夜間の点灯必須!マウンテンバイクはライトの購入が必要
ママチャリと呼ばれる街用の自転車とは異なり、マウンテンバイクには購入時にライトが常設されていないことがほとんど。そのため、マウンテンバイクを乗る際は、別途購入する必要があるって知っていましたか?
ライトなんて必要ない…?道路交通法違反です
自転車は道路交通法上「軽車両」の扱いです。よって交通ルールを違反すると罰則が科せられる場合が!
自転車の交通ルールとして、夜間はライトの点灯が義務づけられています。
前照灯は、白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの。
では、10メートル先の障害物を確認できる前照灯とは、どのくらいの明るさが必要なのでしょうか?
場所や時間帯などでも条件が変わってくるため、一概にこのくらいの明るさが必要!と断言はできかねますが、およそ200前後~300ルーメン以上のライトであれば、多少くらい場所でも確認できます。
明るさの単位「ルーメン」とは?カンデラ、ルクスなどの単位との違い
ライトの明るさを判断する基準は3つ。「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」です。
ルーメン:360度全方向に放射される光の量
カンデラ:特定の方向に照射される光の強さ
ルクス:照らされた面の明るさ
どれも値が大きいほど強い光ということになります。
種類は主に3種類!
マウンテンバイクの電源は、一般的に乾電池式・充電式・ダイナモの3種類があります。それぞれどんなタイプなのか、またメリットデメリットを見てみましょう。
【乾電池式】
乾電池を使って点灯させるライト。単三・単四・ボタン電池など、ライトによって電池の種類はさまざまです。
メリット:どこでも手に入る。現地調達や予備の電池を持ち歩くことで、電池切れを回避。
デメリット:電池が重く、サイズが大きい。他のタイプに比べて暗い。
【充電式】
USBなどで充電して使うライト。本体に直接充電するタイプや、充電パックを充電するタイプがあります。
メリット:比較的小型で軽量。
デメリット:一回電池が切れると充電するまで使用できない。
【ダイナモ】
自転車にダイナモを呼ばれる発電機のような部品を取り付け、タイヤの回転をエネルギーに変換して発電し、点灯させるタイプのライトです。
ダイナモと自転車のタイヤを接触させて発電させるローラー(ブロック)ダイナモと、写真のように車輪の軸(ハブ)に取り付けるハブダイナモがあります。
メリット: 電池の残量を心配しなくて良い。スイッチの入切操作が必要ない。盗難リスクが少ない。
デメリット:ダイナモと専用ライトの二つが必要。組み立てが難しく、取り扱い店舗も少ない。ペダルを漕ぐことで発電させるため、漕ぐ際足に抵抗がある。
街と山、同じライトでも大丈夫?
街灯があり比較的明るい街を走る場合は、200~300ルーメン程度の明るさがあれば不便は感じません。しかし、街灯が全くない暗い道や、夜の山をマウンテンバイクで走るナイトライドを楽しむ場合、より詳細に見える明るさが必要です。
約500ルーメン以上、できれば800ルーメン以上はあるとより道が遠くまで鮮明に見えて安心。また山で使う場合は、マウンテンバイクにつけるライトの他に、ヘルメットにもライトを装着することで、より遠くを照らすことが出来ます。
どうせなら一番明るいのを買っておけばいい?
どれを選んで良いのか分からないなら、一番明るいライトを買えば間違いないのでは…?
いえ、一概にそうとは言えないんです。
高性能のライトはその分重くなることが多く、値段も高くなります。そして明るすぎるライトは、街で使うと歩行者がまぶしいので注意が必要!
乾電池式・充電式ライトは、明るさを何段階かに調節できるライトが多く、一番明るいハイモードは電池の消費が速くなります。そのため、希望の明るさより少し明るめのライトを購入し、普段はモードを落とし使用するなど明るさを調整できるライトにするのがおすすめです。
今回は、配線などが必要なく、購入してすぐに使える乾電池式・充電式ライトに限定し、山など暗い場所・街のシーン別に厳選したおすすめのライトを紹介します。
【山用におすすめ】500ルーメン以上の高性能ライト 5モデル
山道は街灯もなく、より詳細に道が見える必要があるため、500ルーメン以上がおすすめ。ライトを明るい順にご紹介します!
キャットアイ ボルト6000《本体充電式・約6000ルーメン》
他のライトとは比較にならない圧倒的な明るさを誇るボルト6000。暗闇を走るナイトライドで活躍間違いなし!これ一つでかなりの範囲を照らしてくれるハイスペックライトですが、その分値段が高くなっています。
キャットアイ ボルト6000の明るさや性能をチェック!
▼実際にボルト6000を使って山道を走っている動画です。かなり明るいことがわかります。
キャットアイ ボルト1700《カートリッジ充電式・1700ルーメン》
バランスの取れた高性能ライト。工具不要で取り付け可能、さらに充電パックを付け替えられるので、予備を持っておけば電池切れの心配がありません。
ライトアンドモーション TAZ1500《カートリッジ充電式・1500ルーメン》
消灯せずにハイとローを切り替えることができるマウンテンバイクのライト。横方向に自転車の存在を知らせるサイドマーカーが付いています。
ライトアンドモーション アーバン1000FC《本体充電式・1000ルーメン》
本体に急速充電機能を内蔵したモデルで、Micro-USB を使用して充電が可能。2.5時間(2A以上)で給電完了できます。急に出かけたいときに、短時間で充電できるのはありがたいですね!
