鳴虫山(なきむしやま)とは
標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温(6月−8月) | 最低気温(6月−8月) |
---|---|---|---|---|
1,104m | 栃木県日光市 | 日光山系 | 23.5℃ | 10.7℃ |
日光修行僧たちも登った本格登山コース
鳴虫山は、世界遺産の日光東照宮のすぐ南側にあり、木の根や岩の階段がつづく健脚向けの山道。そのため、古くから日光修行僧たちの修行場として登られてきました。その名残りは、登山道中の「憾満ヶ淵(かんまんがふち)」にも見られ、いくつもの地蔵が並ぶ化地蔵(ばけじぞう)が有名。化地蔵は、行きと帰りで数が合わないため、この名が付いたと言われています。興味のある方は、ぜひ数えて確かめてみてくださいね。日光を見渡す絶景と美しい自然
鳴虫山は、春にはアカヤシオやカタクリの花が登山道を彩り、大変人気があります。また、秋の紅葉シーズンには鳴虫山や日光連山の紅葉が美しく色づき、周辺の景色を見渡せるビューポイントとして、地元の人々や登山者から親しまれています。鳴虫山登山にはしっかりとした装備を
鳴虫山は標高は高くありませんが、豊かな自然に囲まれた本格的登山となるので油断は禁物。熊の目撃情報があり、入山する際には必ず熊除け鈴を持って登るようにしましょう。また、鳴虫山は木の根や岩を登るポイントが多いため滑りやすく、転倒による捻挫などのケガも多く報告されています。いざという時のために、装備をしっかり整えて登りましょう。鳴虫山の人気登山時期は?
鳴虫山に登山に訪れる人が一番多いのは4月~5月の春シーズン。花々が美しく咲くタイミングが人気です。10月~11月にかけての秋の紅葉シーズンも人気で、鳴虫山はもちろん、日光連山の色づいた景色も格別です。標高が低いため夏は暑く、訪れる人は多くありません。逆に、11月以降の冬に訪れる登山者も少なくありません。雪があまり積もらず、晴れて空気が澄んでいる日には、日光周辺の街並みと山々を見渡すことができます。鳴虫山の天気
事前に週間予報など天気情報をチェック!天候や気温にあわせて服装や持ち物を確認しておきましょう。てんきとくらすで鳴虫山の天気を調べる
鳴虫山の日帰り登山コースは2つ
鳴虫山の2つある登山ルートをご紹介します。各登山ルートの特徴や距離、時間、難易度をチェックしてみましょう。1:日光駅側登山口コース|木の根が張り巡らされた登山ルート
合計距離: 8.75 km
最高点の標高: 1078 m
最低点の標高: 543 m
累積標高(上り): 931 m
累積標高(下り): -931 m
最高点の標高: 1078 m
最低点の標高: 543 m
累積標高(上り): 931 m
累積標高(下り): -931 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間45分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【帰り】鳴虫山(50分)→ 神ノ主山(30分)→ 日光署(10分)→ 東武日光駅
こちらのルートは、木の根が網目状に張り巡らされた登山道が特徴。濡れた木の根は滑りやすいので注意して進みましょう。まずは日光駅からスタートして、東の日光図書館方面まで進み、御幸町公民館や日光保育園裏手の登山口へ。
登山口を過ぎ、40分ほど山道を登り神主山(こうのすやま)へ。さらに進むと急登がはじまり、尾根上の小さなピークを経由して、階段状の木の根をさらに登ります。ここの登りは傾斜がきつく足腰に負担がかかるので、無理せずゆっくりと登りましょう。木の根を登りきると鳴虫山頂上はもうすぐです。
2:西参道バス停側登山コース|日光の史跡も楽しめるルート
合計距離: 9.1 km
最高点の標高: 1074 m
最低点の標高: 605 m
累積標高(上り): 905 m
累積標高(下り): -905 m
最高点の標高: 1074 m
最低点の標高: 605 m
累積標高(上り): 905 m
累積標高(下り): -905 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間50分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【帰り】鳴虫山(15分)→ 合峰(30分)→ 独標(35分)→ 643m地点(10分)→ 匠町(15分)→ 総合会館前
西参道バス停からスタートするこちらのコースは、日光田母沢・御用邸記念公園をはじめ、憾満ヶ淵、化地蔵など史跡・名勝付近を通るので、様々な楽しみ方ができるルートです。日光駅側登山口より標高差は少ないですが、急坂が連続するため決して楽ではありません。また、急な岩の階段や、頂上付近の急勾配の階段など、足腰に疲労が溜まりやすいポイントが多くあります。焦らずに、足場を確認しながらゆっくりと進みましょう。
両方の魅力が楽しめる周遊ルートもおすすめ!
