キャップとハットでどう違う?登山の帽子を賢く選ぶポイント&おすすめアイテム

2022/08/30 更新

登山装備を準備するのに後まわしにされがちな帽子。なくても不便さは感じないかもしれませんが、日除けや防寒のために意外と大切なんです。そこで今回は、帽子を選ぶときのポイントや、形状別のおすすめアイテムを紹介します。

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ane46

今は年間通して岩場へ繰り出すリードクライマー。 2013年両股関節の手術から、2014年にスポーツ復帰。同年に登山を始めて8年経ち、2015年よりフリークライミングも始めました。冬はアイス、夏は沢登り、山菜や木の実摘みなど、季節感あふれる山行も楽しんでいます。子供も自立した今、自分らしい暮らしをする日々を送っています。 好きな山域:北アルプス、南八ヶ岳、地元の低山なども。

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アイキャッチ画像出典:PIXTA

帽子は、体を守るうえで大切なアイテム!

ハットをかぶって登山をする人
出典:PIXTA
標高が1,000m上がると、紫外線は約10%も強くなると言われています。頭皮が日焼けすると、めくれたときにフケになるだけでなく、薄毛や白髪につながる恐れも……。強い紫外線を浴び続ける登山において、帽子は日焼け対策に必須のアイテムです。

また、直射日光にさらされた頭皮は40度を越えてしまい、熱疲労の原因になるとも言われています。帽子をかぶって直射日光を防ぐことは、熱中対策にも一役買うんです。

キャップの上からフードをかぶる男性
出典:PIXTA
防水素材の帽子を選べば、小雨程度なら防ぐことができます。つば付きなら額や目に雨が流れにくくなるので、雨天時の視界確保にも有効。

暖かいニット帽など、風や冷気から頭部を守る防寒アイテムとしての役割を担うものも。

また、日差しや雨などから頭部を守るだけでなく、コーディネートのワンポイントアイテムとしても取り入れられています。

形は主に3種類。特徴を知って快適・安全に使おう

ハットをかぶった男性登山者とニット帽をかぶった女性登山者
出典:PIXTA
自分にぴったりの帽子を選ぶためには、素材や形に注目してみましょう。

素材は、夏向きか冬向きかによっても大きく変わってきますが、乾きやすいポリエステルなどの化学繊維が一般的。

形も多岐にわたりますが、一般的には『ハット』『キャップ』『ニット帽』が多く着用されています。それぞれの特徴を見てみましょう。

日よけ効果に優れた『ハット』

ハットの画像(ミレー|ティフォン 50000 ストレッチ レイン ハット) つばがぐるりと全周しているデザインがハット。

360度日差しを遮るため、最も紫外線対策に有効です。ただしつばが邪魔になるため、雨が強くてレインジャケットのフードをかぶるときは、一度ハットを脱ぐ必要があります。また、つばの幅が長いと視界を遮られるのが難点。視界を確保したい時は、つばの幅が短いタイプやつばが折れるタイプがおすすめです。

山頂と山頂を結んで高く連なっている道(稜線)などでは、風の影響を直接受けます。ハットはつばの面積が広いため、他の形状に比べて突風で飛ばされやすい点に要注意。そんな時は、あご紐付きのタイプをかぶると安心です。

⇒おすすめのハットを見てみる!

上からフードをかぶりやすい『キャップ』

キャップの画像(マムート|Pokiok Cap) ハットに対して、つばがない帽子・正面のみにつばがある帽子。ただし一般的にキャップと言うと、ベースボールキャップに代表されるような、正面のみにつばがある形状の帽子を指します。

ハットよりも風の影響を受けにくく、フードを被りやすいのが特徴。つばがあることでフードが顔にかかるのを防げるため、レインジャケットを着るような悪天候時の視界確保にも役立つんです。中には、ヘルメットのインナーキャップとしても使えるつばが短いタイプや、寒い冬でも暖かくかぶれる耳あて付きのタイプもあります。
※ヘルメットの下に着用する際は、つばで視界が悪くならないように注意しましょう。
 

キャップは顔への日差しは防げても耳や首の後ろは防げないため、日焼け止めクリームなどで対策するか、日除け布が付いたモデルを使用しましょう。

⇒おすすめのキャップを見てみる!

