大自然が広がる青森の山!観光と一緒に楽しめるコースをエリア別に紹介

2018/07/24 更新

奥羽山脈を始め、たくさんの山地を持つ青森県。世界遺産の白神山地や景勝地の十和田湖など、多くの自然が残る美しい県です。また、恐山や岩木山、名久井岳など信仰の山も多く、県内からはもちろん、県外からも多くの観光客で賑わいます。そんな青森の山は、本格的な登山道とは別にハイキングコースも多く、気軽に散策できるのも魅力。ここでしか見る事のできない壮大な自然の景色を楽しめます。今回はエリアごとに青森の山を7つの山紹介します。


アイキャッチ画像出典:PIXTA(岩木山山頂)

世界遺産や国立公園など、魅力溢れる青森の山

白神山地
出典:PIXTA
本州最北端の青森県は、北は津軽海峡、東に太平洋、西に日本海と3方を海に囲まれ、内陸には八甲田山や白神山地などの山々が連なっています。豊かな自然環境に恵まれている青森県には、世界遺産・白神山地や景勝地・十和田湖、奥羽山脈や津軽山地、恐山山地など多くの見どころがある場所なんです。

青森県は大きく分けると、津軽エリア・三八上北エリア(南部エリア)・下北エリアの3つに分けることができます。それぞれどのような景勝地や自然があるのでしょうか。

《津軽エリア》
①岩木山
②白神山地
③梵珠山
④眺望山

《三八上北エリア(南部エリア)》
⑤八甲田山
⑥名久井岳

《下北エリア》
⑦恐山

青森で登山・旅行を計画するときの注意点!

青森県は広いのでアクセスがけっこう大変!時刻表を調べるなど、事前計画が大事になってきます。

例)青森県の日本海側、白神山地から、下北半島に公共交通機関で行く場合
白神山地→バス(約50分)→JR弘前駅(奥羽本線 約30分)→JR新青森駅(東北新幹線 約30分)→JR八戸駅(青い森鉄道快速しもきた 約1時間半)
合計:約3時間半

移動に時間がかかるのがわかりますね。今回は、青森観光のハブとなる新青森駅からのアクセスを紹介しています。
青森県の交通機関

《津軽エリア》岩木山・白神山地・梵珠山・眺望山

世界遺産の白神山地もある津軽エリアは大自然の宝庫!どの山も初級者から上級者まで楽しめるコースがあるので、多くの人が登山を楽しんでいます。ここでは初心者でも登れる4つの山のおすすめコースをご紹介します。

スニーカーで気軽に散策!

白神山地(しらかみさんち)
白神岳 白神山地は世界でも最大級規模のブナの原生林がある場所で、1993年に世界遺産に登録されました。山頂付近は森林限界を超えた馬の背状のなだらかな稜線で偽高山帯となっているため、眺めが良く雄大な景色を見ることができます。

白神山地
撮影:YAMAHACK編集部
白神岳の山頂までの登山は健脚向けコースなので、ここでは大崩まで往復する十二湖コースをご紹介します。駐車場や売店、トイレのある森の物産館キョロロをスタートし、鶏頭場の池や青池を眺めながら登山口へ。ブナやカツラなどの美しい登山を歩き、崩山へ。山頂からはちょうど12個の湖を見ることができます。
森の物産館キョロロ→鶏頭場の池→青池→分岐→大崩(約2時間半)

【新青森駅からのアクセス】
電車・バスの場合:新青森駅(JR奥羽本線)→弘前駅(JR奥羽本線)→東能代(JR五能線)→白神岳登山口、もしくは弘前駅から弘南バス
弘南バス時刻表

白神山地ビジターセンター

眺望山(ちょうぼうさん)
眺望山展望台 眺望山は日本三大美林の一つで、青森県の県木となっている天然の青森ヒバが生い茂っている標高143mの山。ヒノキやカラマツ、広葉樹のナラなど、植生が様々で、植物観察や森林浴におすすめ。青森市内から近く、気軽に行ける山として人気があります。
ヒバ林
出典:PIXTA
眺望山には3つの駐車場があり、そこから5つのコースが設定されています。その中でも今回は、駐車場からアクセスしやすい西口コースをご紹介します。ヒバ林の中を進むと、シダの群落、ヒノキ林など様々な植生を見ながら山頂へ。山頂にはテーブルや展望台があり、八甲田連峰や陸奥湾などを見渡すことができます。
登山口→東2~東6→山頂(約30分)

【アクセス】
車の場合:
青い森鉄道青森駅→国道280号→県道2号屏風山内真部線
東北新幹線新青森駅→国道280号→県道2号屏風山内真部線
電車の場合:JR津軽線奥内駅下車→徒歩約1時間

念のため登山靴の準備を!初心者向けの2山

岩木山(いわきさん)

岩木山
出典:PIXTA
岩木山は、津軽平野の南西部にある青森県の最高峰で標高は1,625m。美しい円錐形の山容から津軽富士とも呼ばれている日本百名山です。南麓には6,500本もの桜が植えられており、世界一の桜並木として春には多くの人が訪れています。

