”自動&無料”で遭難捜索をスムーズにする機能?YAMAPの『みまもり機能』を使うべし
2019年7月、登山アウトドア向けアプリ「YAMAP」に遭難捜索をスムーズにする可能性を秘めた新機能がリリースされました。この「みまもり機能」は、登山者のスマートフォンのBluetoothと事前に設定をしたYAMAPアプリを使うことで、自動的に登山者同士が位置情報を交換し、共有できる機能です。今回はこの新機能の解説と設定の方法を見ていきます。
2020/04/21 更新
制作者
YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部 大迫
YAMA HACK運営担当。
六甲山で山歩きをはじめ、関西・中四国の山を中心に歩き回ってきました。
ボルダリングと自然の中を歩くのが好きなギア・ウェア好きです。最近はゴミを拾ったり、子供を背負ったりしながら山を楽しんでいます。
長く山や自然を楽しめるように、情報発信していきます。
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アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
遭難時の捜索をスムーズにする!?
登山者の足跡を自動で残す機能がリリース!

2019年7月に登山アウトドア向けアプリ『YAMAP』に、事故や遭難で自力で救助を呼べない時の捜索をスムーズにする新機能『みまもり機能』がリリースされました。

撮影:YAMA HACK編集部
”自動”で位置情報を共有できる

提供:
YAMAP(編集:YAMA HACK編集部)画像クリックで拡大
遭難捜索時に、遭難者の位置情報はとても重要。広大な山の中で遭難者を探すわけですから、遭難者の場所が位置情報で特定できていることは、救助のスピードや安全性にとって大きなアドバンテージ。
今回リリースされた「みまもり機能」を使えば、登山中の位置情報を家族などに共有することができます。さらに登山者が遭難して位置情報が連絡できない時でも、すれ違った人のスマホを通じて位置情報を知らせることが可能です。
そのため、捜索・救助活動がスムーズになることが期待できます。
Bluetoothで位置情報を共有

登山中にYAMAPユーザー同士がすれ違うと、スマホのBluetoothとYAMAPアプリ(事前にみまもり機能の設定する)を使って、位置情報の共有を行います。
この時は、オフライン(電波がない状態)やフライトモードでもOKです。
その後、どちらかのユーザーがオンライン(電波がある状態)になった時に、自動であなたとすれ違ったユーザーの位置情報がYAMAPのサーバ上に送信されます。
あらかじめ通知先として設定してある人は、YAMAPサーバから送られてくる通知のURLで登山者の位置情報や通った道を確認することができるのです。
またオンライン状態であれば、すれ違いを行わなくても自分の位置情報を自分で送信できます。
※すれ違った相手やすれ違った相手のみまもり機能通知先はあなたの位置情報は確認できません。
やることは事前の設定と電源が切れないようにするだけ。しかも、無料!

登山アプリの「YAMAP」をダウンロードしてユーザー登録を行えば、このサービスは無料で使用可能。
まだの人は、まずYAMAPアプリをダウンロードしよう。
▶iOS版
▶Android版
【やること】
【1】みまもり機能を設定:連絡先の指定と確認
【2】こんにちは通信の設定:地図ダウンロード時に数秒で設定可能
【3】Bluetoothの設定:登山中にオンにしておくだけ
【4】登山中はバッテリーが切れないように注意:モバイルバッテリーは忘れずに
実際に設定をして、次の登山から使ってみよう

どんなに良い機能でも、使わないと意味がありません。
実際の画面を確認しながら、設定をしていきましょう。