ライトアンドモーション アーバン700《本体充電式・700ルーメン》
ライトアンドモーションのバイクラインを代表するコンパクトモデル。潜水用ライトメーカーが作っているため耐塵防水に優れていて、街灯の少ない夜道でも十分照らせる明るさがあります。
▼紹介したライトを比較してみましょう
【街乗り用におすすめ】150~500ルーメンのライト 4モデル
次は街乗り用におすすめのライトを明るい順に御紹介します。山用のように明るすぎると歩行者がまぶしいので、明るさの調節ができる150~500ルーメンのモデルがおすすめです。
新商品!ライトアンドモーション ランド500《本体充電式・500ルーメン》
日本人の要望に応えて開発された長時間点灯モデル。ランタイムをより重視するユーザーにおすすめで、バッテリーやハブダイナモなどの外部から給電しながら点灯することができます。
RANDO500の詳細はこちらをチェック
キャットアイ ボルト400XC《カートリッジ充電式・400ルーメン》
軽量・コンパクトで人気のボルト400。自転車との取り付け部分をラバーバンドにすることで、より軽量、コンパクトになったライトです。バッテリー交換はできませんが、あまり長距離を走らない方にはコスパが良いのでおすすめ。
キャットアイ ボルト200《本体充電式・200ルーメン》
通勤や通学など普段使いにちょうど良い、軽量・コンパクトなライト。始めて扱う方にもおすすめの手ごろな入門モデルです。
キャットアイ エコノムフォース《乾電池/充電式・170ルーメン》
乾電池・充電式両方使えるライト。その分重たくやや大きめですが、充電が切れてもコンビニなどで電池を購入して給電できます。
▼紹介したライトを比較してみましょう

前を照らすだけじゃなく、後方を光らせて安全対策
自転車には、前方を照らす前照灯のルールだけではなく、後方から照らされた時に後方の車や自転車が、自分の自転車を確認できる反射器材の取り付けルールもあります。
第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
2 自転車の運転者は、夜間(第五十二条第一項後段の場合を含む。)、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない。ただし、第五十二条第一項前段の規定により尾灯をつけている場合は、この限りでない。第九条の四 法第六十三条の九第二項の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。一 自転車に備え付けられた場合において、夜間、後方百メートルの距離から道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)第三十二条第一項の基準に適合する前照燈(第九条の十七において「前照燈」という。)で照射したときに、その反射光を照射位置から容易に確認できるものであること。
二 反射光の色は、橙色又は赤色であること。
一般的に自転車には、反射板(リフレクター)という器材が標準で付いています。後方に向けて付いてものやペダル部分、車輪についている場合も。リフレクター自体は光らず、当たった光を反射させる仕組みです。
暗い道や山道を走る時におすすめなのが、テールライト(テールランプ)。ランプ自体が光るため、リフレクターに比べて後方に存在をアピールできます。
ただしライトを点灯させるか点滅させるかで、取り付ける器材の数が扱いが変わってきます。
●反射器材(リフレクター)が付いていれば道路交通法上はOK
●テールライト(テールランプ)が点灯していれば反射器材はなくてもOK
●テールライト(テールランプ)が点滅の場合はリフレクターとの併用、または点滅は補助灯として使用する
自転車に乗っている側としては、「ドライバーは自分の姿が見えている」と思っています。しかし実際には多くのドライバーが「自転車の存在に気付かない」と言われています。特に街灯のない暗い道では、テールランプの使用をおすすめします。
【後ろにもしっかりアピール】おすすめテールライト 5モデル
マウンテンバイクには雨除けカバーが付いていないことが多いので、事前にどこに取り付けるタイプなのか、防水か、確認してから購入しましょう。おすすめのテールランプを価格の安い順にご紹介します。
パナソニック LEDかしこいテールライト《乾電池式》
点け忘れがちなテールライトですが、このライトはセンサー内蔵で、暗くなってから走ると自動で点灯するため、点け忘れることがありません。消灯も自動で安心です。
キャットアイ TL-SLR200N《太陽光充電式》
太陽光充電式で、電池切れの心配がない軽量なテールライト。暗闇に置いておくと充電できないので注意が必要ですが、暗くなると自動点灯機能のある便利なライトで、面倒くさがりな方にもおすすめ。
キャットアイ ウェアラブルエックス《本体充電式》
クリップ型で自転車だけでなく様々な場所につけることが出来るテールライト。バックパックなどに取り付ければ、後方に自分の存在をアピールすることができます。自転車に付けるテールライトと組み合わせればさらに安心。
キャットアイ ラピッドエックス2 キネティック《本体充電式》
オートライト機能があり、ラバーバンドで取り付けが簡単な充電式テールライト。一番の特徴は、キネティックモードという減速を感知すると約2.5秒間自動点灯する機能を搭載していること。信号や曲がり角で、減速することが多い道路を走る方におすすめです。
ライトアンドモーション Vis180
配光角度180度で視認性の良い、明るさ70ルーメンあるハイパワーテールライト。ぶつけて壊しがちなテールライトですが、堅牢なアルミボディで安心です。
▼紹介したライトを比較してみましょう

マウンテンバイクはライトと共に走ろう!
マウンテンバイクに、ライトは必ず設置しなければなりません。夜は走らないから大丈夫とも限りません。実は朝や夕方も、歩行者やとくに車からは自転車が見えづらい時間帯なんです。ぜひ参考にして選んで、安全に走りましょう!