岩木スカイライン
出典:PIXTA
津軽岩木スカイラインを利用すれば、岩木山の8合目まで行くことができます。全長9.8km、69カーブのある有料自動車道で、はじめは原生林の中を走りますが、次第に海が見え始め、雄大な眺めへと変わります。岩のゴロゴロした登山道を歩いて山頂へ。山頂では遠くは北海道の大島・小島まで見える360度の展望が待っています。足元が不安定な道もあるので、スニーカーより登山靴がおすすめです。
スカイライン→岩木山八合目→鳳鳴ヒュッテ→岩木山山頂(約70分)

【新青森駅からのアクセス】
電車・バスの場合:
新青森駅(JR奥羽本線)→弘前駅→バス→岳温泉前
岩木山へのアクセス&マップ

岩木山 観光協会


梵珠山(ぼんじゅさん)
梵珠山 梵珠山は、青森市と五所川原市にまたがる標高468mの山。かつては登拝する人々が後を絶たないほどの信仰の山で、現在もよく知られたパワースポット。ブナやナラなどの広葉樹が広がり植物の種類が豊富なため、梵珠山一帯は県民の森として自然観察教育の場にも利用されています。

梵珠山
出典:PIXTA
梵珠山には全部で4つのコースがありますが、どのコースも初心者OK。今回は、昔マンガン鉱石を運び出した道を利用したマンガンの道をご紹介します。登山口からヒバの林やアカミノイヌツゲのトンネルなどを抜けて山頂へ。山頂は明るく開けていて、展望台からは青森の市街地や陸奥湾、津軽平野を一望できます。
マンガン登山口→ブナ平→陸奥湾展望所→寺屋敷広場→梵珠山山頂(約70分)

【アクセス】
電車・バスの場合:
JR浪岡駅→車で約15分。もしくは、JR青い森鉄道 青森駅前→弘バス五所川原行き→大釈迦北口バス停下車→徒歩約40分
弘南バス

梵珠山 ハイキングマップ

一緒に観光も楽しもう!

津軽エリアに行くなら一緒にあわせて楽しみたい観光スポットをご紹介します。

酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)
 酸ヶ湯温泉 約300年物歴史がある温泉宿で、高山植物もみられる標高900mの高原にあります。160畳もある総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」が有名で、あまりの大きさに目を見張ります。熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽があり、混浴ですが、男女のスペースは分けられ、女性専用の時間もあります。

住所:青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
営業時間:7:00~18:00
女性専用時間:8:00~9:00
料金:大人(中学生以上大人) 600円、小学生以下300円


青池
青池
撮影:YAMAHACK編集部
白神山地にある十二湖のうち、最も奥にありますが最も人気のあるのが青池。池の底も見えるほど透明なのに、太陽の光に照らされると美しいブルーに見える光景が神秘的で、一度見ると忘れられないと評判です。見る角度によって様々な表情を見せるので、いつまで見ていても見飽きません。

住所:青森県西津軽郡深浦町森山
定休日:無休
料金:無料

《三八上北エリア》八甲田山・名久井岳

次は、三八上北エリアの山のご紹介です。天気予報などで聞いたことがあるかもしれませんが、三戸郡と八戸市、上北地域のこと。とても面白い街で海やお祭り、外国からの文化などが楽しめる、知る人ぞ知る穴場なエリアでもあるようです。ここにはどのような山があるのでしょうか?

 八甲田山(はっこうださん)

八甲田山
出典:PIXTA
八甲田山は青森県のほぼ中央に位置する複数の火山の総称で、最高峰は大岳の標高1,584m。奥羽山脈の北端で、日本百名山にも選定されています。一帯は世界でも有数の豪雪地帯で、春には10mの雪の回廊が見られます。八甲田雪中行事遭難事件でも知られており、世界最大級の山岳遭難事故が、八甲田山の冬の厳しさを物語っています。

▼八甲田山系の山々
八甲田山の山々は南北二群の火山からなり、標高はそれほど高くありませんが、青森県を東西に二分しているため気候に大きく影響しています。東側の夏は季節風の影響で太平洋側は濃霧や冷害に見舞われることがありますが、西側は昔から有数の稲作に適した土地となっています。逆に、冬はフェーン現象の影響で、東側が晴れて降雪も少なく、西側は降雪が多くなっています。

  八甲田山 山頂からの眺望
出典:PIXTA
八甲田山ロープウェイで展望を楽しみながら一気に山頂公園駅へ。田茂萢岳(たもやち)湿原散策は整備された遊歩道を歩きますが、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ。アオモリトドマツの林や湿原の高山植物など自然の箱庭のような場所を散策しましょう。
山頂公園駅→田茂萢岳(たもやち)湿原散策(約1時間)

【アクセス】
電車・バスの場合:青森駅→JR東北バス(60分)→酸ヶ湯温泉経由 八甲田ロープウェー駅前下車

八甲田山ロープウェイ

名久井岳(なくいだけ)

