登山者なら一度は見て欲しい山の絶景~北日本編~

2019/04/12 更新

絶景登山に出かけよう!山に登る楽しさはいろいろありますが、『絶景』は登ったからこそ見ることができる登山の醍醐味。360度の雄大な展望、海まで見渡せる景色、別世界のような光景…その中に身を置いて見渡す景色は格別なもの。今回は『絶景』を見ることができるおすすめの山、【北海道】【東北】エリアの山々をご紹介します!


アイキャッチ画像出典:PIXTA(利尻山)

『絶景』は登山の醍醐味!

登山 絶景
出典:PIXTA(鳥海山)
登山の醍醐味は、山頂についた時の達成感や山でのごはん、おいしい空気や友達との会話…などいろいろありますが、なかでも『絶景』を見たときの感動は、「登山をしていて良かった!」と誰もが思うところではないでしょうか。

歩いた登山者にしか見られない光景

登山 絶景
出典:PIXTA(栗駒山)
登山における絶景は、写真とも映像とも違って歩いた登山者のみが見られる景色。雄大な自然の中に身を置いて見る絶景は最高です。
そんな絶景を求めていく『絶景登山』におすすめの山を集めました。今回は、北海道と東北の山々をご紹介します。

【北海道】絶景の山 おすすめ7選

北海道エリアの山の見どころは何といっても雄大さ。山頂からは登っている山自体の裾野まで見渡すことができる山が多く、北海道の山ならではの絶景が広がっています。

海の上の独立峰 利尻山

利尻山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1721m利尻島12.4℃8.3℃
参考:ヤマレコ
北海道の中でも最北端に位置する利尻島にある利尻山。別名「利尻富士」と呼ばれる美しい姿の独立峰で、深田久弥の「日本百名山」でも最初に登場し、みごとな海上の山と称賛されています。

利尻山
出典:PIXTA
周囲約63kmの利尻島の真ん中にある利尻山の山頂からは、ぐるりと海に囲まれた島を見渡せる360度の絶景が広がります。緑と岩、海、空のコントラストが美しく、とくに南側のローソク岩がそびえる景色は見事です。山頂付近はお花畑も一緒に楽しむことができるのも魅力の一つ。


世界遺産を見渡せる 羅臼岳

羅臼岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,660m知床半島12℃6.9℃
参考:ヤマレコ
知床半島のほぼ中央にある知床火山群の主峰かつ最高峰の山で、円錐形の山体に溶岩円頂丘がある山容をしています。2005年にはこの山域を含んだ知床半島全体が、多彩な自然環境と独自の生態系が見られることが評価され世界遺産に登録されています。

羅臼岳
出典:PIXTA
羅臼岳の山頂からは、縦に長い知床半島の形がよく分かる抜群の展望台。世界遺産にも登録された大自然を一望できる眺めは圧巻!太平洋とオホーツク海に挟まれた、海と山深い緑の景色はここだけにしかない絶景です。


活火山の迫力 阿寒岳

阿寒岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,499m阿寒14.9℃8.4℃
参考:ヤマレコ
釧路市にある阿寒湖の西側にある活火山、南岳、東岳、瘤山、剣ヶ峰などのうち阿寒山群の主峰、雌阿寒岳を一般的に阿寒岳と呼んでいます。アイヌ語ではマチネシリ(女の山)と呼ばれるように、なだらかで女性的な山容をしています。

阿寒岳
出典:PIXTA
なだらかな山容をしている阿寒岳ですが、間近で見ると荒々しい姿。とくに山頂付近で火口の外輪山を歩くと景色はガラッと変わり、植物のないむき出しの山肌に火山ガスの臭い、ガスの噴出する音が聞こえます。山の生命力を感じられる、他では見られない絶景です。


紅葉と火山のコラボ 十勝岳

十勝岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
2,077m北海道美瑛町・上富良野町・新得町12.6℃6.5℃
参考:ヤマレコ
十勝岳は、北海道の中央部、大雪山国立公園内にある十勝連峰の主峰で、現在も火山活動が続いている活火山。最高部は溶岩ドームで、多数ある火口からは噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われています。

十勝岳
出典:PIXTA
十勝岳の紅葉はまるで錦のじゅうたんのよう。山頂から裾野まで赤や黄色、色とりどりに木々が染まった景色を見ることができます。ハイマツやシラカバとのコントラストも美しく、荒々しい山肌の十勝岳も迫力ありです!


