梵珠山(ぼんじゅさん)
梵珠山は、青森市と五所川原市にまたがる標高468mの山。かつては登拝する人々が後を絶たないほどの信仰の山で、現在もよく知られたパワースポット。ブナやナラなどの広葉樹が広がり植物の種類が豊富なため、梵珠山一帯は県民の森として自然観察教育の場にも利用されています。
梵珠山には全部で4つのコースがありますが、どのコースも初心者OK。今回は、昔マンガン鉱石を運び出した道を利用したマンガンの道をご紹介します。登山口からヒバの林やアカミノイヌツゲのトンネルなどを抜けて山頂へ。山頂は明るく開けていて、展望台からは青森の市街地や陸奥湾、津軽平野を一望できます。
マンガン登山口→ブナ平→陸奥湾展望所→寺屋敷広場→梵珠山山頂(約70分)
【アクセス】
電車・バスの場合:JR浪岡駅→車で約15分。もしくは、JR青い森鉄道 青森駅前→弘バス五所川原行き→大釈迦北口バス停下車→徒歩約40分
弘南バス
一緒に観光も楽しもう!
津軽エリアに行くなら一緒にあわせて楽しみたい観光スポットをご紹介します。
酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)
約300年物歴史がある温泉宿で、高山植物もみられる標高900mの高原にあります。160畳もある総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」が有名で、あまりの大きさに目を見張ります。熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽があり、混浴ですが、男女のスペースは分けられ、女性専用の時間もあります。
住所:青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
営業時間:7:00~18:00
女性専用時間:8:00~9:00
料金:大人(中学生以上大人) 600円、小学生以下300円
青池
白神山地にある十二湖のうち、最も奥にありますが最も人気のあるのが青池。池の底も見えるほど透明なのに、太陽の光に照らされると美しいブルーに見える光景が神秘的で、一度見ると忘れられないと評判です。見る角度によって様々な表情を見せるので、いつまで見ていても見飽きません。
住所:青森県西津軽郡深浦町森山
定休日:無休
料金:無料
《三八上北エリア》八甲田山・名久井岳
次は、三八上北エリアの山のご紹介です。天気予報などで聞いたことがあるかもしれませんが、三戸郡と八戸市、上北地域のこと。とても面白い街で海やお祭り、外国からの文化などが楽しめる、知る人ぞ知る穴場なエリアでもあるようです。ここにはどのような山があるのでしょうか?
八甲田山(はっこうださん)
八甲田山は青森県のほぼ中央に位置する複数の火山の総称で、最高峰は大岳の標高1,584m。奥羽山脈の北端で、日本百名山にも選定されています。一帯は世界でも有数の豪雪地帯で、春には10mの雪の回廊が見られます。八甲田雪中行事遭難事件でも知られており、世界最大級の山岳遭難事故が、八甲田山の冬の厳しさを物語っています。
▼八甲田山系の山々
八甲田山の山々は南北二群の火山からなり、標高はそれほど高くありませんが、青森県を東西に二分しているため気候に大きく影響しています。東側の夏は季節風の影響で太平洋側は濃霧や冷害に見舞われることがありますが、西側は昔から有数の稲作に適した土地となっています。逆に、冬はフェーン現象の影響で、東側が晴れて降雪も少なく、西側は降雪が多くなっています。
八甲田山ロープウェイで展望を楽しみながら一気に山頂公園駅へ。田茂萢岳(たもやち)湿原散策は整備された遊歩道を歩きますが、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ。アオモリトドマツの林や湿原の高山植物など自然の箱庭のような場所を散策しましょう。
山頂公園駅→田茂萢岳(たもやち)湿原散策(約1時間)
【アクセス】
電車・バスの場合:青森駅→JR東北バス(60分)→酸ヶ湯温泉経由 八甲田ロープウェー駅前下車
名久井岳(なくいだけ)
名久井岳は青森県の南東部にある標高615.4mの山で、均整のとれた独立峰のような山容から南部富士とも呼ばれています。古くから南部地方随一の霊峰として知られていた信仰の山で、麓には法光寺などの由緒ある寺院があり、一帯は雪も少ないので四季を通じて登山を楽しめます。
法光寺の裏あたりの登山口から、よく整備された登山道で歩きやすい、かもしか遊歩道を歩きます。いったん舗装路にでたら、山頂までは鎖場もある急坂に。雨の翌日は滑りやすいので注意しましょう。山頂は360度の展望があり、ふもとの集落などを見渡すことができます。
法光寺→かもしか遊歩道→名久井岳(約1時間)
【アクセス】
電車・バスの場合:青い森鉄道諏訪ノ平駅(約20分)→南部町里バス 法光寺行き
*土曜日、日曜日のみの運行で、1本しかありません
南部町里バス 時刻表