寒さ対策に役立つ『ニット帽』

ニット帽の画像(ザ・ノース・フェイス|コンフォーティブビーニー) コットンや麻などの毛糸で編まれた帽子がニット帽。

主な使用目的は、寒い冬の頭部の保温。冬だけでなく、標高の高い夏山の朝晩などの防寒対策でも使えます。

登山用のモデルには汗を吸い上げて乾かす機能が備わったものもありますが、運動量により帽子の中が暑くなったり汗で蒸れたりすることもあるため、注意が必要です。

⇒おすすめのニット帽を見てみる!

登山の定番!老若男女に人気のハットタイプ

ミレー|ティフォン 50000 ストレッチ レイン ハット(ユニセックス)

悪天候にも対応する万能ハット。雨の侵入を防ぎつつ汗のムレを逃がす性能に優れた、ミレー独自素材を使用しています。それでいて柔らかく軽やかなかぶり心地がGOOD!

ミレー ティフォン 50000 ストレッチ レイン ハット

【素材】ドライエッジ™ ティフォン 50000 3層 天竺バック ナイロン100% 耐久撥水
【サイズ】M、L
【カラー】5色



ザ・ノース・フェイス|ブリマーハット(ユニセックス)

夏山登山の必需品といえば、強い紫外線をしっかりブロックするハット。このブリマーハットはUVケア機能はもちろんのこと、本体に配したメッシュパネルが風通しを確保し、蒸れも防ぎます。

ザ・ノース・フェイス ブリマーハット

【素材】[本体]NORTHTECH Cloth Eco(ナイロン100%)、[メッシュ部]ポリエステル100%
【適合サイズ(頭周り)】S(54~56cm)、M(56~58cm)、L(58~60cm)、XL(60~62cm)
【カラー】7色
【重さ】約65g(Lサイズ)
【その他】つばの長さ6cm





コロンビア|サンフラワーフォークブーニー(ユニセックス)

麻のようなナチュラルな風合いが魅力のデザイン。汗が流れるのを防止する汗止めには、水分を吸い上げて素早く乾かす素材が採用されているため、汗を多くかくシーンでも快適に使えるハットです。ウォッシャブルで清潔に保てるのも嬉しいポイント。

コロンビア サンフラワーフォークブーニー

【素材】ポリエステル Jute (ポリエステル100%)、[汗止め]フィールドセンサー(ポリエステル100%)
【サイズ】S/M、L/XL
【カラー】3色



カリマー|UV リネンハット(ユニセックス)

麻を混紡した見た目にも清涼感たっぷりのデザイン。裏地には紫外線遮断率に優れた素材を、内側の頭周りには抗菌防臭加工を施したテープを使った、暑い時期にぴったりのハットです。

カリマー UVリネンハット

【素材】リネン55%、コットン45%
【サイズ】M、L
【カラー】3色
【重さ】88g



モンベル|GORE-TEXクラッシャーハット(ウィメンズ)

ゴアテックス素材を使用し、防水性が高く雨の日も頼りになるハットです。丸みのあるフォルムが愛らしいポイント。

モンベル|GORE-TEXクラッシャーハット(ウィメンズ)
出典:モンベル

【素材】ゴアテックス®ファブリクス・3レイヤー(表:50デニール・ナイロン・リップストップ)
【サイズ】S~L
【カラー】1色
【その他】(前)6.3㎝(後ろ)8.3㎝

 

モンベル|GORE-TEXクラッシャーハット Women’s

帽子といえばやっぱりこれ!登山におすすめキャップタイプ

ザ・ノース・フェイス|バーブキャップ(ユニセックス)

どんなスタイルにも合わせやすく、飽きのこない王道デザイン。生地には撥水加工が施されているので、ちょっとの雨なら対応できます。ストレッチ性も抜群。

ザ・ノース・フェイス バーブキャップ(ユニセックス)

【素材】APEX Aerobic Light ECO(ナイロン92%、ポリウレタン8%
【適合サイズ(頭周り)】M(56~58cm)、L(58~60cm)
【カラー】5色
【重さ】約90g(Lサイズ)
【その他】つばの長さ7.8cm



マムート|Pokiok Cap(ユニセックス)

