制作したのは、あの有名クリエイティブ会社だった!
答えてくれたのは、株式会社サン・アドのプロデューサーの栗田 慎さんとコピーライターの三浦万裕さんです。
サン・アドといえば、1964年にサントリー宣伝部出身の開高 健や山口 瞳、柳原良平といった錚々たる面々が創業したクリエイティブ会社。広告賞受賞の常連でもあります。
ー「遭難」という真面目なテーマに対して、工夫や苦労した点はありましたか?
内容が「遭難」なので、アニメにした方が映像が痛々しく生々しくならずに描けるのでアニメーションでの制作を選びました

ー勇ましいおじさん、現実を指摘するおばさん、謎の「おやまちゃん」というキャラはどうやって生まれたのですか?
また「おやまちゃん」という謎のキャラに注意喚起をしてもらうことで、 「~をしよう」「~をしてはいけない」という言われたくないことを受け入れやすくすることを狙いました
ー動画は約2分30秒。その枠に要点を収めるのは大変でしたか?
「遭難を自分ごと化してもらう」という大テーマを掲げたため、 描く遭難のシーンはできるだけ身近なものにし、 遭難という事柄に対するハードルを下げてもらうことを意識しています
ー「そうよ そうなの 遭難よ〜」のフレーズのパンチが強くて、それが脳内リフレインしてしまってます
「どうやら遭難には気をつけた方がいいらしい」 という印象だけでも受け取ってもらい、登山者のみなさん一人ひとりの意識が少しでも変われば、 次のアクションは自ずと変わってくるのでは、と期待しています
ちなみに今回のクリエイティブチームには、ワンダーフォーゲル部出身のかたもいたそう。
この仕事を機に登山を始めたメンバーもいるそうで、減遭難だけではなく登山者増にも貢献している!?
みんなで歌って、定番「山の歌」にしよう!
このアニメには遭難につながる「ヒヤリハット」なシチュエーションがたくさん詰まっています。体力の過信や道迷いのポイント、山岳保険や万一遭難したかもというときのリカバリー方法などなど。
近年の山岳遭難事故の傾向としては、「60〜70代の中高年登山者」「単独行」が挙げられます。日本の登山愛好者は800万人とも言われてますが、
中高年に限らず、若年層もひとり暮らしであれば、土日に登山→遭難→月曜出社しない→遭難発覚と、救助までに時間がかかってしまうケースもあるとのこと。
最後に、7,000m級の未踏峰5座を含む数々の登山歴を持ちながら、「一度も山岳事故を起こさず生還した登山家」としても知られる尾形さんに、「遭難防止で必ずしてほしいこと」をうかがいました。
さぁ、みなさんもぜひ、忘年会&新年会で歌いましょう!
そうよ そうなの 遭難よ〜〜♪