個性豊かでコンパクト!スニーカーでも行ける湿原ハイク【北陸・東海】

2019/12/04 更新

今回ご紹介するのは「北陸・東海」地方の湿原。コンパクトながら、多様な魅力を持つ湿原が目白押しです。草花が咲き誇る夏だけではなく、草紅葉が楽しめる秋、場所によっては渡り鳥が飛来する様子が楽しめる冬がベストシーズンのところも。その多くがスニーカーでも気軽に訪れることができる場所ばかりです。意外と身近にある素晴らしい自然を探しに「気軽に」「みんなで」出かけましょう!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

北陸・東海地方はコンパクトで個性的な湿原が充実

湿原と富士山
出典:PIXTA
北陸・東海地方の湿原は、コンパクトながら個性豊か。水鳥の越冬地や、水田と調和した自然日本最小のトンボや、富士山を眺めながらのハイキングなど、多様性があります。

市街地から近いところも多く、有名な観光地の近くに位置している湿原も。登山靴などの本格的な装備も必要なく、スニーカーでも行けるので、家族旅行のついでに訪れるのもOK。お年寄りから子供まで幅広い年代で楽しめる、おすすめの湿原のご紹介です!

大迫力のコハクチョウ達!/佐潟湿地

湿地全景
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ラムサール条約登録の湿地で、渡り鳥であるコハクチョウの越冬地として知られる佐潟(さかた)湿地。砂丘と砂丘の間に成立した「砂丘湖」で、雨水と湧水で満たされているのが特徴です。上潟と下潟の両方を巡るコースでも70分程度あれば周遊可能で、手軽にハイキングが楽しめます。

佐潟湿地の見どころ

コハクチョウ
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何といっても一番の目玉は冬季。コハクチョウが飛来し、特に朝の7時~8時には、餌を取りに家族ごとに飛び立つ様子は壮観です。その他の水鳥も湖面を彩り、緑寂しい冬のハイキングを美しく華やかなものにしてくれます。

■コース距離|約5.5km(全周)
■コース時間|70分前後(全周)

▼コースマップはこちらをチェック
新潟県庁

佐潟水鳥・湿地センター


住所|新潟県新潟市西区赤塚5404-1
駐車台数|200台
料金|無料
トイレ|あり

立山を望む湿原ハイク/弥陀ヶ原湿原

弥陀ヶ原
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ラムサール条約に登録されている弥陀ヶ原(みだがはら)。標高2000mにまで広がり、北に大日岳を望む高層湿原です。立山黒部アルペンルートを「弥陀ヶ原」で途中下車。木道がよく整備されており、湿原をじっくり歩く外回りルートでも2時間程度、より手軽に楽しめる内回りコースで1時間程度のハイキングが楽しめます。

弥陀ヶ原湿原の見どころ

湿地の様子
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立山連峰が眼前に迫る景観は、他の湿原歩きでは味わえない特別なもの。少し足を延ばせば、カルデラ展望台から大迫力の立山カルデラを望むことが出来ます。ミズバショウなどの湿原植物の他、チングルマなどの高山植物も同時に楽しみながらのハイキングは格別です。

■内回りコース|40~60分
■外回りコース|80~120分

▼コースマップはこちらをチェック
弥陀ヶ原ホテル

立山駅から弥陀ヶ原へのアクセス

立山駅から立山ケーブルカーに乗車し、美女平駅へ(大人運賃730円)。
美女平駅から立山高原バスに乗車し、「弥陀ヶ原」で途中下車(大人運賃1110円)。
立山黒部アルペンルート時刻表

【立山駅駐車場】

住所|富山県中新川郡立山町芦峅寺
駐車台数|280台
料金|無料
トイレ|あり

自然と人の営みが生んだ多様性/中池見湿地

中池見湿地
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市街地から程近く、水田耕作の隆盛を通じて形作られたモザイク状の自然が特徴。ラムサール条約の登録湿地で、非常に多様な動植物が生息しています。特に、国内屈指のトンボの生息地として知られ、なんと70種類以上が確認されています。
駐車場から湿地内を周遊するルートは、1時間30分前後あれば一周できます。現地では自然ガイドをお願いすることも可能なので、ガイドさんのお話に耳を傾けながら散策を楽しむのもおすすめです。

中池見湿地の見どころ

デンジソウ
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水田、小川、池、草原、林、休耕田と、多様な環境がモザイク状に広がっています。そこには驚異の生物多様性があり、特に60種を超える絶滅危惧種が生息。ミズトラノオやデンジソウなど、貴重な植物を身近に観察できるのが魅力です。

■コース距離|約3.5km(外周)
■コース時間|約100分(外周)

▼コースマップはこちらをチェック
敦賀市役所

藤ヶ丘駐車場


住所|福井県敦賀市余座
駐車台数|16台
料金|無料
トイレ|なし
ビジターセンターまで200m(徒歩8分)

貴重な植物を気軽に観察/池河内湿原

湿地と木道
出典:PIXTA
中池見湿地よりもさらに山奥にあり、敦賀市民には「阿原ヶ池(あわらがいけ)」の名前でも親しまれているそう。駐車場から歩いて2kmほど。よく整備された木道はゆっくり歩いても1時間あれば十分に楽しめる、コンパクトな湿原です。

