ダイソーの氷棒(こおりぼう)は夏山の救世主になり得るのか…!?

2021/08/25 更新

夏山でも冷たいドリンクを飲みたい方、必見です。ダイソーで売っていた大きな氷の棒を作れるというチャック付き製氷袋「氷棒」を使って登山へ出かけてみました。氷棒ってなに? どうやって使うの? どのくらい冷たいの? 実証実験を通じて見えてきた氷棒の使い方を伝授しちゃいます!


登山中も冷たいドリンクが飲みたい!

こんにちは、ライターの大城です。

夏の登山は常に暑さとの戦い。リュックの中に入れた水筒は、いくら冷やして出かけてもぬるま湯に変貌します。登山中に少しでも冷たい飲み物を飲めたらどれだけ元気が出ることでしょう。

そんな我々の欲望に応えるアイテムを100円ショップDAISO(ダイソー)で発見しました。

氷棒のパッケージ
撮影:筆者
それがチャック付き製氷袋 水筒用『氷棒』というアイテムです。

今回は「ダイソーの氷棒さえあれば、夏山でも冷たい飲み物を飲めるのか」実証実験してみました!

ダイソーの氷棒(こおりぼう)とは?

氷棒という言葉自体はシンプルでわかりやすいものの、パッケージの情報量はなかなか多いですね。まずは製品情報を整理してみました。

氷棒のパッケージ
撮影:筆者
★ダイソーアイテム「氷棒」ってこんなもの
  • ・大きな「氷の棒」が作れる
  • ・チャック付き製氷袋が20枚入っている
  • ・作れる氷の最大サイズは直径4㎝、長さ20㎝
  • ・1.5〜2lの水筒に最適
  • ・いろいろな飲み物で氷を作れば、(味が)薄まらないから最後まで美味しい
氷棒の製氷袋
撮影:筆者
この中に水を入れ、氷の棒を作る仕組みとなっています。袋には目盛りが書いてあるため、水筒のサイズに合わせて長さを調整できるようです。

実際に氷の棒を作ってみた。

それではさっそく氷の棒を作ってみましょう。今回、氷棒を入れるのは500mlのナルゲンボトル(※)です。
※検証を通じて、500mlではなく、1lのナルゲンボトルがジャストフィットということが判明しました。詳しくは後章にて。
ナルゲンボトル
撮影:筆者
ナルゲンボトルのサイズは高さ15㎝×直径4㎝。氷棒の直径と同じサイズ。

ナルゲンボトルの直径
撮影:筆者

①製氷袋に水を入れる

製氷袋に水を入れる
撮影:筆者
水を入れていきます。今回はボトルに水を入れる予定なので水道水を凍らせましたが、スポーツドリンクや麦茶で代用するのも良さそうです。

②冷凍庫に立てて凍らせる

製氷袋を冷凍庫へ
撮影:筆者
均一の形に仕上げるために、製氷袋は基本的に立てて冷凍庫に保管します。登山前日の夕方頃に冷凍を開始しはじめました。

③翌日、氷棒を取り出す

冷蔵庫に入れて15時間ほど経ちました。取り出してみるとガチガチの氷棒が!

氷棒が完成
撮影:筆者
一度流水にくぐらせて表面の氷を溶かすと製氷袋から取り出しやすくなります。
氷棒を取り出す
撮影:筆者

④ボトルに入れる

あとはボトルに入れれば完成です。結構簡単ですね。

……あれ?

氷棒がナルゲンボトルに入らない
撮影:筆者
【緊急事態】ボトルに入らない!
直径がぴったりすぎて……入らない、だと!?


氷棒がナルゲンボトルに入らない
撮影:筆者
安心してください、氷は溶かせます!
少しずつ流水に当てて、直径を削り、ジャストサイズを目指します。ある程度溶けたらもう一度ボトルに入れてみましょう。

ナルゲンボトル
撮影:筆者
氷棒よりもボトルの直径が数㎝小さいと溶かすのにも時間がかかってしまいますが、数㎜程度ならすぐに溶けるので、あまり難しく考えすぎずにOKです。

ナルゲンボトルに氷棒を入れて夏山へ出発

今回は同一条件で実験するために、
常温水をいれたボトル
常温水+氷棒をいれたボトル
の2種類を使用します。

ナルゲンボトル
撮影:筆者

氷棒、セット完了

この日の常温水の水温は27.8℃でした。

常温水の温度
撮影:筆者
常温水+氷棒のボトルの温度も測ってみます。

常温水に氷を入れた水温
撮影:筆者
こちらは14.8℃。氷棒を入れたばかりですが、なかなか良い調子です。

 山まで移動します

ナルゲンボトルを保冷バッグに
撮影:筆者
準備完了のち出発。当日の移動条件はこちらです。

移動時間:1時間半
移動手段:クルマ
車内気温:約27℃
保管場所:同一の保冷バッグ

はたして1時間半で2つのボトルはどのように変化するのでしょう。ドキドキしながら出発です。

登山口到着、いざ氷棒は?

