尾瀬ヶ原湿原の見どころ

鳩街峠を出発し、尾瀬ヶ原を周遊するコースが人気です。5~8月には花、9~10月には紅葉が見頃を迎えます。歌曲「夏の思い出」に登場するミズバショウが開花するのは、5月末から6月上旬。7月中旬~下旬には、一面をヤマブキ色に染めるニッコウキスゲの花畑が見られます。いつ訪れてもハイカーの目を楽しませてくれる湿原です。
駐車場情報
湿原入口近くの駐車場は、満車やマイカー規制で利用できない場合もあるため、第1・第2駐車場からバスを利用する方法がおすすめです。
■尾瀬第1駐車場
住所|群馬県利根郡片品村大字戸倉766
駐車台数|280台
料金|1000円/24時間
トイレ|あり
歩くにつれ、目まぐるしく景観が変わる「戦場ヶ原」

湯滝付近を除けば、全体的に平坦なルートで、2時間ほどで巡ることができるようになっています。各所に展望台が設置され、いろいろな方向から戦場ヶ原を眺めることができます。
戦場ヶ原の見どころ

戦場ヶ原の何よりの見どころは、点在する滝や湖、背後にそびえる男体山など、目まぐるしく変わるその景観です。湿原の大部分はヌマガヤ、ワタスゲなどが生育する中層湿原で、湿原中央部付近にのみ、ヒメミズゴケが群落を作る高層湿原が存在します。
花は6月から8月にかけて咲き、クロミノウグイスカグラ、ワタスゲ、レンゲツツジ、カラマツソウ、ノハナショウブ、ホザキシモツケなどの順に開花します。おすすめは6月。白く揺れるワタスゲが一面に広がる様子は、まさに圧巻です。
駐車場情報
県営赤沼駐車場が最も便利ですが、冬期は閉鎖されます。冬や春先に訪れる場合は、三本松園地駐車場などを利用しましょう。
■県営赤沼駐車場
住所|栃木県日光市中宮祠
駐車台数|160台
料金|1回券:500円、共通1日券:1,000円
トイレ|あり
散策前に寄りたい「日光湯元島ビジターセンター」
住所|栃木県日光市湯元
営業時間:
[4・9~11月]9時~16時00分(無休)
[7・8月]9時~17 時00分(無休)
[12・1月]9時~16時00分(平日休館)
[2・3月]9時~16時00分(水曜休館)
秘境に迷い込んだような感覚を味わえる「雨竜沼湿原」

北海道雨竜郡雨竜町に位置する雨竜沼(うりゅうぬま)湿原は、暑寒別岳の登山コースの途中に、まるで秘境のようにひっそりとたたずむ山岳型湿原です。
湿原までは1時間30分程度の登山となるため、しっかりと装備を整えて出かけましょう。登山道を利用できる期間は短く、例年6月下旬頃から10月上旬頃まで。積雪のある冬期は閉鎖されます。
雨竜沼湿原の見どころ

登山道を抜けて湿原に到着すると、急に視界がひらけ、神秘的な雰囲気をまとった空間が目の前に現れます。
山開きの時期には、暑寒別岳などの山々を背景に、ショウジョウバカマやチングルマの花畑が広がり、池塘(ちとう)と呼ばれる大小の沼にはミズバショウが花を咲かせます。また、湿原に続く登山道の途中には白竜の滝があり、こちらも見どころのひとつとなっています。
駐車場情報
雨竜沼ゲートパーク駐車場を利用します。管理棟で登山届の提出と協力金の支払いを済ませたのち、入山しましょう。
■雨竜沼ゲートパーク駐車場
住所|北海道雨竜郡雨竜町第3町内
駐車台数|150台
料金|無料
トイレ|あり
天候の変化に備え、しっかりとした準備を!

登山に比べて気軽にできる湿原散策も、「自然の中で遊ぶ」という点では登山と変わりありません。散策中に気温や天候の急激な変化に見舞われることもありますので、レインウエアや防寒着の用意は忘れずに。とくに雨竜沼湿原などの山岳型湿原を訪れる際には、登山に準じた装備と心構えが必要となります。
目的の湿原がどのような場所にあり、どれくらいの準備をすれば安心して楽しむことができるのかを事前によく検討してから出かけるようにしましょう!
楽しみはあなたの足元にも広がっている

今回ご紹介したのは、いずれも日本を代表する、人気の高い湿原です。施設や遊歩道が整っているうえ、雨竜沼湿原を除けばアクセスも良好なところばかりなので、日帰りハイキングもちろん、旅行ついでに訪れても、無理なく楽しむことができます。今年は、足元の草花にも目をやりながら歩く「大人の遠足」に出かけてみてはいかがでしょうか。