スポーティーな印象のキャップが苦手な人におすすめなワークキャップ風のデザイン。柔らかな素材と調整可能なバックベルトにより、快適にフィットします。

マムート Pokiok Cap

【素材】ポリエステル、ポリウレタン
【サイズ(頭周り)】S(約52.0cm)、M(約53.0cm)、L(約55.0cm)
【カラー】4色
【その他】つばの長さ約6.5cm



マーモット|アンチインセクトジェットキャップ(ユニセックス)

防虫加工素材を採用し、繊維に触れた虫が逃げていく仕様のモデル。取り外し可能な虫よけメッシュも付いており、首回りまでしっかりガードできます。

マーモット アンチインセクトジェットキャップ

【素材】ポリエステル100%
【サイズ】ワンサイズ
【カラー】2色
【その他】本体:防虫、ビンカワ部:抗菌防臭



マウンテンハードウェア|MHW ロゴトラッカーハット(ユニセックス)

ブランドロゴがフロントパネルに刺繍された、カジュアルな配色のキャップ。フロントパネルと汗止めバンドは、水分を吸い上げ素早く乾かす素材を使っているため、帽子の中を快適に保ちます。

マウンテンハードウェア MHW ロゴトラッカーハット(ユニセックス)

【素材】ボディ:リサイクルポリエステルツイル(ポリエステル 100%)
【サイズ(頭周り)】O/S(56~59cm)
【カラー】4色
【重さ(目安)】100g



モンベル|GORE-TEX O.D.キャップ(ユニセックス)

ゴアテックス®素材を採用し、高い防水性を確保。すっきりとしたデザインで、フィット感に優れる全天候型キャップです。

モンベル|GORE-TEX O.D.キャップ(ユニセックス)
出典:モンベル

【素材】ゴアテックスファブリクス3レイヤー(表:20デニール・ナイロン・リップストップ)
【サイズ】S/M、M/L
【カラー】3色

 

モンベル|GORE-TEXバードビルキャップ

なんといっても暖かい!おしゃれ度抜群ニット帽

ザ・ノース・フェイス|コンフォーティブビーニー(ユニセックス)

和紙を混紡した、水分を吸収する性能と通気性に優れたニットキャップ。ムレによる不快感を可能な限り抑えます。縫い目のないホールガーメント製法で仕上げられているため、快適なかぶり心地です。

ザ・ノース・フェイス コンフォーティブビーニー(ユニセックス)

【素材】綿26%、アクリル26%、ポリエステル25%、分類外繊維(和紙)18%、ポリウレタン5%
【サイズ】F
【カラー】3色
【重さ】約70g



アウトドアリサーチ|ジュノービーニー(ユニセックス)

OUTDOOR RESEARCHのビンテージロゴがアクセントになったニットキャップ。普段使いもしやすいベーシックなデザインです。

アウトドアリサーチ ジュノービーニー

【素材】アクリル100%
【サイズ】ワンサイズ
【カラー】3色
【重さ】66g



ミレー|ティアック II ビーニー(メンズ)

フリースの裏地がついた暖かなかぶり心地のニットキャップ。ヘザー調のデザインが、コーディネートに豊かな表情をつけてくれます。

ミレー ティアック II ビーニー

【素材】ウール50%、アクリル50%、フリースライニング
【サイズ(頭周り)】U(59cm)
【カラー】5色
【重さ】51g



マムート|Mammut Logo Beanie

1つで2度美味しいリバーシブル仕様のニットキャップです。ウール混紡で細かく編まれた生地はしっかりと頭にフィットして、すっきりとした印象に仕上がります。

マムート Mammut Logo Beanie

【素材】メイン:アクリル ウール Mix、面材料 : アクリル 50%, ウール 50%
【サイズ】ワンサイズ(高さ約20.0cm,頭周り約59.5cm)
【カラー】12色



モンベル|ケーブルニット ワッチキャップ #2(ユニセックス)

暖かみのあるケーブル編みにポンポンがあしらわれた、愛らしい表情のニットキャップ。良質なウール素材を混紡しているので、優れた保温性を発揮してくれます。

モンベル|ケーブルニット ワッチキャップ #2(ユニセックス)
出典:モンベル

【素材】[表地]アクリル85%+ウール15%、[裏地]ポリエステル70%+アクリル30%
【サイズ】S/M、M/L
【カラー】3色

 

