【読図のキホン】等高線への苦手意識は3つのルールで簡単になくせる!?

2019/04/03 更新

登山地図を読めたほうが良いのは分かるけど、なんだか難しそうで何から覚えたらいいのかわからない・・・。そんな風に思っている方、まずは簡単な3つのルールを覚えることから始めましょう!
登山の時に3つのルールを意識していると、いつの間にか等高線に対する苦手意識がなくなって、登山地図を読むのが楽しくなっているかも!?


アイキャッチ画像出典:PIXTA

「えっ!また急な坂が・・・」とがっかりしたことない?

急登 出典:PIXTA
意気揚々と登山を開始した早々の急な登り。なんとか乗り越えたけど、また急登。その後も何度も出てくる急登急登急登。山頂に着くまでいったい何回急登があるんだ・・・。なんて、先が見えなくて心が折れかけた経験はありませんか?

ズバリ!地図が読めれば解決できる!

地形図
出典:PIXTA
「地形図」や「山と高原地図」など、山の地図は書店やインターネットで入手可能。そういった登山地図や地形図を読むことができれば、急な登りの距離や回数を事前に把握することができます。そうすれば「この登りいつまで続くんだ!」なんて愚痴も減らすことが可能。これから向かう場所の情報を理解できるので、ペース配分をしながら登山を楽しむことができるはず。

いや。でも地図ってなんか難しそう・・・

地図を読む人
出典:PIXTA
「登山地図って、曲がりくねった線がたくさん描かれていて、どう見たらいいのかわからない!」という風に感じてしまう方もいるかもしれません。
この地図に描かれている曲線は「等高線」といい、地形図上で同じ高さの地点を結ぶことで地形を表しています。

とっつきにくく感じる地図の読み方ですが、難しく考えずにまずは3つの基本ルールを覚えましょう。

①等高線が丸く閉じているところは山頂(ピーク)。
②山は基本的に尾根と沢(谷)でできている。
③等高線の幅が広ければ傾斜は緩やか、反対に狭いと急。

ルール1:ピークは等高線が丸くなっているところ

雲取山‗ピーク 地形図を見るとき、最も見つけやすいのが山頂です。等高線は同じ高さの地点を結ぶので、地形図上では山頂は等高線が円のように丸く閉じて表現されています。

上の画像には山頂がいくつあるでしょうか?数えてみましょう。

正解は?



雲取山‗ピーク印
出典:国土地理院(国土地理院の淡色地形図(タイル)に山頂を示す赤丸を追記)
正解は2つです!赤丸をつけたところが山頂で、等高線が丸く閉じています。
まずはこれがスタート。想像していたよりも簡単じゃないですか?

ルール2:山頂から凸型になってるのが尾根。凹型が沢。

尾根と沢
撮影:YAMA HACK編集部(手で尾根と沢をイメージするとわかりやすい)
山は基本的に「尾根」「沢(谷)」で、できています。登山をしたことのある人なら、必ず目にしたことのある地形です。
それぞれどんな地形の特徴があるか、見ていきましょう。

尾根は山頂から続く高い場所

石尾根
撮影:sawako(下の地形図とは別の場所です。)
尾根とは、写真のように山の他の部分と比べると相対的に高くなった(でっぱった)部分。山頂と山頂をつなぐ場合は、稜線とも呼ばれます。見晴らしが良いことが多く、尾根や稜線歩きを楽しみにしている人も多いです。

地形図で見ると、下の画像のようになります。
雲取山‗尾根
出典:国土地理院(国土地理院の淡色地形図(タイル)に尾根を示す赤い矢印を追記)
上の地形図で赤く矢印がつけられたところが尾根です。山頂を表す円から、低いほう(外)に向かって凸型やV字、U字状になった等高線で表現されます。

沢(谷)は尾根に挟まれた低い場所

谷
出典:PIXTA(下の地形図とは別の場所です。)
沢とは、山の他の部分と比べると相対的に低くなった(凹んだ)部分。尾根に挟まれた場所で、水が流れていることもあります。

地形図で見ると、下の画像のようになります。
雲取山‗尾根
出典:国土地理院(国土地理院の淡色地形図(タイル)に沢を示す青い矢印を追記)
上の地形図の画像で青い矢印がつけられたところが谷です。山頂などの標高が高いところ(上)に向かって、等高線が凹型やV字型に食い込んだような等高線で表現されます。

道に迷ってしまった時に「沢に下ってはいけない」と言われるのは、沢沿いを下っていると、急に滝になって進めなくなることもあるためです。

やっぱり平面で見てもよくわからない

悩む人
出典:PIXTA
尾根と沢についてはなんとなく分かったけど、地形図は平面で描かれていてあまり立体感を想像できない。

そんな人はさっき出てきた尾根や沢に矢印をつけた地形図のように、地形図を印刷して尾根と谷にそれぞれ線を引いてみましょう。慣れてくるとすぐに尾根と沢を見つけられたり、徐々に立体的に見えるようになります。

また、国土地理院の3D地形図を使うと地形図が立体的に表現されるので、立体イメージを作る練習におすすめです。
国土地理院3D地形図

ルール3:等高線の幅が広ければ傾斜は緩やか、狭いと反対に急

雲取山‗等高線
出典:国土地理院(国土地理院の淡色地形図(タイル)に傾斜に関する矢印と注釈を追記)
等高線には2種類あり、細い線を主曲線、5本目ごとに描かれている太い線を計曲線と言います。地図の縮尺によって、何メートル間隔で描かれているのか異なるので、地図の縮尺には注意しましょう。
縮尺主曲線計曲線
25000分の110mごと50mごと
50000分の120mごと100mごと
また、等高線の間隔が広いか狭いかを見ることで、その場所の傾斜が把握が可能。間隔が広いと傾斜が緩やか狭いと傾斜が急な道となります。

登山計画を立てる際は、まず等高線を見て傾斜のきつい登山道なのか、それとも緩やかな登山道なのかを見て把握しておきましょう。等高線の間隔から傾斜をイメージするのにも、国土地理院の3D地図を使うと便利。積極的に活用しましょう。
そして、現地に行って景色と地形図を見比べることを繰り返し行っていくうちに、等高線を見ると実際の傾斜のイメージが徐々にできるようになってきます。事前に登山道の様子が分かれば「また急な上り坂だ・・・。」と肩を落とすこともなくなり、ペース配分をしながら登山ができるようになりますよ。

地図が読めれば、山歩きがもっと楽しくなる!

登山地図
出典:PIXTA
地図読みには慣れが必要ですので、どうしても苦手意識のある方も多いと思います。しかも、今はインターネットで調べると他の人の登山記録なども見ることができるので、自分で地図を見なくても登れることだって可能です。

しかし登山地図が読めれば、急登に対する心構えや適切な体力の配分ができるようになり、より安全でゆとりある登山が楽しめます。地図を正確に読めるようになると、景色の見え方が変わってもっと山歩きが楽しくなるはず!

慣れるまでは、立体の地形図やGoogleマップの3D地図も現地のイメージを作るのには便利です。

※ただし、Googleマップなどは計画段階での使用にとどめ、山に入る時は地形図などの登山に適した地図を必ず持っておきましょう

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sawa
sawa

トレイルランニング、ゴハンたっぷりのんびり登山、ちょっと頑張って縦走登山など。週末を中心にあちこち出かけてます。

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