アイキャッチ画像出典:PIXTA(岩木山山頂)
世界遺産や国立公園など、魅力溢れる青森の山

本州最北端の青森県は、北は津軽海峡、東に太平洋、西に日本海と3方を海に囲まれ、内陸には八甲田山や白神山地などの山々が連なっています。豊かな自然環境に恵まれている青森県には、世界遺産・白神山地や景勝地・十和田湖、奥羽山脈や津軽山地、恐山山地など多くの見どころがある場所なんです。
青森県は大きく分けると、津軽エリア・三八上北エリア(南部エリア)・下北エリアの3つに分けることができます。それぞれどのような景勝地や自然があるのでしょうか。
《津軽エリア》
- 岩木山
- 白神山地
- 梵珠山
- 眺望山
《三八上北エリア(南部エリア)》
- 八甲田山
- 名久井岳
《下北エリア》
- 恐山
青森で登山・旅行を計画するときの注意点!
青森県は広いのでアクセスがけっこう大変!時刻表を調べるなど、事前計画が大事になってきます。
- 例)青森県の日本海側、白神山地から、下北半島に公共交通機関で行く場合
- 白神山地→バス(約50分)→JR弘前駅(奥羽本線 約30分)→JR新青森駅(東北新幹線 約30分)→JR八戸駅(青い森鉄道快速しもきた 約1時間半)
- 合計:約3時間半
移動に時間がかかるのがわかりますね。今回は、青森観光のハブとなる新青森駅からのアクセスを紹介しています。
青森県の交通機関
《津軽エリア》岩木山・白神山地・梵珠山・眺望山
世界遺産の白神山地もある津軽エリアは大自然の宝庫!どの山も初級者から上級者まで楽しめるコースがあるので、多くの人が登山を楽しんでいます。ここでは初心者でも登れる4つの山のおすすめコースをご紹介します。
スニーカーで気軽に散策!
白神山地(しらかみさんち)

白神山地は世界でも最大級規模のブナの原生林がある場所で、1993年に世界遺産に登録されました。山頂付近は森林限界を超えた馬の背状のなだらかな稜線で偽高山帯となっているため、眺めが良く雄大な景色を見ることができます。

白神岳の山頂までの登山は健脚向けコースなので、ここでは大崩まで往復する十二湖コースをご紹介します。駐車場や売店、トイレのある森の物産館キョロロをスタートし、鶏頭場の池や青池を眺めながら登山口へ。ブナやカツラなどの美しい登山を歩き、崩山へ。山頂からはちょうど12個の湖を見ることができます。
森の物産館キョロロ→鶏頭場の池→青池→分岐→大崩(約2時間半)
【新青森駅からのアクセス】
電車・バスの場合:
新青森駅(JR奥羽本線)→弘前駅(JR奥羽本線)→東能代(JR五能線)→白神岳登山口、もしくは弘前駅から弘南バス
弘南バス時刻表
眺望山(ちょうぼうさん)

眺望山は日本三大美林の一つで、青森県の県木となっている天然の青森ヒバが生い茂っている標高143mの山。ヒノキやカラマツ、広葉樹のナラなど、植生が様々で、植物観察や森林浴におすすめ。青森市内から近く、気軽に行ける山として人気があります。
眺望山には3つの駐車場があり、そこから5つのコースが設定されています。その中でも今回は、駐車場からアクセスしやすい西口コースをご紹介します。ヒバ林の中を進むと、シダの群落、ヒノキ林など様々な植生を見ながら山頂へ。山頂にはテーブルや展望台があり、八甲田連峰や陸奥湾などを見渡すことができます。
登山口→東2~東6→山頂(約30分)
【アクセス】
- 車の場合:
青い森鉄道青森駅→国道280号→県道2号屏風山内真部線
東北新幹線新青森駅→国道280号→県道2号屏風山内真部線 - 電車の場合:
JR津軽線奥内駅下車→徒歩約1時間
念のため登山靴の準備を!初心者向けの2山
岩木山(いわきさん)

岩木山は、津軽平野の南西部にある青森県の最高峰で標高は1,625m。美しい円錐形の山容から津軽富士とも呼ばれている日本百名山です。南麓には6,500本もの桜が植えられており、世界一の桜並木として春には多くの人が訪れています。

津軽岩木スカイラインを利用すれば、岩木山の8合目まで行くことができます。全長9.8km、69カーブのある有料自動車道で、はじめは原生林の中を走りますが、次第に海が見え始め、雄大な眺めへと変わります。岩のゴロゴロした登山道を歩いて山頂へ。山頂では遠くは北海道の大島・小島まで見える360度の展望が待っています。足元が不安定な道もあるので、スニーカーより登山靴がおすすめです。
スカイライン→岩木山八合目→鳳鳴ヒュッテ→岩木山山頂(約70分)
【新青森駅からのアクセス】
- 電車・バスの場合:
- 新青森駅(JR奥羽本線)→弘前駅→バス→岳温泉前
- 岩木山へのアクセス&マップ