド型は直に装着した方がいいです。
パンツの上から装着すると、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことでズレたりするので、サポーターの効果が得られないかもしれません。
―――サポートタイツの上から膝サポーターをするのはあり?なし?
基本的には「なし」です。
理由としては、パンツの上からと同様に、タイツの上からだと歩く(動く)ことでどうしてもサポーターがズレることが多いため。
サポートタイツを履いて登山をしているときなど、直に装着できない状況では、その上からサポーターをすることもやむを得ないでしょう。
個人差もあるので、膝が心配な方は一度タイツの上からサポーターを着けてみて、ご自身で事前に試してみるのが良いと思います。
膝の痛みの種類(部位)にもよりますが、「ランナー膝」のように膝を繰り返し曲げ伸ばしをして起こる膝の外側の痛みの場合、テーピングやアイシングしたり、少し患部を安静にしないと、なかなか痛みがとれません。
▼パンツの上からでもOK!かんたん膝サポート術もチェック
膝の痛みを放置するのはNG!
発症した膝の痛みは炎症を繰り返すことで、膝に水がたまったり、軟骨や半月板に変性が生じたりし、進行すると膝の関節が変形していきます。これが「変形性膝関節症」の始まりです。

出典:PIXTA
変形性膝関節症を発症すると自然治癒することは難しく、徐々に進行していきます。最終的には骨を削ったり、人工関節を入れたりする手術が必要になる可能性も考えられるため、膝の痛みを発症した際には適切な診断を受けることが大切です。
自分にぴったりの膝サポーターで安心な登山を

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各メーカーからさまざまな種類が発売されている膝サポーター。あなたにぴったりの膝サポーターはどのタイプでしたか?
専門家の岡田先生曰く、一番大切なことは「自身の膝の状態を把握しておくこと」。長引く痛みは大きなケガや登山中の事故の一因となります。放置せずに、膝専門の病院を受診することをおすすめします。
膝サポーターを上手く活用して、充実した登山ライフを謳歌してくださいね。