鳴虫山登山にはしっかりとした装備を
鳴虫山は標高は高くありませんが、豊かな自然に囲まれた本格的登山となるので油断は禁物。熊の目撃情報があり、入山する際には必ず熊除け鈴を持って登るようにしましょう。また、鳴虫山は木の根や岩を登るポイントが多いため滑りやすく、転倒による捻挫などのケガも多く報告されています。いざという時のために、装備をしっかり整えて登りましょう。
鳴虫山の人気登山時期は?
鳴虫山に登山に訪れる人が一番多いのは4月~5月の春シーズン。花々が美しく咲くタイミングが人気です。10月~11月にかけての秋の紅葉シーズンも人気で、鳴虫山はもちろん、日光連山の色づいた景色も格別です。標高が低いため夏は暑く、訪れる人は多くありません。逆に、11月以降の冬に訪れる登山者も少なくありません。雪があまり積もらず、晴れて空気が澄んでいる日には、日光周辺の街並みと山々を見渡すことができます。
鳴虫山の天気
事前に週間予報など天気情報をチェック!天候や気温にあわせて服装や持ち物を確認しておきましょう。
てんきとくらすで鳴虫山の天気を調べる
鳴虫山の日帰り登山コースは2つ
鳴虫山の2つある登山ルートをご紹介します。各登山ルートの特徴や距離、時間、難易度をチェックしてみましょう。
1:日光駅側登山口コース|木の根が張り巡らされた登山ルート
最高点の標高: 1078 m
最低点の標高: 543 m
累積標高(上り): 931 m
累積標高(下り): -931 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間45分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【行き】東武日光駅(10分)→ 日光署(50分)→ 神ノ主山(75分)→ 鳴虫山
【帰り】鳴虫山(50分)→ 神ノ主山(30分)→ 日光署(10分)→ 東武日光駅
こちらのルートは、木の根が網目状に張り巡らされた登山道が特徴。濡れた木の根は滑りやすいので注意して進みましょう。まずは日光駅からスタートして、東の日光図書館方面まで進み、御幸町公民館や日光保育園裏手の登山口へ。
登山口を過ぎ、40分ほど山道を登り神主山(こうのすやま)へ。さらに進むと急登がはじまり、尾根上の小さなピークを経由して、階段状の木の根をさらに登ります。ここの登りは傾斜がきつく足腰に負担がかかるので、無理せずゆっくりと登りましょう。木の根を登りきると鳴虫山頂上はもうすぐです。
2:西参道バス停側登山コース|日光の史跡も楽しめるルート
最高点の標高: 1074 m
最低点の標高: 605 m
累積標高(上り): 905 m
累積標高(下り): -905 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間50分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【行き】総合会館前(15分)→ 匠町(10分)→ 643m地点(60分)→ 独標(50分)→ 合峰(20分)→ 鳴虫山
【帰り】鳴虫山(15分)→ 合峰(30分)→ 独標(35分)→ 643m地点(10分)→ 匠町(15分)→ 総合会館前
西参道バス停からスタートするこちらのコースは、日光田母沢・御用邸記念公園をはじめ、憾満ヶ淵、化地蔵など史跡・名勝付近を通るので、様々な楽しみ方ができるルートです。日光駅側登山口より標高差は少ないですが、急坂が連続するため決して楽ではありません。また、急な岩の階段や、頂上付近の急勾配の階段など、足腰に疲労が溜まりやすいポイントが多くあります。焦らずに、足場を確認しながらゆっくりと進みましょう。