広大なお花畑が広がる 富良野岳

富良野岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,912m富良野市、上富良野町13.9℃7.5℃
参考:ヤマレコ
十勝連峰の最南端の山が富良野岳。南側から見るとなだらかですが、北側は急峻な尾根となっている山容が魅力的で登山者に人気があります。

富良野岳山頂とお花畑
出典:PIXTA
十勝連峰の中で最も花が多いと言われている十勝岳。山頂付近にはまるで天空のお花畑が広がっています。花の百名山では可憐な白い花のエゾノハクサンイチゲが紹介されており、夏の時期にはエゾウサギギク、エゾツツジ、エゾノツガザクラなどなど、多くの種類の花々が咲いています。


600種以上の高山植物 夕張岳

夕張岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,667m北海道夕張市・空知郡南富良野町15.8℃8.3℃
参考:ヤマレコ
北海道中央部の夕張山地の南端に位置する山。海底が盛り上がることで形成されたと考えられている山地で、北側にある芦別岳とともに、蛇紋岩メランジュ帯という珍しい地質や希少な高山植物があることから山全体が天然記念物に指定されています。

夕張岳
出典:PIXTA
広い山頂には沼や岩峰、お花畑があり変化に富んだ景色を楽しむことができます。珍しい地質があることから、ユウバリソウ、ユウパリコザクラなど山の名前が付いた貴重な固有種が生息。北海道で見られる高山植物のほぼ全て見ることができ、その数は600種以上にのぼります!


特異な山肌を持つ 恵山

恵山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
618m函館市19.5℃15℃
参考:ヤマレコ
渡島半島の東南端、太平洋に突き出すようにある山で、今でも気象庁の常時観測の対象となっている活火山。古くから信仰が盛んで、函館市からもアクセスしやすいことから多くの人が訪れるためよく整備されています。

恵山
出典:PIXTA
山の西側は破壊が進み、ところどころに硫黄を噴出している特異な姿は見ものです。また、広い火口には多様な高山植物が生育していて、5月下旬から6月上旬まではエゾヤマツヅジ、サラサドウダンなどの花で山肌が赤く染まる光景を見ることができますよ。


【東北】絶景の山 おすすめ9選

次は東北エリア「青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県」で絶景の見られる山をご紹介します。高さはありませんが、なだらかな山容の中に様々な表情が見られる山が多く、紅葉の名スポットもたくさんあります。

手軽に紅葉の絶景を楽しめる 八甲田山

八甲田山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,584m(大岳)青森県青森市、十和田市16.9℃11.4℃
参考:ヤマレコ
八甲田山は青森県のほぼ中央、青森市の南側にある複数の火山の総称。高田大岳、井戸岳、赤倉岳、前嶽、田茂萢岳など多くの山々から成っていますが、ここでは最高峰の八甲田大岳をご紹介。世界でも有数の降雪地帯で、毎年春には最大10mの高さにもなる雪の回廊が作られています。

八甲田山
出典:PIXTA
八甲田山は紅葉がとても綺麗な場所。燃えるような赤に染まる木々が美しく、ロープウェイを使って空から山全体の紅葉を見ることもできます。ロープウェイを降りてすぐの湿原では草紅葉が綺麗で、展望デッキから見渡す湿原も見事です。


2つの天然記念物 岩手山

岩手山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
2038.2m岩手県八幡平市、滝沢市、雫石町15.3℃9.1℃
参考:ヤマレコ
岩手山は奥羽山脈北部にある二つの外輪山からなる成層火山。岩手県の最高峰で、県のシンボルにもされている山です。盛岡側から見ると富士山のように裾の長く「表岩手」と呼ばれていますが、西側は外輪山の凹凸があり「裏岩手」「南部片富士」と呼ばれています。

岩手山
出典:PIXTA
岩手山の東側の裾野には広大な原野が広がっています。その一部の黒っぽいところが、国の特別天然記念物に指定されている「焼走り熔岩流」。溶岩流の延長は約4キロメートルにも及び、観察路から見学することも可能。また、火口を含む頂上と9合目の不動平は「岩手山高山植物帯」として天然記念物に指定されており、可憐な高山植物の花を見ることができます。


鏡沼のドラゴンアイ 八幡平

八幡平
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1613.3m岩手県八幡平市18℃11.1℃
参考:ヤマレコ
八幡平は秋田県と岩手県の県境に位置する奥羽山脈北部の山々の総称。およそ100万年前に噴出した複数の火山からなる山頂は広くなだらかで、あちこちに火山起源のピークと沼や湿原があり、初心者も楽しめるトレッキングコースが人気です。

八幡平 ドラゴンアイ
出典:PIXTA
八幡平のドラゴンアイは、頂上付近にある沼の雪解けの様子が竜の目のように見えるもの。雪解けがはじまる5月下旬~6月上旬くらいの時期限定で見られる光景。
八幡平にはいくつもの沼がありますが、鏡沼だけでしか見られません。とくにブルーと白にくっきりと分かれた状態は、天候にも左右されるため、運が良ければ出会える絶景です!