名久井岳 名久井岳は青森県の南東部にある標高615.4mの山で、均整のとれた独立峰のような山容から南部富士とも呼ばれています。古くから南部地方随一の霊峰として知られていた信仰の山で、麓には法光寺などの由緒ある寺院があり、一帯は雪も少ないので四季を通じて登山を楽しめます。
名久井岳山頂 法光寺の裏あたりの登山口から、よく整備された登山道で歩きやすい、かもしか遊歩道を歩きます。いったん舗装路にでたら、山頂までは鎖場もある急坂に。雨の翌日は滑りやすいので注意しましょう。山頂は360度の展望があり、ふもとの集落などを見渡すことができます。
法光寺→かもしか遊歩道→名久井岳(約1時間)

【アクセス】
電車・バスの場合:青い森鉄道諏訪ノ平駅(約20分)→南部町里バス 法光寺行き
*土曜日、日曜日のみの運行で、1本しかありません
南部町里バス 時刻表

三八上北エリアの山と一緒に楽しめる観光スポット

三八上北エリアの観光スポットといえば、やはり十和田湖。青森県を代表する観光地でもあり、新緑や紅葉などの自然を楽しみに四季を通じて多くの人が訪れています。では、詳しく見ていきましょう。

十和田湖 国立公園
十和田湖
出典:PIXTA
青森県と秋田県にまたがる十和田湖は、下記で紹介する奥入瀬渓流とともに、文化財の特別名勝及び天然記念物に指定されている景勝地。八甲田山と同じ火山群で、十和田湖は噴火で形成された二重カルデラ湖。最大327mの水深があり、これは日本で第3位の深さです。湖を囲い木々も美しく、四季折々の風景を楽しむことができます。

住所:青森県十和田市
料金:なし


奥入瀬渓流
奥入瀬渓流
撮影:YAMAHACK編集部
十和田湖の東岸の子ノ口から流れ出て、焼山まで約14km続く渓流で、遊歩道が整備されているので観光地としても人気です。滝がいくつもあるので、瀑布街道とも呼ばれており、銚子大滝や、阿修羅の流れ、雲井の滝など見どころがたくさん。木々のトンネルや、岩なども見事で自然の美を堪能できる場所となっています。

住所:青森県十和田市
料金:無料

《下北エリア》恐山

青森県の北東部にある下北半島。マサカリの形に似ていることから、マサカリ半島とも呼ばれています。半島の半分は下北国定公園として指定されているほど自然が豊富で景勝地もたくさん。そんな下北エリアからは、通常の登山とは一味違う山をご紹介します。

恐山(おそれざん、おそれやま)

恐山
出典:PIXTA
恐山は下北半島の中央部にある活火山で、比叡山、高野山とともに日本三大霊山の一つ。イタコの口寄せを聞けることでも有名で、三途の川や無間地獄、賽の河原など死後の世界を垣間見ることができます。中心部には四季折々で色を変えるカルデラ湖、宇曽利山湖があり、とこどどころに硫黄泉が湧出してガスで焼けた地形が、この世とは思えない光景を作り出しています。

恐山 賽の河原
出典:PIXTA
まず、あの世とこの世を隔てる三途の川を渡って、入山料(¥500)を支払い境内に入ります。1週約3kmの参拝コースが設けられており、約40分ほどで見て回ることができます。無間地獄や重罪地獄、賭博地獄など境内にある136の地獄を見て回りましょう。神秘的な色をした、極楽を表す宇曽利山湖は必見です。

【新青森駅からのアクセス】
電車・バスの場合:
新青森駅(JR奥羽本線)→青森駅(青い森鉄道)→野辺地駅(JR大湊線)→下北駅→むつバスターミナル(下北交通バス)→恐山
下北交通バス
青森県観光情報サイト

下北半島に来たらこれ!

大間
大間のマグロ
出典:PIXTA
下北半島と言えば大間のマグロが有名です。大間崎は本州最北の岬で、マグロ像が有名な撮影スポット。晴れた日には箱田市の街並みがはっきりと見えます。大間で水揚げされるのは、マグロの中でも大型のクロマグロで黒いダイヤとも呼ばれています。

住所:青森県下北郡大間町
料金:無料


仏ヶ浦
仏ヶ浦
出典:PIXTA
仏ヶ浦は、津軽海峡の荒波が長い年月をかけて造り上げた自然の景勝地。約2kmに渡って白緑色の凝灰岩が続き、それぞれに如来の首・五百羅漢・一ツ仏・親子岩・十三仏観音岩・天竜岩・蓮華岩・地蔵堂・極楽浜などの名前が付けられています。歩いて見ることもできますが、船からアクセスするのもおすすめです。

住所:青森県下北郡佐井村
料金:無料

青森県の山に登りたい!

八甲田山
出典:PIXTA
山好きなら観光で青森県を訪れたとき、少しでも山に登ってみたくなりますよね。気軽に登れる山でも魅力的な山がたくさんありました。青森県は広いので計画をたてるのも大変ですが、ぜひ観光とともに登ってみてください!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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