ハチに出会わないための対策
まずは、ハチに出会わない対策をすることが大切。刺されないための予防策としてぜひ実践してください。
◆ ハチが攻撃モードになると黒を狙うため、黒っぽい色のウエアや帽子は出来るだけ避ける
◆ 黄色などの薄い色のウエアは、ハチの攻撃を受けづらい傾向があるので取り入れるのも対策
◆ ハチはとても匂いに敏感なので、匂いの強い整髪料や香水、お弁当などにも気をつける
◆ 登山道から外れないようにし、藪こぎなどを避ける
運悪くハチに遭遇したときの対応
不運にもハチに出会ってしまったら、オーバーアクションを避け、冷静に判断して刺されないための行動を取りましょう。私達の行動次第で、刺されないようにすることもできます。
◆ お弁当や汗の匂いにつられてハチが寄ってきたら、じっとして飛び去るのを待つか、ゆっくりとその場を離れる
◆ 巣を見つけた場合は絶対に刺激せず、巣の周りをウロウロしない
◆ ハチに遭遇しても絶対に刺激しないこと、驚いても急激な動きをしない
◆ 警戒飛行してきたら、姿勢を低くしてゆっくり後ずさりして離れる
◆ 万が一巣を刺激してしまった場合(毒液を浴びせられマーキングされた場合)は、全速力でその場から走って逃げる
刺された時の対処方法
最悪ハチに刺されてしまったら、すぐにその場から離れましょう。じっとしていると、更に集団で攻撃してくることもあります。
「毒のカクテル」と称されるほどの様々な有毒な成分で作られた毒は、私達の体に大きなダメージを与えます。
【応急処置の手順】
① 患部を流水でつまみながら、しぼり洗いをする
② 虫刺され薬(抗ヒスタミン軟膏)を塗る
③ 冷えた缶や水などで冷却する
④経過観察し、刺されたところ以外に影響(息苦しい、じんましんなど)が出るようであれば、すぐに病院へ
※「ポイズンリムーバー」を持っている場合は利用するのも手ですが、刺された直後でないと効果は薄くなります。1分、2分でも経過してしまった場合は、水洗いから入りましょう。
【アナフィラキシーショック】
アレルギー性の重篤な全身症状です。誰にでも起こることではありませんが、以前ハチに刺されたことがある人は出やすい傾向があります。めまいや呼吸困難、意識障害などの症状が起こり最悪命にも関わります。刺されたところ以外に症状が出る場合は、すぐに病院に行く必要があります。
<実は意外とナイーブ>毒をもつヘビについて学ぼう!
一般的なヘビは、山裾の谷間の明るい里山に住むことが多く、日光浴をするために出てくることがあります。見た目に反してヘビはかなり臆病な性格で、意外にもストレスに弱い生き物です。人を見かけると驚いて逃げていくことがほとんど。ヘビの毒には神経系に作用する「神経毒」と、タンパク質を溶かす「出血毒」があり、神経毒は相手を仕留め、出血毒は消化液のような働きをします。