④積極的に階段を使う
駅や会社などにある階段も、少し意識を変えると良いトレーニングになります。まず、階段の上り下りはベタ足ではなくつま先で行ってみましょう。意識すべきは、1段上に置いたつま先の足を伸ばして立ち上がる意識をすること。これは、補助を付けた片足スクワットと同義と考えてください。
また、実は下りがかなり重要です。階段を下る時、太ももの前面の筋肉を伸ばして体をストップさせています。制動が働かないと、下りでそのまま止まれず落ちていってしまうのはイメージできますよね。上りは筋肉を収縮させており、実は下りはこの収縮よりも大きな力を使っているのです。上りより楽に感じるため、まずはこの下りだけでも始めてみるのも手です。
⑤電車の中で揺れに耐える
電車の制動に耐えられるかどうかは、体幹が物を言います。急停車や大きな揺れに体丸ごと持っていかれてしまうのは、体幹が働いていない証拠。つり革を持っていても構いません。「どんな揺れであってもなるべく今の位置をキープする」ことを意識すれば、自ずと体幹トレーニングになりますよ。そのうち、手を離しても腹筋の奥のコアが働いているのを意識できてブレなくなれば、成長を感じてニヤニヤしてしまうかも。
小さなことからコツコツと!
今回ご紹介した動作は、日常生活で必ずといって良いほど直面するシーンでした。今まで何気なく過ごしていた時間が、ちょっとした意識1つでトレーニングの時間に変わる可能性を秘めているのです。そう思うと、無駄に過ごしていたことを後悔したくなるかも…!? もちろん、来る登山シーズンに向けて少しずつ山へ足を運んで慣らしていくことも大事ですが、日常の隙間でトレーニングを行う“自分ルール”を作ると、毎日がちょっと楽しくなるかもしれませんね。