【中級~上級】富士山|本当のスタート地点から登ってみる!
日本一の標高を誇る富士山(山梨・静岡)。今まで何度も登ったことがある人でも、1合目から登ったことがある人は少ないのでは? いつも賑わっている富士山も、5合目より下はとっても静かです。
自然豊かな森には、古の富士講の歴史を感じられる史跡や、お花畑も。いつもと違った富士山を味わってみませんか?
ルート紹介
【体力レベル】★★★★★ | ||||
1日目 | コース距離:約11.5km | コースタイム:約6時間 | ||
2日目 | コース距離:約15km | コースタイム:約11時間 | ||
3日目 | コース距離:約11.5m | コースタイム:約5.5時間 |
【技術的難易度】★★★☆☆ | ||||
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要 ・地図読み能力が必要 |
富士講の出発地点である北口本宮冨士浅間神社からスタートし、1合目の馬返までゆるやかに上っていきます。森の中を史跡を見ながら5合目の佐藤小屋まで。
翌日は山頂までを往復。最終日には、富士山に3回以上登った者だけが歩くことを許されていたと言う修行の道、御中道を歩いて、御庭・奥庭を散策、バスで下山します。
体力に自信のない人は2日目の行程を省き、5合目より下をゆっくり楽しむこともおすすめです。
見どころ
▼吉田口登山口(MAP①)
北口本宮冨士浅間神社。お参りしたことがある人でも、登山口がどこか知らない人もいるのでは? 拝殿から右側へ回り込んだ祖霊社の鳥居から登山道が始まります。道中の無事をお願いして出発しましょう!
▼馬返(MAP②)

1合目、馬返。ここから先は馬では進めないため、乗ってきた馬を返したとされるところ。いよいよ本格的な山道が始まります。
▼山頂からの雲海(MAP③)
山頂からの景色は、その日により様々。スッキリ晴れ渡った日でなくても、標高の高い独立峰ならではの雲の流れなど、別世界を楽しめます。
今回紹介したプランは、ご来光時間に登頂しないことで、少し混雑を避けることができます。
▼御中道のお花畑(MAP④)
色々咲いている中でも、コケモモの群生は見事です。ほかに、シャクナゲ、ベニバナイチヤクソウ、ミネヤナギなどを見ることができます。
ここに気をつけよう!
■難所と言われるような所はありませんが、1日の歩行距離が長く、標高も高いため、体力や高山病対策が必要です。また、天候や気温の変化も激しいため、十分な装備を持って行きましょう
■5合目より上では落石事故が発生することも。人が多い時には特に気をつけて歩きましょう
山小屋・宿泊施設
アクセス
【行き】北口本宮富士浅間神社へ
【上級】黒部五郎岳|縦走でしか行けない山へ行ってみよう!
北アルプスの奥深くに位置する黒部五郎岳(岐阜)は、縦走でしか行くことのできない山です。それゆえ、人も少なく、豊かな自然を味わえるところでもあります。
険しい道を長く歩ける人だけが見ることのできる景色を、味わいに行ってみませんか?
ルート紹介
【体力レベル】★★★★☆ | ||||
1日目 | コース距離:約13km | コースタイム:約7.5時間 | ||
2日目 | コース距離:約17.5km | コースタイム:約11時間 | ||
3日目 | コース距離:約14m | コースタイム:約9時間 |
【技術的難易度】★★★★☆ | ||||
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要 ・ルートファインディングの技術が必要 |
交通の便の良い新穂高温泉より出発し、鏡平を経由して双六小屋まで。翌日、双六岳、黒部五郎岳を上って、太郎平小屋まで。最終日は小屋から薬師岳までをピストンし、折立へ下山します。
道が険しく1日に歩く距離も非常に長いため、体力に自信のない人は、「黒部五郎小舎」など途中の小屋を利用して宿泊数を増やし、自分の体力にあった計画にしてください。
見どころ
▼鏡平の逆さ槍(MAP①)
鏡平小屋前の鏡池、風がない日はその名の通り鏡のようになって槍ヶ岳を逆さに映します。この小屋はカキ氷を食べられることでも有名。暑い日の休憩ポイントにはもってこいです。
▼双六岳のお花畑(MAP②)
双六岳への稜線には、初夏になるとお花畑が数ヶ所現れます。中でも花見平は見事で、チングルマやクロユリなどが一面に咲き誇ります。
▼雷鳥の生息地
ここに気をつけよう!
■道迷いやガレ場など、要注意ポイントがいくつかあります。事前にルートをしっかり確認しておきましょう
■1日の歩行距離が長いため、休憩・宿泊が可能な小屋や水場、エスケープルートなどを調べ、予定通りに進めなかった場合に備えましょう
山小屋・宿泊施設
アクセス
マイカーの場合
入念な準備で、楽しく充実した山旅を!
山行日数が長い、または移動に時間がかかるということは、いつもより体力が必要になるということ。計画や装備、山小屋の営業内容の確認、携帯がつながる場所など、いつもより下調べをしっかりして、準備をしましょう。心身ともにしっかり整えて、夏休みの登山を楽しんでくださいね!
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。