焼石岳|お花が咲き乱れる稜線を感動トレッキング!登山コース情報

2018/11/09 更新

岩手県にある二百名山、焼石岳。山腹に湿地帯が広がり、夏にはいたるところに高山植物が咲き乱れる美しい山です。雪渓の白、山肌のグリーン、そして色とりどりのお花畑を見に、毎年多くの人が訪れます。そんな焼石岳の登山コースと周辺温泉情報をまとめました。登山時の注意事項もチェックして、絶景を見に焼石岳を訪れてみませんか?


アイキャッチ画像提供:ヤマレコ/TAOCCCFC

高山植物の宝庫、焼石岳ってどんな山?

残雪の焼石岳
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1547m岩手県奥州市奥羽山脈17.3℃9.6℃
参考:ヤマレコ
焼石岳は岩手県の奥州市と西和賀町の境に位置する標高1548mの火山。焼石連峰の主峰で日本二百名山にも選定されています。頂上からの眺めは抜群で、鳥海山、月山、岩手山など東北の名峰が一望できます。

感動の美しさ!高山植物と紅葉

焼石岳のハクサンイチゲ
提供:ヤマレコ/kyen(焼石岳とハクサンイチゲ)
焼石岳の山腹には小沼などが点在する湿地帯が広がり、湿性植物をはじめ色とりどりの高山植物が咲き乱れます。特に6月に咲くハクサンイチゲのお花畑は見事で、登山者にも大変人気です。数々の高山植物を観察できることから東北屈指の花の山としても有名。また、紅葉の季節も美しい景色を望むことができます。

山開きはいつ?

焼石岳
提供:ヤマレコ/moontopaz(焼石岳と中沼)
例年6月の第1日曜日が焼石岳の山開きとなっており、たくさんの高山植物が花咲く頃には多くの登山客でにぎわいます。

焼石岳の天気

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焼石岳で見られる花々

焼石岳のハクサンイチゲ
提供:ヤマレコ/moontopaz(焼石岳のハクサンイチゲ)
数多くの花々が楽しめる焼石岳ですが、特に代表的な花を紹介していきます。

可憐なハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ
出典:PIXTA
白くて可憐なハクサンイチゲは、緑の山肌にとても映えます。白色の花びらのように見える部分は実はガクで、枚数は5枚〜7枚。6月中旬から下旬にかけて満開になり、焼石岳の山頂付近ではハクサンイチゲの大群生が見事です。

癒しのミヤマキンポウゲ

ミヤマキンポウゲ
出典:PIXTA
ミヤマキンポウゲは湿り気のある場所に生息し、背丈は10〜50cmほど。花期は6月下旬から7月にかけて見頃を迎え、直径2cmくらいの黄色い花をつけます。焼石岳の大群生は辺り一面を黄金色にし、登山道脇にも咲き乱れます。

優雅なヒオウギアヤメ

ヒオウギアヤメ
出典:PIXTA
ヒオウギアヤメは葉が薄板で作った扇に似ていることが名前の由来。高さが70cmほどになり、花期は6月下旬から7月にかけて見頃を迎えます。コース中の湿地帯に群生しており、紫色が優雅に夏の焼石岳を彩ります。

現地情報も要チェック!

まだまだ紹介しきれないほど、多数のお花が見られる焼石岳。焼石観光開発連絡協議会のHPに、焼石岳で見られる花が月ごとに紹介されています。また、いわて自然公園特派員だよりでは、直近の山の様子が写真付きで見られます。焼石岳に登る前にぜひチェックしてみては。

焼石観光開発連絡協議会のHPを見る

いわて自然公園特派員だよりを見る

中沼登山口からの登山コースと注意事項

焼石岳の登山コースの中で、1番人気のある中沼登山口から山頂を目指すコースを紹介します。美しい花々と豊富な水をたたえる焼石岳の絶景を満喫しましょう。

中沼登山口~焼石岳~東焼石岳~中沼登山口

中沼登山口~焼石岳登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約13.7㎞約6時間20分約813m日帰り★★★☆☆
参考:ヤマプラ
中沼登山口(40分)→中沼(70分)→銀名水避難小屋(70分)→姥石平分岐点(20分)→焼石岳(20分)→九合目(20分)→東焼石岳(10分)→姥石平分岐点(50分)→銀名水避難小屋(50分)→中沼(30分)→中沼登山口

中沼登山口の駐車場にはトイレが設置されているので、立ち寄ってからスタートしましょう。登りはじめはブナの樹林帯で、整備され歩きやすい登山道。「中沼」の手前でやや急な登りになります。

焼石岳登山道
提供:ヤマレコ/tsukabo(樹林帯の中の登山道)
天気が良ければ焼石岳と青空が、鏡のような中沼に映し出される絶景を見ることができるでしょう。初夏は残雪の美しさも映えます。

中沼に映る焼石岳
提供:ヤマレコ/kyen(中沼に映る残雪の焼石岳)
中沼から少し歩くと上沼に到着。ここまでの間にも登山道沿いでは多くの高山植物に出会えます。川沿いの登山道ではいくつかの渡渉ポイントが。つぶ沼ルートとの分岐から緩やかな登りを経て「銀名水」へ向かいます。

