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登山コミュニティ KUKKA party

『ランドネ』編集長が立ち上げた登山コミュニティ『KUKKA party』両方の活動から伝えていきたい想いとは?

アウトドア雑誌『ランドネ』の編集長でありながら、昨年2020年に登山コミュニティ「KUKKA party」を立ち上げた佐藤泰那(さとうやすな)さん。
ランドネの創刊直後から携わり、女性を中心とした登山・アウトドアビギナーにその楽しさを広めてきた佐藤さんに、「KUKKA party」を立ち上げた目的や今後目指すことなどを聞きました。

目次

アウトドア雑誌『ランドネ』の編集長でありながら、昨年2020年に登山コミュニティ『KUKKA party(クッカパーティー)』を立ち上げた佐藤泰那(さとうやすな)さん。

ランドネといえば、2009年に創刊したアウトドア雑誌。この雑誌の創刊のころから、それまではちょっとハードルが高いジャンルと思われていた登山やアウトドアが、初心者でも始められる趣味の一つとなりました。

会員証のピンバッジ

提供:KUKKA party(会員証のピンバッジ)

また、この雑誌が「山ガール」という言葉が広まるきっかけとなり、おしゃれなアウトドアウェアを着たり、登山に行く時にメイクをしたりするのも、珍しいことではなくなりました。

そんなランドネの創刊直後から携わり、女性を中心とした登山・アウトドアビギナーにその楽しさを広めてきた佐藤さんに、KUKKA partyを立ち上げた目的や今後目指すことなど、今の思いを聞いてきました。

佐藤 泰那(さとうやすな)さん

撮影:YAMAHACK編集部
佐藤 泰那(さとうやすな)さん
大阪府出身。大学卒業後出版社に入社。『CLUB HARLEY』編集部に配属。入社3年目の2010年に創刊して間もない『ランドネ』編集部に異動。2018年より編集長を務める。2020年3月に出版社を退社し起業。株式会社クッカを立ち上げ、登山コミュニティ「KUKKA party」をスタートさせた。アウトドアや登山好きの裾野を広げるべく活動中。

アウトドア経験ほぼゼロから雑誌と共に成長してきた

ランドネ 雑誌

撮影:YAMAHACK編集部

まずはランドネに携わることになった経緯からお話をお聞きしました。

佐藤さん
私の編集者としてのスタートは、実はハーレーダビッドソンの専門誌

そこで働き始めて3年目の夏に、女性をターゲットにしたアウトドア雑誌ができるという話が社内で出たんです。

ーーーその時はすでに登山の経験があったのですか?

佐藤さん
社会人1年目の時に、登山好きだった叔父に連れられて、石川県の白山に登山をしたことがありまして。
登山はそれが初めてだったのですが、すごく楽しくて、その時から少しずつ登山をしていました。

白山 登山

提供:佐藤泰那(佐藤さんが山の魅力に気づくきっかけとなった白山への登山)
佐藤さん
だから、アウトドア誌ができるという話を聞いたとき、ぜひやりたいなと思っていたんです。

ただすぐには異動できず、すでにその時に創刊されていたアウトドア系の別の雑誌『PEAKS』や『フィールドライフ』で読者モデルをさせてもらったり、リアルな登山者としてヒアリングに協力したり、くらいでした。

ーーーじゃあ創刊したらぜひ異動したいと思っていたんですね?

佐藤さん
そうですね。
創刊号は関われなかったのですが、その後は企画会議に参加させてもらったり、初心者がアウトドアショップで買い物をするという記事に登場させてもらったりもしました。

ーーー正式にランドネ編集部に異動したのはいつからですか?

佐藤さん
4号目からです。
その頃の私は登山をもっと楽しみたいという気持ちが強くなってきていて、読者層と年齢も近く、リアルな読者目線を持っていました。

それでどうしても異動したくて、企画書をいくつも作って交渉しました。

ーーー当時は登山経験がそこまでなかった佐藤さんも、今では槍ヶ岳などかなりハードな山にも挑戦されていますよね。
仕事とはいえ、難易度の高いコースに挑戦されていてすごいです!雑誌を作りながらスキルアップされてきたんですね。

佐藤さん
オートバイのことをまったく知らなかった私がハーレーの編集部に配属されてすぐ、編集長から言われて今でもよく覚えていることがありまして。

「編集者は、取材対象にそもそも興味があるかどうかなんて関係ない。
自分自身がまず好きになって、読者が求めるものを想像し、プロの人たちの話を聞きに言ってそれを伝える。それが編集者の仕事なんだ」
と。

佐藤さん
その話を聞いてから、中型、大型自動二輪の免許を取得して、スポーツスターという車種のハーレーを自分で購入。
カスタムショップに通ったり、ハーレー好きが集まるツーリングイベントに参加したりするようになりました。

だから「自分自身が挑戦してみる」というマインドはその頃に身についたものだと思います。

クラブ・ハーレー ハーレーで走る佐藤さん

提供:佐藤泰那(颯爽とハーレーで走る佐藤さん。当時編集を担当していた雑誌の表紙にも登場)
佐藤さん
どんなことでもその道を心から愛している方の話を聞き、自分でも実際にやってみるとその魅力がわかってだんだん好きになってきますよね。
そうすると取材相手からさらに深い魅力や面白い話を引き出すことができるんです。

とはいえ、初めからそこまで計算して、バイクの免許をとってハーレーを買ったわけではないんですよ。結果的にそうなったというのが本当のところです(笑)。

山の先輩たちが教えてくれた素晴らしい景色、そこから人生が変わった

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