【1】鷲羽岳(富山県)
鷲羽岳(2,924m)は北アルプスの中央部に位置し、西側の斜面は黒部川の源流となっています。北アルプスの中でも最奥の山の一つで、直接山頂に登ることのできる登山口はありません。アクセスしやすい新穂高温泉からのピストンでも、最初の2日は7時間歩きの2泊3日、およそ20時間の行程となります。
【苦労の先に待っているのは?】まるで絵のような美しい風景!
新穂高温泉から登ると、三俣山荘から臨む鷲羽岳の迫力は圧巻! 山頂に到達するとあたりはハイマツ帯で眺望が良く、眼下の火口湖・鷲羽池と、背後にそびえる槍ヶ岳とのコンビネーションはまるで絵画のような美しさです。
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【2】水晶岳(富山県)
鷲羽岳のさらに北側にあるのが水晶岳(2,986m)。切り立った双耳峰で名前の通り山の上部には水晶が眠っています。主なコースは新穂高温泉からのピストンか、高瀬ダムから登り新穂高温泉に下るコース。どちらもかかる日数は3泊4日で23時間弱の超ロングコースです。
【苦労の先に待っているのは?】どこまでも続く雄大な稜線美!
鷲羽岳から水晶岳に続く、気持ちの良い稜線はまるで天国のよう。北アルプスのほぼ中央に位置するため、北アルプスの主だった山をすべて見ることができる壮大な眺めが広がっています。どこまでも続く美しい稜線を見ると、これまでの疲れも吹き飛ぶはず!
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【3】黒部五郎岳(岐阜県)
黒部源流の山の中でも最奥部にある黒部五郎岳(2,840m)。なだらかな山容を持つ山に周りを囲まれる中で、スプーンでえぐられたような黒部五郎岳のカールが目立ちます。主なルートは折立からのピストンですが、それでも17時間半かかるので2泊3日。折立から登る人気の薬師岳も併せて登ろうとすると、3泊4日必要です。
【苦労の先に待っているのは?】まさに天上の楽園!
黒部五郎岳といえば雄大なカール。半円形に形成されたカールには、湧き水や雪解け水が流れ、氷河でなめらかになった羊群岩が自然の庭園を造っています。カールの斜面はお花畑も豊富で、とくにコバイケイソウの群落が見事です。
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時間をかけてでも行きたい! 南アルプス盟主2座
南アルプスの北部は比較的アクセスしやすいのですが、南部は登山口までたどり着くのにも時間がかかることで有名。その南アルプス南部の中でも、山頂まで時間のかかる2座をご紹介します。