コース脇に咲く高山植物
提供:ヤマレコ/kyen(コース脇に咲く高山植物)
銀名水に到着するとこのルートで唯一飲用できる水場があり、冷たくて美味しい湧水を補給することができます。

銀明水
提供:ヤマレコ/y-donko(銀名水)
銀名水を過ぎると次第に展望が開け、細い木道の登山道や時に残雪の斜面をトラバースしながら進みます。低木帯に入ると正面に焼石岳の山頂が出現。姥石平分岐を左方向に進みながら目の前の山頂を目指しましょう。

姥石平
提供:ヤマレコ/tsukabo(姥石平)
「姥石平」は、山頂直下にある広大な湿原地帯で貴重な高山植物の宝庫。夏には一面の花で埋め尽くされ満開のお花畑の中を歩くことができます。

お花畑と焼石岳
提供:ヤマレコ/onigiri1ko(焼石岳のお花畑)
「泉水沼」のある姥石平から20分ほどで焼石岳の頂上に到着。

焼石岳山頂
出典:ヤマレコ/kyen(焼石岳の山頂)
山頂からの眺めは素晴らしく、眼下には湿原や池が望め、遠方には東北の名峰である鳥海山などの山々も一望できます。

焼石岳山頂からの眺め
提供:ヤマレコ/tsukabo(焼石岳山頂からの眺め)
焼石岳山頂から東焼石岳までは湿地帯があるため、稜線伝いに迂回して向かいます。登山道から眺める広大な湿原やなだらかな稜線に咲くお花畑を満喫しましょう。ハクサンイチゲが咲き乱れる頃には癒しの楽園に!

焼石岳のお花畑
提供:ヤマレコ/meiken(焼石岳のお花畑)
焼石岳の山頂からは、だいたい40分ほどの道のりで東焼石岳に到着します。

東焼石岳山頂
提供:ヤマレコ/y-donko(東焼石岳山頂)
東焼石岳の頂上からは、お花畑越しに先ほど登った焼石岳も望むことができます。

東焼石岳から望む焼石岳
提供:ヤマレコ/meiken(東焼石岳から望む焼石岳)
東焼石岳からの下山は木道を進み、10分ほどで姥石平に到着。姥石平分岐からは登ってきたコースを戻り、中沼登山口にてゴールです。

焼石岳登山で気をつけたいこと

焼石岳登山の際には注意したい点がいくつかあります。事前に理解しておきたい内容ですので下記をご覧ください。

①植生を守ろう
高山植物の豊かな焼石岳 国定公園に指定されている焼石岳は、高山植物はもちろん石なども持ち帰ることを禁止されています。また登山道を歩く際は、道を外れて高山植物を踏み潰してしまわないよう注意しましょう。テントに関しては指定地以外での宿泊は禁止されています。貴重な植生を守りながら焼石岳の大自然を満喫してください。

②熊対策を忘れずに
熊
出典:PIXTA
焼石岳は東北の中でも熊の目撃情報が多く注意が必要な山です。できるだけ単独での山行を避け、複数人で登頂することをおすすめします。また、山行の際は熊鈴やラジオなどで熊対策を万全にして出かけましょう。

③雪渓の踏み抜きに注意
スノーブリッジ 東北の山は雪深いため、焼石岳でも山開き直後の6月上旬は雪渓がかなり残っています。雪渓の上を歩く登山道では、踏み抜かないように足元に注意して歩みをすすめましょう。

④携帯電話は繋がりません
携帯電話を山で使う
出典:PIXTA
焼石地区は携帯電話のサービス区域外となっています。念のため家族や友人には前もって焼石岳に登ることを知らせ、登山の際には必ず登山届を出してから登りましょう。紙の地図やアプリの地図を事前にダウンロードしておくこともおすすめ。

つぶ沼コースと三合目コースも魅力たっぷり!

山頂までのコースはご紹介した中沼コース以外にも、つぶ沼コースや三合目コースなどがあります。ご自分に合ったコースで楽しい登山を。

つぶ沼登山口~焼石岳山頂

つぶ沼登山口~焼石岳登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差難易度
約8.5㎞約4時間20分約1104m★★★☆☆
参考:ヤマプラ(登りのみ)
つぶ沼登山口(100分)→石沼(70分)→銀名水避難小屋(70分)→姥石平分岐点(20分)→焼石岳

つぶ沼登山口
提供:ヤマレコ/GON-BEE(つぶ沼登山口)
登山口からは緩やかなブナ林の中を進んでいきます。湿気の多い登山道でぬかるみも点在しているため、足元に気をつけましょう。いくつかの渡渉を越え金山沢を渡って石沼を目指します。

つぶ沼登山道
提供:ヤマレコ/GON-BEE(つぶ沼登山道)
つぶ沼コースでは、ひっそりと佇む美しい石沼を望むことができます。

石沼
提供:ヤマレコ/miyamako(石沼)
樹林帯の登山道脇では数多くの貴重な高山植物が目を楽しませてくれます。つぶ沼・中沼コースの分岐からは、中沼コースと同ルートで焼石岳の山頂へと向かいましょう。

