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【登山装備の軽量化計画】ウルトラライトギアをどう取り入れる? 達人に聞いてきた!(2ページ目)

服部さん、ウルトラライトのこと教えて~!

笑顔が素敵なムーンライトギア服部さん

撮影:YAMA HACK編集部(MoonlightGear服部さん)
早速、笑顔が素敵な服部さんに、『ウルトラライト』の考え方について伺っていきたいと思います。

『ウルトラライト』は目的達成の手段であり方法論

登攀するムーンライトギア服部さん

提供:服部さん

――ウルトラライトの定義って、何なのでしょうか?

ウルトラライトは、もともとロングハイクを楽しむハイカーが、少ない負担で長い距離を長時間歩き続けるための手段として装備を軽量化した、アメリカで生まれたハイキングのスタイルなんです。明確な定義はなくて、目的達成のための手段として何をとるかという“方法論“なんです。

デメリットをカバーするところまで考えるのが『ウルトラライト』

雪山を登るムーンライトギア服部さん

提供:服部さん

――装備を軽くすることでデメリットはありますか?

テントを軽くすると、その分、気密性が下がったり、雨や風に弱くなる可能性はあります。そのデメリットをどういう風に補うかまで考えなければいけません。例えば、フロアレスシェルターだけだと風に弱いと言われるけれど、ビビイ(シュラフカバー)を合わせることで体に近い部分で気密性を保ち、熱を逃しにくくするなどの工夫が必要です。ウルトラライトスタイルは、ただ軽量なギアにすればいい訳ではないんです。人体実験じゃないですけど、装備は試してみてブラッシュアップですね!

『ウルトラライト』実現の秘訣は、自分の持っているギアを知ること

ムーンライトギア内観

撮影:YAMA HACK編集部
――ギア選びのポイントはどんなところにあるのでしょうか?

ウルトラライトには基準となる重量があって、それが「ベースウェイト」です。ベースウェイトは水や食料など消費や補給で変動するものを除いた重量で、ウルトラライトでは4~5kgが目安になっています。その中で、どこの山へ行くか、自分が山で何をしたいかによって重量を調整します。テントや寝袋をどういう装備にするかでウェイトが大きく変わってくるので、衣・食・住の3つに分けて、自分がどのくらいの重量を持っているのかを理解すると、軽くできる部分が見えてきますよ!

「衣」・・・ウエア(レインジャケット、インサレーション、ベイスレイヤーなど)
「食」・・・クッカー、火器類など
「住」・・・テント、シュラフ、マットなど

1度自分の持っているギアの重さを1つずつ量ってみましょう。衣・食・住の中でどこのベースが重いか、もしくは軽くできるか、ギアを見直してみてもよいかもしれません。

では、どんなギアがおすすめなのでしょうか?

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