【未年】「ひつじ」が名前につくおすすめの山
羊蹄山/1,898m(北海道)
「羊」がつく山も少なく、全部で5座。そのうち、日本百名山でもある羊蹄山をピックアップ。「蝦夷富士」とも呼ばれ、美しい円すい形が特徴の山です。
別名・後方羊蹄山(しりべしやま)と呼ばれており、夏は100種類以上の高山植物が咲き乱れます。アイヌ語で「女性」を意味するマチネシリ、とも呼ばれていたことから、女性向けのパワースポットとしても人気の高い山です。
【申年】「さる」が名前につくおすすめの山
猿は今も山深い場所でよく見かけることから、人間に馴染みの深い動物といえます。そのため山の名前でも多いのですが、ここはあえて「猿」ではなく「申」の字の日光の山を紹介します。
日光国立公園内にあり、あわせて鋸山や皇海山を巡る登山者も多いです。頂上の展望はありませんが、6~7月にこの周辺にしか咲かないコウシンソウを見ることができますよ。
【酉年】「とり」が名前につくおすすめの山
「鳥」がつく山は、実にたくさんあります。十二支の中でももっとも多いかもしれません。その昔、鳥たちが険しい山々を超えていくのを見た人間が、憧れを抱いてつけたという説もあります。数ある中から、日本二百名山の山を選びました。
長野県の中でも特に豪雪地帯に位置するこの山は、昔から交通の便が悪く雪が積もると道は絶たれ、たどり着けませんでした。そのことから「秘境」と言われています。足場が悪いこともあり初級者向けの山ではありませんが、鳥が大きく羽を広げたような堂々とした山です。
【戌年】「いぬ」が名前につくおすすめの山
犬鳴山/558m(大阪)
「犬ですら悲鳴をあげて登った」というほどの険しさ、が名前の由来のこの山。「犬鳴山」という山があるわけではなく「犬鳴川渓谷」を中心とした山域全体をそう呼んでいます。七つの滝が存在し、古くから修験の霊場として地元の人々に根付いてきました。
【亥年】「いのしし」が名前につくおすすめの山
猪臥山/1,519m(岐阜)
飛騨高山にある猪臥山は、雲海ならぬ霧海(むかい)がみどころの山。山頂からは白山、御嶽、乗鞍岳、穂高連峰、立山連峰といった豪華な山々を臨むことができます。また、山頂付近まで車道があるため体力に自信のない方も行けるのがうれしいところ。
一方冬の雪景色も人気の山。冬は晴天率が高いので、空の青と樹氷のコンビネーションが美しく、登山客は絶えません。雪歩きももちろんですが、真っ白に染まった白山や御嶽山を眺めたい方にもおすすめです。
【おまけ】十二支に入れなかったあの動物
猫魔ヶ岳/1,404m(福島)
「神様が『先着順で干支を決める』と告げた際、日時と集合場所を聞き漏らした猫にネズミが嘘を教えたため、十二支に入れなかった」というエピソードは有名です。この「猫」の名がつく山が、猪苗代湖周辺にある猫魔ヶ岳。「化け猫が出て人に危害を加える」という伝説がその名の由来です。
眺めがよく、猪苗代湖や雄国沼湿原、飯豊山連峰や磐梯山の雄大な姿が拝めます。体力に自信のない方は、雄国沼湿原のトレッキングだけでも自然をたっぷり楽しめますよ。
気になった山はありましたか?
十二支+1匹の名がつくおすすめの山を紹介してきました。この他に、その名がつく山は数えきれないほどあります。来年の年賀状用に登るもよし、年男・年女さんは該当の山に登るもよし。山へ行く際の選択肢として、こんな登山も楽しいかも!