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今年の夏の予定は? 連休がとれたら行ってみたい“おすすめ”登山プラン(3ページ目)

【中級~上級】富士山|本当のスタート地点から登ってみる!

富士山

出典:PIXTA

日本一の標高を誇る富士山(山梨・静岡)。今まで何度も登ったことがある人でも、1合目から登ったことがある人は少ないのでは? いつも賑わっている富士山も、5合目より下はとっても静かです。

自然豊かな森には、古の富士講の歴史を感じられる史跡や、お花畑も。いつもと違った富士山を味わってみませんか?

ルート紹介

富士山MAP

提供:YAMAP(画像クリックで拡大)

【中級~上級】富士山|本当のスタート地点から登ってみる!

参考:ヤマプラ

【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

富士講の出発地点である北口本宮冨士浅間神社からスタートし、1合目の馬返までゆるやかに上っていきます。森の中を史跡を見ながら5合目の佐藤小屋まで。

翌日は山頂までを往復。最終日には、富士山に3回以上登った者だけが歩くことを許されていたと言う修行の道、御中道を歩いて、御庭・奥庭を散策、バスで下山します。

体力に自信のない人は2日目の行程を省き、5合目より下をゆっくり楽しむこともおすすめです。

見どころ

▼吉田口登山口(MAP①)

浅間神社

撮影:akko_y

北口本宮冨士浅間神社。お参りしたことがある人でも、登山口がどこか知らない人もいるのでは? 拝殿から右側へ回り込んだ祖霊社の鳥居から登山道が始まります。道中の無事をお願いして出発しましょう!

▼馬返(MAP②)

馬返

撮影:akko_y

1合目、馬返。ここから先は馬では進めないため、乗ってきた馬を返したとされるところ。いよいよ本格的な山道が始まります。

▼山頂からの雲海(MAP③)

富士山頂

撮影:akko_y

山頂からの景色は、その日により様々。スッキリ晴れ渡った日でなくても、標高の高い独立峰ならではの雲の流れなど、別世界を楽しめます。

今回紹介したプランは、ご来光時間に登頂しないことで、少し混雑を避けることができます。

▼御中道のお花畑(MAP④)

コケモモ

撮影:akko_y

色々咲いている中でも、コケモモの群生は見事です。ほかに、シャクナゲ、ベニバナイチヤクソウ、ミネヤナギなどを見ることができます。

ここに気をつけよう!

  • 山梨県側の吉田口では通行規制(通行料の支払い、通行人数・時間の制限など)が行われ、事前登録が必要です
  • 難所と言われるような所はありませんが、1日の歩行距離が長く、標高も高いため、体力や高山病対策が必要です。また、天候や気温の変化も激しいため、十分な装備を持って行きましょう
  • 5合目より上では落石事故が発生することも。人が多い時には特に気をつけて歩きましょう

山小屋・宿泊施設

佐藤小屋
宿泊 8,500円
夕食 1,500円
お弁当(朝食、昼食用) 1,000円

アクセス

【行き】北口本宮富士浅間神社へ
富士急行線 富士山駅より徒歩約20分

【帰り】御庭より
富士急行バスで河口湖駅まで約40分、富士山駅まで約50分

【上級】黒部五郎岳|縦走でしか行けない山へ行ってみよう!

黒部五郎岳

出典:PIXTA

北アルプスの奥深くに位置する黒部五郎岳(岐阜)は、縦走でしか行くことのできない山です。それゆえ、人も少なく、豊かな自然を味わえるところでもあります。

険しい道を長く歩ける人だけが見ることのできる景色を、味わいに行ってみませんか?

ルート紹介

黒部五郎岳|縦走でしか行けない山へ行ってみよう!

提供:YAMAP(画像クリックで拡大)

【上級】黒部五郎岳|縦走でしか行けない山へ行ってみよう!

参考:ヤマプラ

【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

交通の便の良い新穂高温泉より出発し、鏡平を経由して双六小屋まで。翌日、双六岳、黒部五郎岳を上って、太郎平小屋まで。最終日は小屋から薬師岳までをピストンし、折立へ下山します。

道が険しく1日に歩く距離も非常に長いため、体力に自信のない人は、「黒部五郎小舎」など途中の小屋を利用して宿泊数を増やし、自分の体力にあった計画にしてください。

見どころ

▼鏡平の逆さ槍(MAP①)

鏡平

出典:PIXTA

鏡平小屋前の鏡池、風がない日はその名の通り鏡のようになって槍ヶ岳を逆さに映します。この小屋はカキ氷を食べられることでも有名。暑い日の休憩ポイントにはもってこいです。

▼双六岳のお花畑(MAP②)

太郎平のお花畑

出典:PIXTA

双六岳への稜線には、初夏になるとお花畑が数ヶ所現れます。中でも花見平は見事で、チングルマやクロユリなどが一面に咲き誇ります。

▼雷鳥の生息地

雷鳥の親子

出典:PIXTA

この辺りは雷鳥の生息地でもあります。特に夏は子育ての季節で、ほほえましい親子の姿を見かけることも多くあります。驚かさないようにしましょうね。

ここに気をつけよう!

  • 道迷いやガレ場など、要注意ポイントがいくつかあります。事前にルートをしっかり確認しておきましょう
  • 1日の歩行距離が長いため、休憩・宿泊が可能な小屋や水場、エスケープルートなどを調べ、予定通りに進めなかった場合に備えましょう

山小屋・宿泊施設

双六小屋
1泊2食 14,500円(要予約)

太郎平小屋
1泊2食 13,000円(要予約)

アクセス

マイカーの場合
新穂高温泉まで、長野道・松本ICより約80分、中部縦貫道・高山ICより約70分。
折立~新穂高温泉間、マイカー回送サービスを行っているタクシー会社があります。

【行き】新穂高温泉まで、公共交通機関利用の場合
JR松本駅より濃飛バスで約2時間。

JR高山駅より濃飛バスで約90分。

東京・大阪方面より直行バスあり

【帰り】折立より
富山地方鉄道株式会社 富山駅– 折立直通バスにて
富山駅まで約2時間、有峰口駅まで約50分。
※夏季のみ運行

入念な準備で、楽しく充実した山旅を!

花

撮影:akko_y

山行日数が長い、または移動に時間がかかるということは、いつもより体力が必要になるということ。計画や装備、山小屋の営業内容の確認、携帯がつながる場所など、いつもより下調べをしっかりして、準備をしましょう。心身ともにしっかり整えて、夏休みの登山を楽しんでくださいね!

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