”火を楽しむ”アルコールストーブ。おすすめや素材、使い方は?

静かに青い炎を立てて燃えるアルコールストーブ(アルコールバーナー)。軽量かつコンパクト、さらに丈夫な造りのアルコールストーブは、アウトドアにおすすめなのはもちろんの事、荷物を減らしたい登山にピッタリ!アルコール燃料で火をおこすため、機械の故障の心配をする事なく山に持っていけます。老舗メーカーから今話題のガレージブランドまで、シンプルかつ無骨でカッコいいアルコールストーブを集めました!使い方から燃料、さらに五徳の種類まで徹底比較!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

アルコールストーブ(アルコールバーナー)とは?

アルコールストーブ アルコールストーブは主にアルコールを燃料とする携帯用の燃焼装置です。100年以上の歴史を持ち、登山やバックパッキングなどアウトドアで広く利用されてきました。現在では、シングルバーナーなどの高機能製品が主流になっていますが、アルコールストーブにしかない魅力が再発見され、最近その人気がにわかに高まっているのです。

シングルバーナーとアルコールストーブ、どっちを選ぶ?

火力や時短を求めるなら、断然シングルバーナーをおすすめします。アルコールストーブでもお湯を沸かしたりお米を炊いたりすることはもちろんできますが、やはりシングルバーナーの方が手早く調理することが出来ます。

▼シングルバーナーの詳細や仕組みについてはこちらをチェック!

しかし、アルコールストーブにはシングルバーナーにはない魅力がたくさん!アルコールストーブならではの魅力を4つご紹介します。

アルコールストーブの魅力

①コンパクトで軽量!
メスティンの中に収納

撮影:YAMAHACK編集部
アルコールストーブは構造がシンプルであるため、本体は非常にコンパクトで軽量。メスティンの中にすっぽり収まるサイズ感が魅力的です。パーツも少ないのでパッキングしやすく、最近流行のウルトラライトハイキングにも最適のアイテムと言えます。メ

②故障の心配がない
アルコールストーブとクッカー 原始的な構造とシンプルな燃焼原理のため、機械的なトラブルはほとんどないと言っていいでしょう。故障として想定されるとすれば本体の破損くらいですが、部品が少なく頑丈なため、よほどのことがない限りその心配は無用と言えます。

③音が静か
アルコールストーブの火 液体であるアルコールにライターなどで直接火をつける構造のため、燃焼音はほとんどありません。シングルバーナーと比べ、テント場などで早朝や深夜でも周りを気にすることなく使えるのは大きなメリットでしょう。

④燃料が安いのでコスパ抜群!
アルコールストーブとガスバーナーの燃料

撮影:YAMAHACK編集部
燃料として使用するアルコールはドラッグストアなどで安価で購入可能。シングルバーナーで使うガス缶は、メーカー純正のものでなければ本来の性能を発揮できないこともあるので、アルコールバーナーは燃料の調達のしやすさも魅力の一つと言えます。

素材による違いはある?

チタンのアルコールストーブ アルコールストーブでは代表的に3つの素材が多く使われております。素材による違いはあるのでしょうか?

▼真鍮
アルミより若干重いですが強度では勝ります。光沢のある金色ですがサビやすいのが特徴。しかし、使い込むほどにサビて渋い顔になるのもまた真鍮の魅力なのです。

▼チタン
圧倒的な軽量性と堅牢性、耐腐食性を併せ持つ素材。原料が稀少であり、加工にはそれなりに技術が必要なため、他と比べて高価になります。

▼アルミ
軽量金属の代表格で、安価で加工もしやすいのが魅力。その特性ゆえ、アルミ缶を使ってアルコールバーナーを自作することも可能です。

風防と五徳はセットで持とう!

