シンプルな中に隠された機能美!今、アウトドア好きに話題の帽子『Clef-クレ-』を深掘り!

2020/04/30 更新

登山好き、アウトドア好きが手掛ける、日本の帽子ブランド『Clef』。見た目はちょっとクラシックでカジュアルな雰囲気だけれども、実際に山やアウトドアで使ってみると丁度よい機能性と抜群のかぶり心地を実感。そこで帽子づくりを手掛けるひとりに、Clefの帽子のこだわりを聞いてきました!


アイキャッチ画像:PONCHO

帽子をかぶるとONとOFF切り替わる、そんなキーアイテムとして

撮影:PONCHO
近年、キャンプやアウトドアギアのイベントに多く出展。ちょっとお洒落なアウトドア好きさんが愛用して話題になっている帽子ブランドの『Clef』。アウトドアで使える機能性、そして毎日かぶってもストレスを感じない使用感、カジュアルウエアからアウトドアウエアに似合うデザイン性が評判です。

今回取材をお願いしたのも、編集部員Kがイベントで見つけ、そのかぶり心地と見た目のよさに惚れてしまったからなのです!筆者も取材をきっかけにClefのキャップを手に入れて登山、トレイルランに使って、すっかりお気に入り。今では自宅を出る際は、いつもClefのキャップをかぶっていく程。

ちょっと中毒性すら感じるClefの帽子を、今回は深掘りしていみようと思います!

山で使うものだから、遊び心のあるものを

撮影:PONCHO
「『Clef』とはフランス語で『クレ』と読みます。意味は『鍵・キー』です。仕事と遊び、そのオンとオフを切り替える鍵=スイッチアイテムにClefの帽子がなってほしいという願いを込めて作っています」。

そう教えてくれたのは、Clefの営業を担当する佐藤秀希さん。自らも登山やトレイルランニング、マウンテンバイク、パックラフト、アドベンチャーレースにも参加する、アウトドア全般を楽しむ人。
もともとファッション系の帽子メーカーで働いていたため、趣味と仕事を融合させ、山やアウトドア好きだからこその想いも、自身が企画する帽子に込めているといいます。

「そもそもはサーフィンやスノーボードなど、横乗り系のスポーツが好きな社長が立ち上げたブランドなんです。そこに山好きな私が入社したことで、登山やアウトドアに必要な機能、デザインがプラスされました」。

撮影:PONCHO
「登山やアウトドアで着るウエアは、ブランドが違っても雰囲気に大きな違いはありません。
そこでClefの帽子を被ることで、コーディネートにスパイスをプラスして、個性を演出。同時に山を遊ぼうという気分が上がればいいなぁと考えています。

シンプルなアウトドア用の帽子は世の中に多くありますが、Clefはシンプルさだけでなく、遊び心のある帽子を目指しているんです」。

『Clef』が山で使えるワケ

とはいえ、Clefの帽子は単なるファッション・アイテムではなく、山でも使える機能もしっかり備えています。そこでClefの帽子の機能について、解説していきましょう!

今回は『60/40 WORK CAP』を例に、clefの帽子へのこだわり・機能性についてご紹介していきます。

ロクヨンクロス採用で濡れに強く、ムレにくい『60/40 WORK CAP』

撮影:PONCHO
このキャップは通称ロクヨンクロスと呼ばれる、横糸にコットン60%、縦糸にナイロン40%で織った生地を使用しています。
これは撥水性と通気性を併せ持つ生地で、防水透湿素材が開発されるまでアウトドアウエアに多く使われていました。長年使い込むことで風合いも感じられ、耐久性にも長けています。

撮影:PONCHO
今回このキャップをかぶって、10キロちょっとのトレイルを走ってテストしてみました。結果は、全身汗だくになってもキャップ本体はサラっとしたまま。ロクヨンクロス、アウトドアでは古典的ともいえる素材ですが、かなり有効です。

またCOOLEVERという吸水速乾素材が鉢まわりのスベリ部分に汗止めとして備わっているのも、機能していました。ただし、ランニングして大汗をかいたので、バイザーの下面の柄の入った生地の部分に汗がたまりました・・・。でもこれはバイザーを持つキャップの宿命でもあり、汗をココに逃がして乾きを促進する役目もあると感じました。

小さめだけど陽射しを抑え、しかもソフトなバイザー!