池河内湿原の見どころ

ミズトラノオ
出典:PIXTA
多数の湿原植物がみられますが、中でもミズトラノオミズドグサ生息域の南限と言われ、福井県内で見られるのは中池見湿地とここ池河内湿原のみ。特に、ミズドグサはツクシ(スギナ)にそっくりで、見慣れた姿が水中に生育する様子は不思議な感覚です。

■コース距離|約4km(往復)
■コース時間|1時間程度

▼その他の情報はこちらをチェック
敦賀観光協会

池河内湿原駐車場


住所|福井県敦賀市池河内
駐車台数|2台
料金|無料
トイレ|入り口近くにあり

ミズバショウとリュウキンカの調和/池ヶ原湿原

湿地とハイカー 岐阜県内最大規模の面積をもち、天然記念物に指定されている湿原。遊歩道や木道を歩くコースは、1時間30分程度でハイキングが楽しめます。湿原植物植物はもちろん、川の中を悠々と泳ぐイワナにも癒されます。また、映画「君の名は。」の劇中に登場する地のモデルとしても話題です。

池ヶ原湿原の見どころ

水芭蕉とリュウキンカ 4月下旬から5月中旬に訪れるのがおすすめです。見どころはなんと言っても30万~40万株自生すると言われるミズバショウ。それを包み込むように咲くリュウキンカも同時に一望でき、見ごたえ十分です。

■コース距離|約2.2km(往復)
■コース時間|90分程度

▼コースマップはこちらをチェック
飛騨市観光協会

池ヶ原湿原 駐車場


住所|岐阜県飛騨市宮川町洞
駐車台数|30台程度
料金|無料
トイレ|あり(4月下旬~5月中旬のみ)

絶滅危惧種!シラタマホシクサを見に行こう/葦毛湿原

葦毛湿原
出典:PIXTA
葦毛(いもう)湿原は、湧水地に成立した世界的にも非常に珍しい湿原です。豊橋市街からも近く、1時間もあれば周遊できるコンパクトな湿原ながら、多様な動植物が観察できます。

葦毛湿原の見どころ

シラタマホシクサ
出典:PIXTA
別名「金平糖草」とも呼ばれ、9月になると小さな球状の白い花をつけるシラタマホシクサは、東海地方でしか見られない絶滅危惧種。風に揺れる姿可愛らしい姿は一見の価値あり。その他、ミカワバイケイソウなど、地域固有の貴重な植物が手軽に観察できるのが魅力です。

■コース時間|60分程度

▼コースマップはこちらをチェック
豊橋市役所

葦毛湿原駐車場


住所|愛知県豊橋市岩崎町米山
駐車台数|80台程度
料金|無料
トイレ|あり

貴重な植物と日本最小のトンボ/黒河湿地植物群落

湿地とシデコブシ 黒河(くろがわ)湿地植物群落は、学術的に大変貴重な湿地として知られています。通常は北日本などの寒冷な地方に生育するヤチヤナギ。そんな寒冷地に生息する植物が、渥美半島の南端付近のような暖かい地域で見られるというのは大変珍しいそう。しかしながら、30分もあれば十分に往復できる小さな湿原なので、気軽に訪れることが出来ます。

黒河湿地植物群落の見どころ

ハッチョウトンボ
出典:PIXTA
シデコブシやシラタマホシクサなど東海地方固有の植物が観察できます。その他、日本で最小(2cm程度)のトンボであるハッチョウトンボも生息。写真だとなかなか伝わらないこの小ささ、是非ともその目で確かめてみてください。

■コース時間|30分程度
▼その他の情報はこちらをチェック

渥美半島観光ビューロー

第1・第2駐車場


住所|愛知県田原市大久保町黒河
駐車台数|各数台
料金|無料
トイレ|なし

富士山を眺めながらのハイキング/小田貫湿原

小田貫湿原
出典:PIXTA
富士山の山麓、田貫湖のすぐ北に位置する小田貫(こだぬき)湿原。木道が整備され、駐車場からは往復30分程度。世界遺産になった富士山や白糸の滝、田貫湖などの観光ついでに訪れるのもおすすめです。

小田貫湿原の見どころ

湿原と富士山
出典:PIXTA
湿原ならではの多様な動植物が観察できるのはもちろん、大小様々な池が点在する湿原ならではの光景が見られます。それに加え、晴れて視界が良い日には富士山を眺めながらのハイキングが可能。フォトジェニックな景色に、気軽に出会うことが出来るはずです!

■コース時間|30分程度

▼その他の情報はこちらをチェック
富士宮市役所

小田貫湿原 駐車場


住所|静岡県富士宮市猪之頭字菅ノ沢2267
駐車台数|20台
料金|無料
トイレ|なし

気軽に楽しめるからこそ!その魅力を最大限楽しもう!

葦毛湿原
出典:PIXTA
今回ご紹介した湿原(湿地)の多くが、市街地からそう遠くないところにあります。予備知識なしで湿原を訪れたとしても、そこに咲く草花は見る者を十分に楽しませてくれるでしょう。
湿原の成り立ちや歴史を知ることで、ハイキングはよりいっそう味わい深いものになると思います。準備段階からじっくりと予習し、現地でもいつもより多く立ち止まって、のんびりと湿原を味わってみてはいかがでしょうか。

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早太朗

千葉・九十九里出身、信州(南信)在住。大学5年間は山漬けの日々。卒業後も、そのまま山の世界へ… 山頂から渓谷、川、山麓の街まで、信州の全てに魅せられています。

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