アルコールストーブと風防・五徳 快適に調理などを行うためには風防と五徳はセットで用意しましょう。そのままで使用できるように設計されているアルコールストーブもありますが、風に弱いため風防は必須です。また五徳は、大きめの鍋を乗せる際の安全性だけでなく、火力の調整や燃焼効率向上に大きな役割を果たします。

アルコールストーブといえばこの形!代表的な3ブランド

アルコールストーブの構造は古くから確立されています。発売当時からほぼ変わらぬ形で愛され続ける定番ブランドの製品をご紹介します。

エバニュー チタンアルコールストーブ《チタン》

エバニュー チタンアルコールストーブ ▼エバニューってどんなブランド?
エバニューは金物の街、新潟県燕三条で生まれた老舗メーカーです。世界で初めてチタン製のクッカーを作ったことでも知られており、確かな技術力と信頼性で多くのファンに愛されています。

エバニュー チタンアルコールストーブ
チタンならではの34gという圧倒的な軽量性と頑丈さが特徴。超シンプルな構造ですが、燃焼効率を考えた作りで見た目以上の火力を発揮します。消火蓋は付属していませんが、使い慣れれば問題ないでしょう。
ITEM
エバニュー チタンアルコールストーブ
【参考価格】4,104 円(税込)
【素材】チタニウム
【収納時サイズ】外径7.1cm×高さ4.2cm
【本数】-
【重量】34g
【収納方法】-
【付属品】-

▼一緒に持ちたい五徳
単体でも使えますが、こちらの五徳を使うと高い火力を最大限に発揮できます。五徳もチタン製で超軽量コンパクトです。
ITEM
エバニュー チタンゴトク
【参考価格】1,296 円(税込)
【素材】チタン
【収納時サイズ】-
【本数】-
【重量】14g
【収納方法】-
【付属品】-

エスビット アルコールバーナー《真鍮》

エスビット アルコールバーナー ▼エスビットってどんなブランド?
ミリタリー仕様の質実剛健なプロダクトを開発しているメーカー。代名詞であるポケットストーブはドイツやスイスなどヨーロッパ諸国の軍隊でも採用されています。

エスビット アルコールバーナー
真鍮製のボディが目を引きます。一見シンプルな構造ですが、取っ手付きの消火蓋や火力調整用のつまみが付いており非常に機能的で使いやすい逸品です。価格も手頃なのでアルコールストーブ入門にもおすすめ。
ITEM
エスビット アルコールバーナー
【参考価格】1,800円(税込)
【素材】真鍮
【収納時サイズ】直径74mm×高さ46mm
【本数】-
【重量】92g
【収納方法】-
【付属品】トップキャップ、フレームレギュレーター

▼一緒に持ちたい五徳
固形燃料を使うストーブですが、アルコールバーナー用の五徳としてもピッタリ。チタン製で持ち運びしやすいのも魅力。
ITEM
エスビット チタニウムストーブ
【参考価格】1,918円(税込)
【素材】チタニウム
【収納時サイズ】84mm×29mm
【本数】-
【重量】15g
【収納方法】-
【付属品】-

トランギア アルコールバーナー《真鍮》

トランギア アルコールバーナー
出典:Trangia
▼トランギアってどんなブランド?
1925年にスウェーデンで創業したアウトドアメーカー。日本ではアルミ製飯盒のメスティンで有名ですが、バーナー製品も定評があり、本国スウェーデン軍に採用された実績もある信頼のブランドです。

トランギア アルコールバーナー
半世紀以上という長きにわたり愛され続けるロングセラー。付属の消火用蓋で火力調整も容易に行えます。火力の強さもさることながら、燃焼時間が25分と長く取れるので、調理にも安心して使用できます。
ITEM
トランギア アルコールバーナー
【参考価格】2,500円(税抜)
【素材】真鍮
【収納時サイズ】直径75mm×高さ45m
【本数】-
【重量】110g
【収納方法】-
【付属品】-

▼一緒に持ちたい五徳
肉抜き加工により軽量化を実現。シンプルな構造で破損も少なく、意外と大きな鍋でも乗せられる汎用性の高い五徳です。
ITEM
トランギア トライアングルグリッドⅡ型
【参考価格】1,900円(税抜)
【素材】ステンレス
【収納時サイズ】
【本数】-
【重量】58g
【収納方法】-
【付属品】収納ケース

五徳一体型?!個性豊かなアルコールストーブ3ブランド

ここからは定番アイテムとは一味違う魅力をもつガレージブランドの製品をご紹介。ユーザー目線での使いやすさを考慮し、開発者自身が本当に使いたいという思いが詰まった製品が特徴。五徳が一体型のものも多く、火の回り方が特殊なバーナーや焚火もできるバーナーなど個性豊かなものが揃います。