撮影:PONCHO
Clefのキャップには、ワイヤー入りのバイザーが採用されているものが多くあります。思い通りのカタチ、角度に変えられるソフトバイザーです。
それを可能にするバイザーの縁に入ったワイヤーは、硬すぎず、逆にフニャフニャではなく、気持ちいいほどに丁度いい。しかもバイザーの中につば芯がはいっていないので、軽い。だから長時間かぶっていても肩が凝ることもありません。

また佐藤さんの経験によると
「バイザーは小さめですが、小さ過ぎずしっかり陽射しを抑えてくれる絶妙サイズに仕上げています。小ぶりなバイザーは雨の際にフードの中にすっぽりと入るサイズ感で、バイザーを伝って雨がウエア内に侵入するのを防げるようにも考えました。バイザーを上げれば視界を広く確保でき、三点支持や藪漕ぎ等で、周囲の情報を取りやすい。これ、登山ではとっても重要!です」。

ソフトバイザーはポケットやバックパックに丸めて収納できるので、かぶっていない時も煩わしさがないのも、利点といえます。

後ろ前にかぶっても、バックパックに干渉しない!

撮影:PONCHO
小ぶりのソフトバイザーのよさは、例えば首筋の日焼け帽子に後ろ前にかぶった時にも、役立ちます。写真のようにバイザーを跳ね上げられるので、バックパックに干渉しないのです。これは、固いハードバイザーではできないこと。

佐藤さん曰く「長い山行の際には、少しでもストレスを軽減したいので、コレができるのとできないのでは、案外疲れ方が変わってきます!」とのこと。

ボタン留め+ゴムのアジャスターが、ヘッドライトに干渉しない

撮影:PONCHO
バックルとナイロンテープを組み合わせたり、コードロックとドローコードでフィット感を調節するキャップが多い中、このキャップはゴムとボタンで調節するアジャスターを採用。シンプルな仕様ですが、見た目がすっきりする上、バックルのように大きくないので、頭に当たる違和感もありません

撮影:PONCHO
小ぶりなソフトバイザーは、ヘッドライトを装着しても光を遮る量が少なく、前方を広く照らせます。
また、佐藤さんが教えてくれたのは、
「足元を確実に照らそうとキャップを後ろ前に被ってヘッドライトを装着することもあると思うんです。そうした時にアジャスターが帽子の真後ろにあると邪魔じゃないですか。そこでアジャスターを真後ろではなく、少しサイドにズラした位置にして、ヘッドライトと干渉しないようにしてあるんです」。

なるほど、これは確かに快適。実際に登山やアドベンチャーレースで帽子をかぶってヘッドライトを使ってきた佐藤さんだからこそのアイデアです。

フルメッシュ地キャップにもちょっとした工夫を



撮影:PONCHO
暑い季節にはナイロン100%のフルメッシュ地の『COMODO WIRED B.CAP』も。
「フルメッシュですが、フロントパネルが二重になっているので、額部分が透けることなく、強い陽射しを受けても額にメッシュの日焼け跡ができてしまう・・・なんてことも抑制できます」と佐藤さん。
当然、通気性もよく、しかし見た目はスポーティ過ぎないので、登山ウエアにも、よくマッチ。
また上で紹介した『60/40 WORK CAP』同様に、吸汗速乾素材の汗止め、ボタン止めのアジャスターを採用しているので、暑い季節の登山にびったりです。

天ボタンを廃して、ヘルメットとの相性よし!