世界遺産のブナ林 白神岳

白神岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1235m青森県西津軽郡19.5℃13.8℃
参考:ヤマレコ
白神岳は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がっている白神山地内にある山。白神山地は「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林」が世界最大級の規模で分布していることで、日本で初めて世界遺産に登録されました。山頂付近には馬の背のような長い起伏の稜線を持っています。

白神岳
出典:PIXTA
白神岳の山頂からは“人の手が一切加えられていない”核心地域と呼ばれるエリアも見渡すことができます。世界最大級と言われる広大なブナ林に圧倒される想像以上の絶景です。


ムーミン谷の世界 秋田駒ヶ岳

秋田駒ケ岳
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,637m秋田県仙北市、岩手県岩手郡雫石町17.6℃11.4℃
参考:ヤマレコ
秋田駒ケ岳は、男女岳(おなめだけ)、男岳(おだけ)、女岳(めだけ)の総称で、十和田八幡平国立公園の南端にある活火山。かつては女人禁制の信仰の山で、地元では秋田駒とも呼ばれています。8合目まで車で行けるので気軽なトレッキングにも人気です。

秋田駒ケ岳 ムーミン谷
出典:PIXTA
男岳、横岳、女岳、子岳に囲まれた細長い火口原は「ムーミン谷」と呼ばれていている秘境。いくつもの火口丘からなる複雑な地形にチングルマの群生や様々な高山植物が咲き乱れる景色は、まさにおとぎ話の世界のよう。稜線から谷を見下ろす景色も絶景です。


天空のお花畑 鳥海山

鳥海山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
2236m山形県・秋田県14.2℃8.9℃
参考:ヤマレコ
鳥海山は、日本海に面した山形県と秋田県の県境にある山で、雪をかぶった姿が富士山に似ていることから、「出羽富士」とも呼ばれ親しまれています。また、多くの噴火を繰り返し畏れられてきたことから信仰の対象ともなっている山で、古くから山麓周辺の人々に崇められてきました。

鳥海山
出典:PIXTA
花の百名山と言えば鳥海山と言われるほど、素晴らしいお花畑に出会える場所。登山道のあちこちで花を目にすることができますが、とくに鳥海湖周辺のお花畑がみごとで、ブルーの湖と色とりどりの花々がまるで別天地のように美しい。岩礫周辺では、鳥海山の固有種「チョウカイフスマ」の群生も見られます。


「神の絨毯」と呼ばれる紅葉 栗駒山

栗駒山 紅葉
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,626m宮城県・秋田県・岩手県17.6℃11.7℃
参考:ヤマレコ
栗駒山は、奥羽山脈の中部、宮城県・秋田県・岩手県の3県にまたがる山。雄大な山容で、峡谷や湖沼、湿原と変化に富んだ風景があり、9つある登山道はどれも日帰りが可能でバリエーションに富み、登山者に人気です。

栗駒山
出典:PIXTA
ブナやミズナラ、カエデなどの落葉広葉樹林が広がる栗駒山。9月中旬ごろ山頂から山腹、山麓へと広がる全山紅葉の時期には「神の絨毯」と称されるほどの絶景が見られます。赤や黄色だけでなく、緑や茶色などの濃淡がさまざまで、グラデーションがとても綺麗。紅葉が綺麗と言われる奥羽山脈の中でもとりわけ美しい紅葉です。


スノーモンスターがたくさん 吾妻山

吾妻山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
2,035m(西吾妻山)山形県・福島県18.2℃10.1℃
参考:ヤマレコ
吾妻山は、山形県と福島県の県境に沿って東西およそ20kmに伸びる火山が連なる山脈の総称。最高峰は西吾妻山で、火山噴出物が堆積しているためなだらかな山容をしています。全山を針葉樹林に覆われており、多くの高山植物も見られます。

吾妻山 絶景
出典:PIXTA
吾妻山の冬に現れるスノーモンスター。これは針葉樹に雪や氷が繰り返し付着し雪だるま状に大きくなったもの。とくに吾妻山のスノーモンスターは背丈が低めのものが多く、ミニモン(ミニモンスター)の愛称で人気があります。雪山登山経験者でなくても、リフトから見たりスノーシュートレッキングのツアーで楽しむことができます。

魔女の瞳
出典:PIXTA
西吾妻山の東側にある、同じく吾妻連山の一切経山には、「魔女の瞳」と呼ばれる五色沼があります。山頂は、太陽の光の具合で神秘的な深いコバルトブルーに見える絶景スポット。こちらもぜひ訪れたい場所です。


異世界のような爆裂火口 安達太良山

安達太良山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
1,700m福島県中部19.4℃12.4℃
参考:ヤマレコ
安達太良山は、福島県の中部にある活火山で、なだらかな山頂に小岩峰が突き出ている形から「乳首山」とも呼ばれています。多彩な登山コースがあり、ロープウェイを使えば短時間で山頂に立てることから初心者から経験者まで多くの登山者に人気がある日本百名山です。

安達太良山 絶景
出典:PIXTA
山頂の北西にある沼の平は、月のクレーターのような特異な景観を見せてくれます。直径1kmにも及ぶ火口は、茶色や黄色、グレーなど独特の雰囲気の色使いで、まるで別の星へ行ったかのよう。紅葉の時期の色鮮やかな木々とのコラボレーションも綺麗です。


絶景を見に行こう

登山 絶景
出典:PIXTA(栗駒山)
ご紹介した山々の絶景は、誰しもが感動すること間違いなし。登山初心者でも登れる山もあるので、ぜひお友達やご家族を誘って登ってみてください。きっと「また登山をしたい!」と思わせてくれる景色に出会えますよ。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

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nao
nao

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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