バーゴ(VARGO) チタニウムトライアドマルチフューエルストーブ《チタン》

五徳一体型でありながら、重量42g、サイズは9×3cmという軽量コンパクト設計。固形燃料も使えますが、そのコンパクトさゆえ、燃焼時間は短くなっています。

ITEM
VARGO チタニウムトライアドマルチフューエルストーブ
【参考価格】5,184円(税込)
【素材】チタニウム
【収納時サイズ】直径60mm×高さ27mm
【本数】-
【重量】28g
【収納方法】-
【付属品】-

フリーライト フレボR《アルミ》

フリーライト フレボR 重量わずか17gという超軽量ストーブです。独自のサイクロン式の燃焼構造で強火力を実現するだけでなく、燃焼効率を高めることで使用するアルコールの量を減らすことにも成功しています。

フレボRについてもっと探す

イフユーハブ(ifyouhave) TiMNEY《チタン》

イフユーハブ(ifyouhave) TiMNEY《チタン》 チタンの薄板を筒状にしたシンプルな構造で、アルコールだけでなく、固形燃料や木枝にも対応したハイブリッドストーブです。

TiMNEYについてもっと探す

実際に使ってみた!火のつけ方・消し方は?

今回は~のアルコールストーブを使って、実際に使い方について紹介します。「ぶっつけ本番で使うのはちょっと心配…」という方はぜひ参考にしてみてください。

①広げる

アルコールバーナーを準備
撮影:YAMAHACK編集部
まずは準備。火をつけるには「アルコールストーブ、燃料、着火する道具」の3点が必要です。道具が準備出来たら
蓋を外します。中蓋がついている場合は、中蓋も開けましょう。

②燃料を入れる

燃料を入れる
撮影:YAMAHACK編集部
必要な量、燃料をいれましょう。事前に使う燃料量の目安を把握しておくと便利。(メーカーによって燃料による燃焼時間が異なるため、使用するアルコールストーブの燃焼時間をチェックしましょう。)

③火をつける

アルコールバーナーに火をつける
撮影:YAMAHACK編集部
燃料をいれたら火をつけます。火が付く瞬間「ボッッッッ」と少し大きい音がするので、最初はびっくりしてしまうかも?!中央に火が付き、しばらくすると周りの穴から火が出てきます。火が安定するまで少し待ちましょう。

④火を消す

火を消す
撮影:YAMAHACK編集部
蓋がついているストーブの場合、蓋をすると火を消すことが出来ます。蓋がない場合は、燃料がなくなるまで待ちましょう。消した直後は周りが熱くなっているので注意!

アルコールストーブの燃料は?よくある質問まとめ

Q&A
出典:PIXTA
シンプルだけど少し上級者向けでハードルの高さを感じるアルコールストーブ。取り扱いに注意が必要な燃料や使い方など、よくある質問を紹介します。

Q.燃料は何を使う?

燃料アルコール その名の通りアルコールを燃料として使用しますが、基本的には燃料用アルコールと記載のあるものを選びましょう。薬局やドラッグストア、アウトドア用品店などで購入できます。
ITEM
ケンエー燃料用アルコール
【参考価格】234円(税込)
【容量】500ml
【成分】メタノール、エタノール、イソプロパノール

Q.何に入れて持っていくの?

必ず密閉できる頑丈な容器に入れていきましょう。アルコールは引火しやすい液体です。無色透明でこぼれても気づきにくいため、もしものときは重大な事故につながります。また他の液体と混ざるのを防ぐために、専用のボトルを用意してください。
ITEM
ナルゲン 広口丸型ボトル(60ml)
【参考価格】324円 (税込)
【素材】HDPE(高密度ポリエチレン)
【容量】60ml

ITEM
トランギア フューエルボトル0.3ℓ
【参考価格】2,916円(税込)
【素材】ポリエチレン
【重量】95g
【容量】300ml 

Q.残ったアルコールはどうしたらいい?

基本的には使い切る量の燃料を入れる事がおすすめです。パッキンのついているアルコールストーブの場合、そのまま蓋をしめて持ち帰るのもいいですが、完全に冷めたのを確認してボトルに入れるのが安全でしょう。

災害時にも活躍するアルコールストーブは一家に一つあると便利

アルコールストーブ シンプルな構造で誰でも扱えて故障も少なく、軽量コンパクトなアルコールストーブはアウトドアだけでなく、災害時にも活躍します。一家に一つ常備して普段から使い方を覚えておくともしものときにもきっと役立ちますよ。

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