小秀山|山頂からは御嶽山を望む!見どころ満載の登山コース

2018/11/13 更新

小秀山は岐阜県と長野県の堺に位置する山。日本二百名山にも名を連ね、山頂からは御嶽山が美しく望めることで有名です。中津川市からの登山コースは数々の滝を見ながら高度を上げ、その先は岩場もあるバラエティに富んだコース。見どころやコースの様子をまとめました。山行中に使える小屋・キャンプ場や帰りに寄りたい温泉情報も。小秀山山頂から、美しい御嶽山の山容を眺めてみませんか。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

小秀山(こひでやま)ってどんな山?

小秀山
出典:PIXTA
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1982m岐阜県中津川市・長野県木曽郡王滝村阿寺産地18.4℃9.6℃
参考:ヤマレコ
小秀山があるのは長野県と岐阜県の県境。岐阜県側には名湯で有名な「下呂温泉」が近くにあり、長野県側には御嶽山が聳えています。そして、小秀山はこの御嶽山の展望が見事なことで大変人気がある名山です。

山頂から御嶽山を美しく望む

御嶽山
出典:PIXTA(小秀山から望む御嶽山)
小秀山に登る多くの登山者のお目当てが御嶽山の雄姿です。裾野が長く伸びる山容の中央には、昭和54年に起こった水蒸気噴火の発生地である「地獄谷」の荒々しい様子がくっきりと確認できます。

難易度は?

小秀山は「岐阜県 山のグレーディング」で難易度B(登山経験が必要・地図読み能力があることが望ましい)、1泊以上が適当とされています。コースの詳細を確認し、自分のレベルに合った山であるかきちんと確認しましょう。

小秀山の天気

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二ノ谷口コースで小秀山へ!

ここでは小秀山への登頂ルートである二ノ谷口コースを紹介します。コースタイムは合計8時間20分。体力のある人なら日帰りも可能ですが、山頂の避難小屋で1泊する計画がオススメです。

二ノ谷口登山口~小秀山登山コース(周回)

二ノ谷口~小秀山の登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約10.6㎞約8時間20分約1091m1泊2日★★★☆☆
参考:ヤマプラ
二ノ谷口(90分)→夫婦滝(105分)→二ノ谷・三ノ谷分岐(20分)→兜岩(30分)→第一高原/子秀平(20分)→第二高原(35分)→小秀山(25分)→第二高原(15分)→第一高原/小秀平(25分)→兜岩(15分)→二ノ谷・三ノ谷分岐(90分)→三ノ谷口(30分)→二ノ谷口

二ノ谷口コースは乙女渓谷キャンプ場内の中央管理棟の脇からスタートします。

二ノ谷登山口 まずは加子母川にかかる橋を渡り、階段を登ると現れる遊歩道を乙女淵に沿って歩きましょう。

木道と乙女淵
提供:いちのトレッキングブログ(乙女淵)
聞こえて来る音は清流のせせらぎ。自然の音に心が癒やされるひとときです。気持ちの良い遊歩道を楽しみながらコバルトブルーの碧水湖を過ぎ、渓谷を何度か渡ります。

木の階段 階段を登り切った先にはS字に流れ落ちる「ねじれ滝」が。自然の造形には幽玄な美しさがあります。
ねじれ滝
提供:ヤマレコ/Sanchan33(ねじれ滝)
見事な景観を後にして、シャクナゲのトンネルを抜けて奥へと進みましょう。次に出会うのが「和合ノ滝」。滝の落口に大きな釜を持つ立派な瀑布です。

和合の滝
提供:ヤマレコ/vaga2000(和合ノ滝)
ここではマイナスイオンを全身に浴びてから名瀑を後にします。これからが見どころの連続ポイント。乙女の囁きが聞こえるという「声の泉」、聳える岩峰の「天狗岩」、奇岩の造形「烏帽子岩」など自然の魅力が登山者を飽きさせません。

烏帽子岩
提供:ヤマレコ/mtken(烏帽子岩)
そしてラストは「夫婦滝」の登場。乙女渓谷の主瀑です。

夫婦滝
提供:ヤマレコ/vaga2000(夫婦滝)
ここから登山道は進むほどに険しさを増していきます。夫婦滝を越える巻道では木製の梯子を慎重に登りましょう。最後に際どいトラバースの丸太橋を渡ると夫婦滝の落口に到着です。ここから子滝、孫滝が続いて現れ、高度を上げながら分岐点まで進みます。

ハシゴ 分岐を過ぎると現れるのが「カモシカ渡り」と呼ばれるほぼ垂直の登山道。ここは張り出した木の根を手がかりにして慎重によじ登りましょう。

カモシカ渡り
提供:ヤマレコ/vaga2000(カモシカ渡り)
カモシカ渡りを越えるとやっと視界が開けます。難所はこれでクリア。尾根を進んでいくと兜岩が現れます。岩の上からの眺めは疲れを吹き飛ばす気持ちよさ。

兜岩からの画像
提供:ヤマレコ/sureggataro(兜岩からの眺め)
兜岩を過ぎると傾斜は緩みます。ほどなくして「第一高原」に到着。天気が良ければ名古屋まで見渡すことができる展望ポイントです。

第一高原 第一高原まで来れば小秀山まではもう間もなく。樹林帯のなかを緩やかに進み、広場のような第二高原を横切り、第三高原に到着すると小秀山の山頂が確認できます。10分ほど登るとついに山頂に到着。