合計距離: 8.93 km
最高点の標高: 1078 m
最低点の標高: 543 m
累積標高(上り): 885 m
累積標高(下り): -951 m
最高点の標高: 1078 m
最低点の標高: 543 m
累積標高(上り): 885 m
累積標高(下り): -951 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間15分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【帰り】鳴虫山(50分)→ 神ノ主山(30分)→ 日光署(10分)→ 東武日光駅
西参道バス停と日光駅は、東武バスで8分ほどの距離。そのため行きは西参道側から登り、帰りは日光駅に下山するなど、周遊するルートも人気があります。一度に両方のルートの魅力を味わえ、アクセスも非常に便利でおすすめです。
鳴虫山登山口へのアクセス・駐車場情報
ご紹介した鳴虫山登山口へのアクセス・駐車場の情報をご紹介します。車でのアクセス|無料駐車場情報
2つの無料駐車場をご紹介。2つとも日光駅と西参道の登山口の中間にあるので、どちらの登山口からでも利用でき便利です。ただし、日光市総合支所前駐車場の利用は土日のみなので注意が必要。1:日光市営上鉢石駐車場(無料)
【東京方面より車でのアクセス】
・日光宇都宮道路「日光IC」下車→日光市営上鉢石駐車場(約2.3km、7分)
【駐車場】無料:約40台駐車可能
【トイレ】西側140mの場所に上鉢石公衆トイレあり(24時間利用可能)
2:日光市総合支所前駐車場(無料※土日のみ)
【東京方面より車でのアクセス】
・日光宇都宮道路「日光IC」下車→日光市総合支所前駐車場(約2km、6分)
【駐車場】※土日のみ利用可能 無料:約20台駐車可能
【トイレ】西側140mの場所に上鉢石公衆トイレあり(24時間利用可能)
日光駅側登山口(JR/東部 日光駅)|アクセス
【東京方面より電車でアクセス】・JR上野駅/宇都宮線「古河行」(約55分)→栗橋駅/東武日光線急行「東武日光行」(約73分)→終点「東部日光」
【東京方面よりバスでアクセス】
・東京駅/東北急行バス「鬼怒川温泉駅行」(約2時間55分)→東部日光駅 ※1日1往復のみ
JR日光駅 駅情報・時刻表
東部日光駅 駅情報・時刻表
東北急行バス 高速バス鬼怒川・日光~東京線
西参道側登山口(東武バス「西参道入口」)|アクセス
【バスでのアクセス】・日光駅より東武バス「湯元温泉」行き乗車(約8分)→「西参道入口」下車
【トイレ】登山口途中の含満公園にトイレあり
東武バス「西参道入口」バス停・時刻
鳴虫山登山とセットで日光の温泉も楽しもう!

温泉保養センター「日光温泉」(日光駅方面)
温泉保養センター「日光温泉」は、静かな佇まいで落ち着いた雰囲気の温泉。畳の休憩スペースから中庭を眺めながらくつろげるので、ゆったりと時間を過ごしたい方にもおすすめ。住所:〒321-1423 栃木県日光市七里425-3
TEL:0288-53-3630
料金:中学生以上410円、65歳以上270円、小学生200円
営業時間:10時~21時まで(20:30受付終了)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
温泉保養センター「日光温泉」
日光和の代温泉 「やしおの湯」(西参道側登山口方面)
日光和の代温泉「やしおの湯」のお湯は無色無臭、弱アルカリ性温泉で肌に優しいので、ゆったりお湯に浸かることができます。豪華な露天風呂や、サウナ、食堂、売店もあるので、登山後の疲れを癒やすのに最適です。住所:〒321-1447 栃木県日光市清滝和の代町1726-4
TEL:0288-53-6611
料金:中学生以上510円、65歳以上340円、小学生250円
営業時間:10時~21時まで(20:30受付終了)
休館日:毎週木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
日光和の代温泉「やしおの湯」