モンベル|ケーブルニット ワッチキャップ #2

あると便利!?帽子のお悩み解決アイテム

帽子が飛ばないストラップ|お気に入りの帽子を強風から守る

あご紐のない帽子の風対策には、クリップ付きのあご紐がおすすめ。シンプルなデザインで、どんな帽子にも簡単に取り付けられます。

帽子が飛ばないストラップ

【素材】天然ゴム
【色】黒
【サイズ】ロング:全長49cmほど、ショート:全長34cmほど
【種類】4種類(ロング/レギュラー、ショート/レギュラー、ロング/スリム、ショート/スリム)

汗止めバンド|額から流れる汗をせき止める

ヘッドバンドの内側に施されたシリコンゴム製の“スウェットブロック・シール”が、流れる汗を左右に誘導。汗を吸収し素早く乾かす吸汗速乾素材で、抗菌防臭加工済みです。

ヘイロ ヘッドバンド

【素材】ナイロン63%、ポリエステル23%、ポリウレタン14%
【カラー】8色
【サイズ】フリー

キャップ専用洗濯ネット|洗濯機でキャップが洗える

つばの変形を防ぐ工夫が盛り込まれ、つばが真っすぐのキャップからカーブのあるキャップまで洗えます。型崩れを防いで、お気に入りの帽子を清潔に保ちます。

キャップ専用洗濯ネット

【素材】ナイロン

3つのポイントで選べば、自分に合う帽子が分かる!

見た目で選ぶのも大切ですが、選ぶときのポイントを知っておくと自分にぴったりなアイテムが賢く見つけられますよ。

①自分の頭にフィットするものを

キャップをかぶった女性出典:PIXTA
稜線は樹木など遮るものがない場面も多く、その際に強風が吹くことがあります。また、動きの妨げになっては良くないので、街で使うよりもフィットする帽子を選ぶことが大切。素材がストレッチ性のあるもの、サイズが選べるもの、サイズ調整できるものなど、自分の頭にフィットするものを選びましょう。

②素材や構造|目的やシーンに応じて

帽子をかぶっている登山男性
出典:PIXTA
【日焼け対策に】
日焼け対策を強化したいなら、UVカット率(紫外線遮蔽率)やUPF(紫外線保護指数)に注目。UVカット率は90%以上で効果が高く、UPFは50+が最高です。

【暑さや蒸れ対策に】
たくさん汗をかくと帽子の中が熱気で蒸れてしまい、不快なかぶり心地になることも。そんな時は、透湿性(ムレを逃がす性能)と通気性に優れた帽子が活躍。透湿性に優れたゴアテックス®素材を採用したものや、メッシュや通気穴など風を通せるベンチレーション機能付きのもの、汗を吸い取る素材を使った帽子がおすすめです。

【雨対策に】
変わりやすい山の天気。雨が降った時に対応できるのが、防水・撥水機能のある素材の帽子です。短時間の小雨なら撥水加工が施されている帽子で補えますが、しっかりとした防水機能を求めるならゴアテックス®素材を採用している帽子が最適。

【寒さ対策に】
防寒対策には、ウールやフリースなどの素材がおすすめ。形はキャップやニット帽が多く、フリースの裏地で二重構造になったものや、耳あての付いたものもあります。

③使い勝手の良さ|好みに応じて

帽子をかぶった登山者が休憩している
出典:PIXTA
ハットやキャップにはコンパクトに折り畳めて持ち運びしやすい帽子や、つばの縁に入ったワイヤーでつばの形が変えられる帽子もあるんです。視界を確保したい時はつばを跳ね上げ、日差しが眩しい時は下ろすなど、使用シーンに応じてつばの形が自在に変えられるので便利。

日除け布や防虫ネットは別売りされていますが、始めから日除け布や防虫ネットが付属した帽子もあるため、自分のニーズに応じた帽子を選ぶと良いでしょう。

シチュエーションにあった帽子を選ぼう!

帽子をかぶって登山をする男女 出典:PIXTA
登山で役に立つ点がいくつもある帽子。最近では数も豊富で、さまざまなブランドで魅力的な機能やデザインの帽子が販売されています。天気・登る山・気温など、目的に応じた帽子を選んで、快適に山歩きを楽しみましょう!

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