山頂の画像 山頂からはお目当ての御嶽山が美しく望めます。どしっとした山容は落ち着いた雰囲気も纏っていますが、間近にとらえる地獄谷の切れ目からは噴火の凄まじさをヒリヒリと感じることでしょう。

小秀山 山頂景色 山頂で御嶽山の遠望を充分に堪能したら二ノ谷・三ノ谷分岐まで戻ります。

分岐 帰りは分岐を三ノ谷方面へ下ります。傾斜のゆるい登山道で「鶏岩」と呼ばれる岩峰の連なりを確認しつつ、最後は歩き続けること約90分で三ノ口に到着です。

山と高原地図 御嶽山 小秀山・奥三界岳

ITEM
山と高原地図 御嶽山 小秀山・奥三界岳
発行元:昭文社

長野県側からも登れる?王滝コース

長野県側から登る「王滝コース」。このコースは山と高原地図では破線ルートになっています。登山道ではなく、森林管理署の作業歩道を「自己責任で利用させてもらう」ルート。登山道の状況等は王滝村観光総合事務所に問い合わせてください。
王滝村観光総合事務所HP

王滝登山口~小秀山登山コース(ピストン)

王滝コース
出典:ヤマプラ
距離標高差日程難易度
約5㎞約670m日帰り★★★☆☆
参考:ヤマプラ
王滝側からの登山道は小秀山までは、ほぼ真っ直ぐの一本道。全体的に展望が良いですが、所々で木漏れ日が涼しい樹林に入りながら高度を上げていきます。「フクロウ岩」などの巨岩も見どころのひとつ。

▼長野県魅力発信ブログで、王滝コースの詳細を確認することができます。
小秀山(長野県魅力発信ブログ)


山行中に利用できるキャンプ場・小屋

ここでは小秀山の登山計画で利用できるキャンプ場と避難小屋を紹介します。

乙女渓谷キャンプ場

乙女渓谷キャンプ場 二ノ谷登山口があるキャンプ場です。駐車場には100台のスペースがあり、キャンプをする人は無料で利用できます。ここから名湯で名高い下呂温泉までは車で約30分の距離。

所在地:岐阜県中津川市乙女渓谷
電話番号:0573-79-3333
営業期間:7月〜8月末

乙女渓谷キャンプ場のHPを見る

避難小屋(夫婦滝手前)

避難小屋 二ノ口登山口から小秀山に向かう途中、夫婦滝の手前に佇む木造の避難小屋。窓がないので暗いですが、中はとても綺麗です。

山頂避難小屋

小秀山山頂の避難小屋 小秀山の山頂に建つのが、2010年に開設された避難小屋「秀峰舎」です。併設されているバイオトイレは冬季使用不可ですが、小屋自体は利用可能。維持管理費の100円を支払って使いましょう。

登山口へのアクセス・駐車場情報

小秀山へのアクセス方法を紹介します。公共交通機関ではアクセスできないため、レンタカーやマイカーを利用することになります。

二ノ谷登山口へのアクセス

【車の場合】
中央自動車道 中津川IC-乙女渓谷駐車場(約1時間)

<駐車場>
駐車可能台数:100台
料金:500円(施設利用者は無料)
トイレ:あり


【電車・バスの場合】
公共交通機関ではアクセスできません。

王滝登山口へのアクセス

【車の場合】
中央自動車道 中津川IC-王滝村小秀山登山口(約2時間)
中央自動車道 伊那ICの-王滝村小秀山登山口(約2時間40分)

<駐車場>
駐車可能台数:約10台
料金:無料
トイレ:なし


【電車・バスの場合】
公共交通機関ではアクセスできません。

帰りに寄りたい温泉

小秀山下山後はぜひ温泉に入ってから帰りましょう。ここでは中津川市方面と下呂温泉方面の温泉施設を紹介します。

付知峡倉屋温泉 おんぽいの湯

おんぽいの湯 二ノ谷登山口から中津川市方面に進むと到着する入浴施設です。天然かけ流しの温泉で登山の疲れを癒やしましょう。館内には飲食コーナーも併設されています。

住所:岐阜県中津川市付知町1929-1
電話番号:0573-82-5311
営業時間:午前10時〜午後10時(入館は午後9時まで)
休業日:毎月第4水曜日(祝日の場合は翌日)
料金:大人600円、子人300円(小学生)、幼児無料(小学生未満)
付知峡倉屋温泉 おんぽいの湯 HPを見る

下呂温泉

下呂温泉
出典:PIXTA
下呂温泉は、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と共に、日本三大名泉にも数えられている名湯です。温泉街には入浴施設はもちろん、食事処やお土産施設もあります。

下呂温泉観光協会 HPを見る

御嶽山の雄姿を目指す、見どころ満載の山旅

小秀山から望む御嶽山
出典:PIXTA
今回紹介した小秀山の醍醐味といえば、やはり山頂から眺めることができる御嶽山の雄姿です。山頂に立って眼の前にその姿を捉えれば、多くの登山者がこの山を訪れる理由が分かるでしょう。そして、変化に富んだ登山道も小秀山登山のもう一つの魅力。渓谷の涼しさ、滝の迫力、息が切れる急登など、苦楽を楽しみながら絶景が待つ山頂へ向かいましょう。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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小秀山山頂
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吉澤英晃
吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

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