浅間隠山(あさまかくしやま)ってどんな山?
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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1757m | 群馬県東吾妻町・長野原町 | 21℃ | 13.1℃ |
浅間隠山は群馬県の東吾妻町と長野原町の境にそびえ、日本二百名山にも数えられる山。東吾妻町や中之条町から見ると浅間山を隠してしまうことから、この山名がついたとされています。円錐形の美しい山容ゆえに「川浦富士」の別名や、他にも双耳峰の山頂の形から「矢筈(やはず)山」という呼び名も。
山頂からは浅間山を望む
浅間隠山の山頂は360度の眺望を誇り、その絶景を眺めに多くの登山客が訪れます。頂上からは浅間山をはじめ北アルプスや八ヶ岳、草津白根山などの山々や、遠方には関東平野も一望できます。
ツツジやレンゲショウマも美しい
登山道で出会える美しい花々も浅間隠山の魅力。5月中旬にはピンク色のシャクナゲに、6月下旬には山頂付近でレンゲツツジが見事です。「森の妖精」と称されるレンゲショウマの見頃は8月で、うつむいた感じの姿が可愛らしく、登山客にも人気。
浅間隠山の天気
浅間隠山に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!
浅間隠山登山コース
浅間隠山登山口からスタートするルートは1番の人気コース。山頂まで2時間以内で登頂できることから、初心者や家族連れにもおすすめのコースです。
二度上峠~浅間隠山登山コース
最高点の標高: 1722 m
最低点の標高: 1359 m
累積標高(上り): 608 m
累積標高(下り): -608 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間5分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
浅間隠山登山口(105分)→浅間隠山(矢筈山)(80分)→浅間隠山登山口
浅間隠山登山口から、登りはじめはカラマツ林の登山道を進みます。「北軽井沢の分岐」を過ぎたら九十九折のジグザグルートへ。以前は山頂まで直登するコースもありましたが、現在は山肌保護のためジグザグのコースを利用するようにしてください。
木の根が張り出している箇所もありますので、足元に気をつけて。道中は多くの高山植物に出会うことができるでしょう。
岩場の登山道が現れ、急な笹の斜面を登ると山頂まではもうすぐ。
浅間隠山の山頂は広さがあり、360度の大展望が広がっています。
山頂から望む名峰の数々を思う存分満喫しましょう。
山頂からの絶景を満喫したら、登ってきたルートを戻って登山口を目指してください。
歩き足りない方は…氷妻山・鼻曲山へ
浅間隠山だけでは歩き足りない、もっと登山を満喫したい方には、南側に位置する「氷妻山」と「鼻曲山」へ訪れてみてはいかがですか?浅間隠山と一緒に登る登山者も多く、県道54号線沿いの「二度上峠」から登ることができます。
最高点の標高: 1621 m
最低点の標高: 1380 m
累積標高(上り): 832 m
累積標高(下り): -832 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間15分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
二度上峠(40分)→氷妻山(70分)→鼻曲山(50分)→氷妻山(35分)二度上峠
二度上峠の駐車場をスタートしてほどなくすると「獅子岩」と呼ばれる岩が登場。岩場を巻いて上がると展望が開け、浅間隠山などの山々が望めます。樹林帯の登山道を進むと氷妻山の山頂に到着です。
氷妻山からは笹が茂る樹林帯の中を登っていきます。場所によっては道を覆うほどの笹があり、レインウェアが必要な場合もあるかも。その後は急登がスタート。時期には山腹でレンゲショウマの群生が出迎えてくれます。最後は緩やかな尾根を通って鼻曲山山頂へ向かいましょう。
鼻曲山からの眺望も素晴らしく、浅間山をはじめ、奥秩父の山々や八ヶ岳連峰、妙義山などの名峰を堪能できます。遠くには富士山も顔を出し、眼下には軽井沢の街並みも。
※熊対策を忘れずに
浅間隠山周辺地域は熊の生息地となっています。登山する際は登山道を外れず、必ず熊よけの鈴を鳴らすなどの対策をしましょう。また単独の山行を避け、出来るだけ複数人で登ることを推奨します。
山と高原地図 浅間山 軽井沢・長野原の山々
登山口へのアクセス・駐車場情報
二度上峠までのアクセスおよび、登山口の駐車場情報をお伝えします。浅間隠山登山時の参考にしてください。なお、公共交通機関でのアクセスはできませんのでご承知ください。
二度上峠へのアクセス
関越自動車道 前橋IC-二度上峠(約1時間)
<駐車場>
二度上峠駐車場
駐車可能台数:約20台
料金:無料
トイレ:なし
浅間隠山登山口駐車場
駐車可能台数:約15台
料金:無料
トイレ:あり
下山後に寄りたい温泉
登山で疲れた身体を癒やす、浅間隠山の麓にある天然温泉を紹介します。下山後にぜひ立ち寄ってみてはいかがですか。
はまゆう山荘 倉渕川浦温泉
はまゆう山荘は、利根川源流域の自然の中に佇む重厚なデザインの一軒宿。源泉は敷地内から湧き出ており、泉質は塩化物・硫酸塩温泉。天然温泉らしい茶褐色のお湯は、肌を柔らかくツルツルにすることから「美肌の湯」と呼ばれています。汗を流してほっこりと癒されてください。
住所:〒370-3405 群馬県高崎市倉渕町川浦27-80
電話番号:027-378-2333
営業時間:11時〜20時
休業日:無休
料金:大人:560円
浅間隠山から雄大な浅間山を満喫しよう
初心者にもおすすめの浅間隠山はいかがでしたか?短時間で登頂でき、四季折々には美しい高山植物が楽しめます。そして、展望抜群の山頂から眺める雄大な浅間山は格別ですね。また、浅間隠山と一緒に氷妻山や鼻曲山も楽しめるところも嬉しいポイント。のんびりと山行を楽しんだ後には、麓の天然温泉でゆっくり温まりませんか?
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。