遭難者を救助する山岳救助隊

【実話】遭難で “200万円”以上 も失った。ウェブで解決する、山岳保険と登山学習とは

増え続ける遭難事故。そして一向に加入者の増えない山岳保険。安全登山のシリーズ最終回は、丹沢で起きた遭難事故の実録と共に、ヤマレコの提案する「登山学習・計画書・山岳保険」まで一元管理が出来るチーム安全登山をご紹介します。

目次

アイキャッチ画像出典:神戸市消防局航空機動隊(※写真は訓練風景です)

山岳保険に未加入だった祖母。深い悲しみだけでなく、家族には大きな負担が

山岳保険出典:湯河原町
安全登山を考えるシリーズ最終回は、丹沢遭難事故の実録と共に、ヤマレコが、山岳保険制度「やまきふ共済会」と、山の天気予報「ヤマテン」と共同で発足した、チーム安全登山を紹介します。遭難から約2週間後、祖母は発見されたものの、山岳保険に未加入でした。家族は大きな負担を背負うことになるのです。

なぜ増えない?山岳保険の加入率は、登山人口のたった1%

山岳保険出典:山の知識検定Facebook
全国の登山人口は、年間860万人にも上ると言われています。しかし、山岳保険に加入しているのは、わずか1%。遭難事故が報道されるにも関わらず、なぜ一向に増えないのでしょうか。

その背景には、登山を教えてもらえる人がいない。という実態

登山 アンケート円グラフ出典:ヤマレコ10周年記念サイト
ヤマレコの行ったユーザー意識調査では、登山のことを知りたくても、教えてもらえる人が周りにいないと答えた人が実に4割にも登りました。また、同調査では「登山の学び方」は「独学」が1位という結果も出ています。山岳保険や、危機管理などがなかなか浸透しない背景にはこのような実態が意識の低さを招き影響しているのかもしれません。

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