ナルゲンボトル
撮影:筆者
そして1時間半後、登山口に到着しました。保冷バッグから取り出してみます。

あ!あ……あれ!?

ナルゲンボトル
撮影:筆者
氷棒が、ない。これはすべて溶けきってしまったということでしょうか?
それぞれ温度を測ってみます。

①常温水のみ:20.1℃
常温水の温度
撮影:筆者
常温水だけ入れていたボトルは保冷バッグの中で冷やされて8℃ほど水温ダウン。

②常温水+氷棒:7.6℃
氷棒水の温度
撮影:筆者
氷棒入りボトルは常温水から約20℃冷たくなっていました。

氷棒は溶けきってしまったためこれ以上温度が下がることはありません。ただ外気温32℃の中で飲む7℃のお水っておいしいんですね〜。

【補足】保冷機能ありのボトルだと?

実は当日、常温水+氷棒を保冷機能ありのボトルに入れ、同一条件で実験をしてみました。その結果がこちら。
保冷機能ありのボトルの水温
撮影:筆者
こちらも登山口到着の時点で氷棒は溶けきっていたものの、約4℃という好記録。もし手元に保冷機能ありのボトルがある方はこちらでも試してみてくださいね。

1lナルゲンボトルがシンデレラフィット

ナルゲンボトルと氷棒
撮影:編集部
500mlナルゲンボトルだと、少々手狭に感じた今回の検証。試しに1lタイプで再チャレンジしました。結論から申し上げますと、氷棒を入れるなら1lナルゲンボトルが断然オススメ。といいますのも……

①口が広く、氷棒の太さもクリア

500mlナルゲンボトルの前に立ちはだかった「氷棒ギチギチ問題」も1lタイプならすっぽり入ります。

ナルゲンボトルの直径
撮影:編集部
1lタイプの口径は約5.5mm。これなら余裕ですね。

②フルサイズの氷もばっちり入る高さ

フルサイズの長さで作った氷も、

ナルゲンボトルと氷棒
撮影:編集部
ご覧の通り、すべて入ります。

ナルゲンボトルに氷棒が入った様子
撮影:編集部
以上により、氷棒を入れるなら1lナルゲンボトルがぴったりということが明らかになりました。
むしろ「氷棒は1lタイプのために生まれた製品なのかも…?」と錯覚してしまうほどのシンデレラフィットです。

【ひんやりレベル別】氷棒&ナルゲンボトルの極意3つ

三本指
出典:PIXTA
今回の実証実験を通じて夏山における氷棒+ナルゲンボトルの使い方が見えてきました。

【ひんやりレベル☆】常温水+氷棒でそこそこひんやり

今回の実証実験はこちら。登山前に氷棒はすべて溶けきってしまいましたが、登山開始時点で水は7℃となかなか好成績でした。「そこそこ冷えていればいいかな」という方はこの方法でもありでしょう。

【ひんやりレベル☆☆】冷たさをキープしたいなら、水はあらかじめ冷やしておく

冷蔵庫の中の水
出典:PIXTA
「氷棒の効果をギリギリまで持続させたい!」
それなら常温水ではなく冷蔵庫で冷やしておいた水に氷棒を入れるのがオススメ。前日に製氷袋を冷凍庫に入れたタイミングで、同時に水を冷やしはじめれば手間もかかりません。

【ひんやりレベル☆☆☆】もっと欲張るならしっかりしたクーラーボックスに入れて移動

クーラーボックス
出典:PIXTA
「何が何でも冷たさをキープしたい!」という方は、冷水+氷棒をしっかりとしたクーラーボックスに入れて移動するのが良いでしょう。クーラーボックスを使用する場合はクルマ移動に限られてしまいますが、保冷効果は抜群です。

【プラスアルファ】スポーツドリンク氷棒で熱中症対策!

スポーツドリンクと氷棒
撮影:編集部
真水の氷ではなく、好きなドリンクの氷棒を作ってもOK! スポーツドリンク氷棒を作ってみました。
「真水+スポドリ氷棒」なら、ほのかに甘くなり熱中症対策にも良さそうです。「スポドリ+スポドリ氷棒」なら味も薄くならず、キンキンに冷えたドリンクを味わえます。

賢く涼をキープして夏山を攻略しよう

筑波山女体山の山頂から
撮影:筆者
うだる暑さに、滴る汗。登っている最中に漏らした「しんどい…」という言葉も、山頂に到着すれば吹き飛んでしまうのが夏山の不思議です。

ちょっとした工夫が、少しでも楽に安全に登るための鍵なのかもしれません。氷棒も夏山の便利アイテムとして、あなたのコレクションに加えてあげてくださいね。

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大城 実結

フリーランスライター。自転車や登山など野山にまじりて日々生きている。温泉とお酒がある場所へ行きがち。アウトドア雑誌やWebにて執筆中。Twitter:@moshiroa1

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