焼石岳
提供:ヤマレコ/miyamako(焼石岳)

東成瀬三合目登山口~焼石岳山頂

三合目登山口~焼石岳登山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差難易度
約6.5㎞約3時間10分約617m★★★☆☆
参考:ヤマプラ(登りのみ)
三合目登山口(15分)→すずこやの森分岐点(25分)→五合目(80分)→八合目(40分)→九合目(30分)→焼石岳

緑豊かな登山道は整備され歩きやすく、道中には木道もあります。途中に巻き道と「釈迦ザンゲ道」の分岐がありますが、登っていくとそのうち合流しますのでお好きな道をどうぞ。

分岐の画像 五合目からは少し下り、その後渓流に沿って水平道が続きます。渡渉がかなり多い登山道なので、増水時は通行できない場所もあります。足元に十分注意しながら進みましょう。

渡渉ポイント 八合目にはおいしい水が飲める「長命水」という水場がありますので一服しましょう。八合目からすぐそばの「焼石沼」では、鏡面のような湖に映る美しい焼石岳も望めます。

焼石沼に映る焼石岳
提供:ヤマレコ/M-ck(焼石沼に映る焼石岳)
なだらかな傾斜の登山道を進み、焼石岳神社を経由して山頂直下は傾斜のある岩場の登山道に。高山植物の宝庫な山なだけあって、登山道に咲く花を存分に楽しみながら山頂を目指せます。

山と高原地図 栗駒・早池峰 焼石岳・神室山

ITEM
山と高原地図 栗駒・早池峰 焼石岳・神室山
発行元:昭文社

登山口へのアクセス・駐車場情報

最寄り駅やインターから、各登山口までの交通機関でのアクセスおよび駐車場の情報です。登山時に参考にしてください。

中沼登山口へのアクセス

【車の場合】
東北自動車道 水沢IC-国道4号-国道397号-尿前林道-中沼登山口
※尿前林道は未舗装の悪路です。

<駐車場>
駐車可能台数:約40台
料金:無料
トイレ:あり
※6~7月の土日は早い時間に満車になります。


【電車・バスの場合】
JR水沢駅-岩手県交通バス 馬留線「ひめかゆスキー場」行きに乗車-ひめかゆスキー場にて下車-タクシーにて登山口へ
JR水沢駅-タクシーにて登山口へ

バスの時刻表を調べる(岩手県交通HP)

つぶ沼登山口へのアクセス

【車の場合】
東北自動車道 水沢IC-国道4号-国道397号-つぶ沼登山口

<駐車場>
駐車可能台数:約100台
料金:無料
トイレ:あり


【電車・バスの場合】
JR水沢駅-岩手県交通バス 馬留線「ひめかゆスキー場」行きに乗車-ひめかゆスキー場にて下車-タクシーにて登山口へ
JR水沢駅-タクシーにて登山口へ
バスの時刻表を調べる(岩手県交通HP)

東成瀬三合目登山口へのアクセス

【車の場合】
東北自動車道/秋田自動車道/横手湯沢道 十文字IC-東成瀬三合目登山口

<駐車場>
駐車可能台数:約30台
料金:無料
トイレ:なし
※登山シーズンの土日は混み合います。

【電車・バスの場合】
JR十文字駅-タクシーにて登山口へ

焼石岳登山後は温泉へ!

露天風呂
出典:PIXTA
中沼登山口とつぶ沼登山口のほど近くに、天然温泉の「焼石岳温泉」があります。ゆっくり日帰り入浴を楽しむことも可能で、宿泊施設も完備。

焼石岳温泉 焼石クアパーク ひめかゆ

焼石ケアパークひめかゆの温泉 2つの源泉を持つ温泉施設で、お風呂は大浴場のほかに露天風呂もあります。ぬるりとした泉質は肌に優しく、入った後はお肌がすべすべになると評判の温泉です。下山後の疲労回復にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

住所: 岩手県奥州市胆沢若柳天沢52-7
電話番号:0917-49-2006
営業時間:午前9:30〜午後21:00
休業日: 第4月曜日(不定)
料金: 大人600円/小学生300円     18:00〜  大人500円/小学生250円
焼石クアパーク ひめかゆのHPを見る

焼石岳温泉の施設を調べる

焼石岳の自慢!絶景のお花畑に逢いにいこう

焼石岳 なだらかな山容に満開の様々な高山植物が咲き乱れる焼石岳。東北きっての花の楽園は登山者に多くの癒しを与えてくれる山です。残雪期には山肌の緑色と雪渓の白色のコントラストが美しく、豊富な水をたたえる山中では湿原や沼とともに花たちが生き生きと輝いています。大自然溢れる美しい花の山焼石岳で、自分好みのお花を探してみませんか。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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焼石岳
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emi

山や自然が大好きで、今までにたくさんの楽しみや感動をもらってます。山で見る満天の星空と朝焼は格別!大自然のパワーを多くの人に感じて欲しいです。読んだ人が、山に行きたくなるような記事を執筆できるよう頑張ります。

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