撮影:PONCHO
ベースボールキャップには、頭頂部に天ボタンと呼ぶ金具が備わっているものがあります。これは縫製技術が今ほど進歩していなかった時代の名残で残っているものだそう。この『COMODO WIRED B.CAP』は、アウトドア仕様ということで天ボタンを取り除き、登山でヘルメットをかぶる際に、干渉しないようにしているそうです。
ちょっとした事かもしれませんが、この少しの気遣いで快適性に大きな差が出るんですよね。

”日本人に似合うカタチ”で気分と集中力を維持

撮影:PONCHO
小ぶりのバイザーを備えたキャップとして、最近はサイクリングキャップを登山でかぶるハイカーが増えています。でも、サイクリングキャップは風の抵抗を抑えるためにバイザーは小さめ。日除けの機能は最低限です。
またバイザーのサイド部分が落とされているので、顔の小さな欧米人には似合いますが、日本人がかぶると顔が大きく見えがち・・・。

「Clefは頭が大きな日本人にも似合うカタチを採用しています。頭の形が面長な人が多い欧米のメーカーが作る帽子は、浅く幅が狭めなものが多く日本人だと被り心地に違和感を感じる人も多いと思います。帽子は脳に近い部分にある為、違和感が生じるとそれがストレスとなり集中力を奪います。
その為、1日中被っていてもリラックスできるサイズ感と被り心地にこだわっていいます。人間の身体のなかで最も動く部分は頭なので、他のウエア以上に快適なフィット感は重要です!」
と佐藤さん。

日本人に似合う=フィット感よく、安全!ということなんですね。

Clefにはサウナ用のハットなんてものもあるんです

撮影:PONCHO
登山用ではありませんが、今回の取材時に見せてもらった帽子で気になったのが『” こいしゆうか × daladala. × CLEF “サウナハット』です。テントと薪ストーブを組み合わせたサウナテントというのが、最近のサウナブームに乗って流行りつつあるそうです。いわゆるサウナ好き=サウナーだけでなく、ハイカーやトレイルランナーのなかにも、疲労抜きでハマった人が増えているとか。

そのサウナテントに入る際にこのハットをかぶると、ウールの断熱効果でノボせることなくサウナを楽しめるそう。メジャーなアウトドアブランドにはない、遊び心あふれるアイテムを手掛けるところが、Clefらしさを象徴しています。

奥多摩の御岳には『MiTaKe CAP』をかぶる人、急増中!

撮影:PONCHO
今回、佐藤さんのインタビュー場所としてお世話になった東京の奥座敷、JR青梅線・御嶽駅から徒歩1分に位置する『駅前山小屋A-yard』では、Clefとコラボした『MiTaKe CAP』を販売していました。登山、ボルダリング、ラフティング、釣り等々で御岳を訪れ、御岳を愛する人々にかぶってもらい、もっと御岳を盛り上げていきたい!ということで作ったそうです。
A-yardの代表の柴田大吾さん、スタッフの片岡尚子さんのおふたりは、ラフティングとパックラフトのインストラクター。大吾さんは「朝起きてから寝るまでかぶっています」というヘビーユーザー。尚子さんによれば「70歳の蕎麦屋のおじいちゃんも最近かぶりはじめてくれて、御岳愛の象徴になってきています」とのこと。

それにしてもおふたりは、キャップがよく似合っている上に、笑顔がステキすぎます。Clefの帽子には、かぶる人を笑顔にする機能も備わっているのかもしれません。この御岳でしか手に入らない『MiTaKe CAP』、登山で御岳に行った際には是非手に入れて、みんなで笑顔になりましょう!

自分好みのClefの帽子を見つけてみよう

撮影:PONCHO
今回は登山で使える帽子として機能的なキャップを紹介しましたが、Clefには他にも機能素材を用いたハットやハンチング、近年人気のヘッドライトブランド『マイルストーン』とコラボした帽子等もあります。いろいろなカタチ、素材、柄、カラーが用意されているので、一度Clefのかぶり心地のよさにハマると、もうひとつ、いやふたつと買い足してしまう人が多いそう。

筆者も『60/40 WORK CAP』が気に入ったので、次はロクヨンのベースボールキャップを手に入れようかと思案中。皆さんも、どんな帽子があるのか気になったら、下のボタンからホームページをチェックしてみてください。
Clefオフィシャルページ

それでは、よい山旅を!

 

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PONCHO
PONCHO

登山、トレイルラン、自転車、キャンプ、旅をテーマに雑誌、WEBで企画、執筆する編集・ライター。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』を妻と共に主催する山の案内人。

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