八甲田山の紅葉 2022年の見頃は?
標高 | 所在地 | 最高気温(10月) | 最低気温(10月) |
---|---|---|---|
1584.61m | 青森県 | 7℃ | -0.3℃ |
八甲田山(はっこうださん)は青森県のほぼ中央に位置する南北2群ある火山の総称で、最高峰は八甲田大岳。山の上には多くの湿原があり高山植物が豊富で日本百名山に選定されており、八甲田ロープウェーを利用して登れるため、登山客だけでなく観光地としても人気があります。周辺は世界でも有数の豪雪地帯で、冬のスキー場が有名です。
燃えるように鮮やかな紅葉
八甲田山は紅葉も有名。ブナやカエデ、ダケカンバなどが色づき複数の山々全体が紅葉に染まるため、見事な錦模様が広がります。早ければ10月下旬に初雪が降るので、紅葉と雪という珍しい風景を見ることもできます。
2022年の見頃はいつ?
麓から山頂まで標高差があるため、紅葉時期に差があります。山頂付近は例年10月上旬~10月下旬、山麓付近は10月中旬~10月下旬です。八甲田山ロープウェーHPで現在の紅葉状況が確認できるので、クリックしてみてください!
紅葉登山の準備
八甲田山で紅葉を楽しむためには、登山に適した服装と装備が必要です。10月末に初雪が降ることもある日本有数の豪雪地帯のため、防寒対策は必須。急な天候の変化に備えられるよう、レイヤリングも重要です。
▼登山の服装について調べる
気になる混雑予想とアクセス情報
例年ピークとなる10月上旬~10月下旬の土日祝日が最も混雑します。特に、見通しの良い城ヶ倉大橋周辺は道路でも渋滞が発生しやすく、その他多くの駐車場が混雑します。平日にするか、朝早めに行動するのがいいでしょう。
八甲田ロープウェー
八甲田山の西側にあるロープウェイ。山麓駅から10分で田茂萢岳の山頂公園駅に到着し、手軽に高層湿原や登山を楽しむことができます。例年紅葉がピークの10月中旬頃には大変混雑し、最大約90分待ちとなる場合がありますので、余裕をもった計画を立てましょう。
【クルマの場合】
東北自動車道「青森中央」IC−国道103号−八甲田ロープウェー(約19km)
【公共交通の場合】
JR「青森」駅よりJRバス乗車−「八甲田ロープウェー駅前」バス停下車。約60分。
酸ヶ湯公共駐車場
国道103号線沿いにある駐車場。駐車スペースとトイレ、インフォメーションセンターがあります。紅葉ピーク時にはこちらの駐車場もいっぱいになることがあります。
【クルマの場合】
東北自動車道「青森中央」IC−国道103号−酸ヶ湯公共駐車場(約23.5km)
おすすめの日帰りコース①ロープウェーコース
最高点の標高: 1569 m
最低点の標高: 1278 m
累積標高(上り): 922 m
累積標高(下り): -922 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間25分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
八甲田山登山で最も人気があるルート。ロープウェイを利用して登山を楽しめるので、体力に自信のない人にもおすすめ。赤倉岳、井戸岳を経由して八甲田山の主峰、八甲田大岳を往復します。登山ではなく観光のみならば田茂萢湿原周辺の散策も◎。
八甲田ロープウェイは山麓駅から山頂駅まで高低差650mを一気に登ります。窓の外に見える景色が壮観で、秋は紅葉に染まる山腹が眼下に広がり、まるで空中を散歩しているかのよう!
ロープウェイを降りてすぐの所に広がる田茂萢湿原。湿原を楽しめる遊歩道が整備されており、展望デッキからは田茂萢湿原が見渡せます。紅葉の時期は草紅葉が美しい場所です。
八甲田山の山頂は平らで広く、休憩にもぴったりです。紅葉を楽しみながら昼食をとるのも楽しみのひとつ!
山頂は360度の大パノラマ!南には南八甲田連峰と十和田湖、東北の山々、北には下北半島から津軽海峡、北海道まで遠望できます。
おすすめの日帰りコース②酸ヶ湯温泉周回コース
最高点の標高: 1569 m
最低点の標高: 891 m
累積標高(上り): 1215 m
累積標高(下り): -1215 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間35分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
酸ヶ湯温泉を起点に八甲田山の大岳に登る周回コース。樹林帯や高層湿原、高山植物を楽しみながら歩けるコースで、とくに毛無岱の眺めは絶景。今回は反時計回りのルートを紹介していますが、時計回りでもOK。下山後には酸ヶ湯温泉に入って帰るのもおすすめ。
時間があったら立ち寄ってほしい、起点となる酸ヶ湯温泉そばにある地獄沼。近くの温泉が流れ込む緑色の沼は、周囲を赤や黄色の植物が囲む紅葉スポットです!
八甲田山は裾野の酸ヶ湯温泉から紅葉が広がります。ハクサンシャクナゲ、アカミノイヌツゲなどの低木のほか、ブナ、ナラ、カエデ、ダケカンバなど色とりどり。
八甲田山山頂からは、天気が良ければ津軽半島や下北半島、さらに北海道まで見えることもあります。紅葉と海と空のコントラストを楽しみましょう。
毛無岱(けなしたい)はこのコースの絶景ポイント。上毛無岱、下毛無岱の2段になって広がる高層湿原で、湿原の間の木道を歩きます。上から見下ろす景色が特に美しく、草紅葉の周りをアオモリトドマツの林が囲む別天地です。
下山後に行きたい温泉情報
酸ヶ湯温泉
八甲田山の西側にある旅館の名物温泉。「ヒバ千人風呂」はその名の通り総ヒバ造りの大きな浴槽で、160畳もの浴室に、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝などの源泉が異なる温泉を楽しむことができます。
ホテル城ヶ倉
こちらも八甲田山の西側にある温泉で、周辺では唯一冬を含めた通年入浴できる露天風呂があります。渓流の心地よい音とブナの原生林に包まれる癒しの入浴を楽しみましょう。
八甲田山の紅葉を楽しもう!
山全体が紅葉に染まる美しい景色を見られる八甲田山。ロープウェイを利用したり、下から登ったり体力や時間に合わせられるのもいいですよね。時間に余裕を持ってゆっくりと紅葉の絶景を楽しみましょう!
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。