大地の躍動を感じられる活火山【十勝岳】
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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2,077m | 北海道上富良野町 | 12.6℃ | 6.5℃ |
突然の十勝岳の大噴火。解けた雪の水が麓の町に襲い掛かる…これは北海道を代表する作家、三浦綾子の代表作のひとつ『泥流地帯』の設定。日本百名山のひとつである十勝岳は、実際に過去に何度も噴火を繰り返しているれっきとした活火山です。山肌むき出しの山を登り切ると、十勝連峰はもちろん遠く大雪の山々を望むことができます。
十勝連峰には十勝岳以外にも、美瑛岳やオプタテシケ山、上ホロカメットク山、次に紹介する富良野岳などの魅力的な山がたくさんあります。麓には火山の恵みである温泉に入れる宿もいくつかありますので、宿泊して十勝岳だけでなくほかの山を縦走して戻ってくるというのもおすすめ!
広大なお花畑を有する花の百名山【富良野岳】
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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1,912m | 北海道富良野市、上富良野町 | 13.9℃ | 7.5℃ |
十勝岳と同じ十勝連峰の山ですが、十勝岳とは対照的に山頂付近には広大な高山植物のお花畑が。花の百名山に選定されており、エゾノハクサンイチゲをはじめとしてチングルマやエゾノツガザクラなどの花々を愛でることができます。途中の安政火口はまだ火山活動が続いており、静と動を感じられる山でもあります。
富良野と言えばラベンダーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。富良野岳で山の花を、そして麓で野の花を満喫するのもいいですね。富良野岳からは十勝連峰の山々だけでなく富良野の町並みも一望できます。富良野に来た際には日帰りでチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
高山植物のデパート【夕張岳】
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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1,667m | 北海道夕張市、南富良野町 | 12.1℃ | 8.3℃ |
北海道に生息する高山植物はほぼ見られるというくらい幅広い高山植物が楽しめる「花の山」として花の百名山、新・花の百名山にも選ばれています。標高1,600mを超えると、夕張岳の固有種であるユウバリソウ、ユウパリコザクラなどが目を楽しませてくれます。
豊富な高山植物とあわせて山頂から眺める360°のパノラマも最高!日高や大雪の山々はもちろん、天気にもよりますが遠くに蝦夷富士こと羊蹄山が眺められるかも。夕張岳は独特な地質で山ごと天然記念物にも指定されています。花に地質に景色、見どころが沢山あるので丸一日楽しめますよ!
道都札幌を一望【札幌岳】
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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1,293m | 北海道札幌市 | 18.2℃ | 10℃ |
札幌市にあり、札幌の奥座敷ともよばれる定山渓温泉を越えた豊平峡ダム付近の登山道から登ります。頂上までは約3時間~3時間半ほど。頂上からは北海道の中心地でもある札幌市の街並みを、その奥には石狩湾や暑寒別岳も望めます。運が良ければ羊蹄山も顔を出してくれるかも。
札幌は人口195万人を誇る大都市ですが、周りには札幌岳をはじめとして余市岳や空沼岳、無意根山などまだまだ自然が豊富な魅力的な山が多く存在します。他のエリアと比べるとアクセスもしやすいので、気軽に登山を楽しめる山として人気があります。
プリン型のドームが特徴的【樽前山】
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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1,023m | 北海道苫小牧市 | 14.9℃ | 11.7℃ |
遠方から見ても頂上がプリンの形をしているのがわかる印象的な山。実はこのプリンの正体は巨大な火山ドーム。樽前山は珍しい巨大ドームをもつ三重式の火山として世界的にも有名なのです。頂上からは開放感抜群の広大な太平洋が望め、爽やかな気分に浸ることができます。
活動中の火山でありながら車で7合目まで行けることと比較的なだらかな広い登山道なので、ファミリーでやってくる登山客も多い山。途中には日本一の水質を誇り、日本最北の不凍湖である支笏湖やその奥の恵庭岳を眺めながらの登山が楽しめます。
【道南・ニセコエリア】日帰り登山おすすめ3選
北海道のほかのエリアと比べると緯度が低いため、本州で見られるような高山植物が見られるのが特徴。また、このエリアでは羊蹄山が唯一「日本百名山」に選定されています。
※このエリアで紹介する山は、【ヤマレコ】では「積丹・ニセコ・羊蹄山」、「道南」のエリアの山に含まれます。