大自然を滑る「バックカントリー」の魅力とは?ガイドに聞いてみた!

スキーやスノーボードをする人は、「バックカントリー」という言葉を一度は聞いたことがあるのでは?今回は、白馬周辺で活動しているガイド・竹尾雄宇氏に、バックカントリーの概要から素朴な疑問、その魅力まで質問してみました。バックカントリーをやってみたい初心者の方は必見です!


アイキャッチ画像提供:番亭

バックカントリーとは?

バックカントリーをする人
提供:番亭
スキーやスノーボードを楽しむ人達は、一度は耳にしたことがある「バックカントリー」。今回は、「そもそもバックカントリーって何?」「どんな風にやるの?」という初心者が抱くギモンを、白馬村を中心に活動されている番亭の竹尾ガイドにぶつけてみました。

初心者のギモンを色々聞いてみた!

バックカントリーをする男性
提供:番亭

バックカントリーとは?

ゲレンデ以外の場所、人の管理がされていない場所の事です。スキーやスノーボード、テレマーク、中にはスノースクートで主に山岳エリアで滑走する事を「バックカントリースキー」と言いますが、「バックカントリー」だけで同様な意味で解釈されることも多いです。人工的に管理されていないエリアを自分の足で登り、滑走します。

 

どれくらいのレベルならできる?必要な技術は?

最低限の滑走レベルは必要です。ゲレンデ内でパウダー滑走を経験しておくことと、目安としてゲレンデの上級者コースをゆっくりでも大丈夫なのでスピードをコントロールしながら滑る技術が必要です。バックカントリーでは予想外の事が起こる可能性もあり、それらを回避するためにもスピードコントロールは重要な技術です。


なぜハマる?ずばりバックカントリーの魅力を聞いてみた

バックカントリーでシュプールを描く人
提供:番亭
近年、バックカントリー愛好家が増えているように思います。それを実感するのは、皮肉にも事故のニュースだったりもするのですが…。リスクについては改めてじっくり触れるとして、ここではそれほどまでスキーヤーやボーダーを魅了する、バックカントリーの魅力について伺います。

ゲレンデで滑るのとどう違うの?

ゲレンデは圧雪車などで整備されて滑りやすいですが、バックカントリーは自然の中を滑走します。綺麗に降り積もったパウダーの時が多いですが、ガリガリの氷だったり、急に雪質が変化する事もあります。またバックカントリーで滑走すると標高差があるため、標高の違いでの雪質の変化もあります。

ずばり!バックカントリーの魅力とは?

大自然の中での滑走は非日常的で興奮します。なんといってもパウダー滑走での浮遊感はまるで空を飛んでるような独特な感覚、体験した人しか味わえない気持ち良さです!またバックカントリーでの貴重な一本、その瞬間に与えられた自然環境の中で創造力を最大限働かせてイメージ通りのラインで滑れた時は最高です。

大自然の中を滑る人
提供:番亭
なんとも爽快な写真!気持ちよさそうですね…。「空を飛んでいるような」とはとっても気になります。なるほど…ゲレンデでは体感できない魅力があるんですね。

バックカントリーってどこでできるの?

バックカントリーの準備をする人
提供:番亭
竹尾ガイドの主な活動エリアは長野県白馬ですが、主なバックカントリーのフィールドはいったいどこなんでしょうか?

バックカントリーってどこでできるんですか?

基本的に雪がある山ならどこでもできますが、地図を見て崖や滝があるような所は避けるべきです。また、自分が滑れないような急斜面、逆に斜度が無さすぎてもバックカントリーには適しません。これらを回避すれば大体バックカントリーは楽しめます。私が活動している白馬エリアは世界的にも注目されている人気の山岳エリアです。3000m級の山が連なり、毎日のように山に入っている私達ガイドでも全てのラインを滑りつくす事はできないです。とても急峻な斜面からバックカントリー初級者でも楽しめる緩斜面、オープンバーンからツリーランまでなんでも楽しめます。

白馬は雪質も良い人気エリアですが、全国各地でできるものですか?

はい、日本はとてもバックカントリーに恵まれている国です。北海道から鳥取県あたりまで有名なバックカントリーエリアが点在しています。例えば関東方面から近い神楽エリアはバックカントリー初級者に適している斜面が沢山あります。斜度は比較的緩やかでハイクアップの時に急な斜面も少ないです。滑り終わりの際も、スムーズにゲレンデに帰ってこれる斜面が多くバックカントリーデビューには適しているフィールドと言えるでしょう。

立山のバックカントリー
出典:PIXTA(写真は立山)

その他、有名なエリアなどは?

立山エリアは11月からバックカントリーが楽しめます。ここはほとんどの人がアルペンルートを利用して訪れますが、アルペンルートは11月末から4月中旬は閉鎖されますので秋と春に楽しめるバックカントリーエリアです。標高が高く豪雪地帯でもあるため、6月でも滑る事ができますよ。それぞれのエリアの特色もあるので、バックカントリーに慣れてきたら色々なエリアで遊んでみるのもおすすめです!


知るほどやってみたい、バックカントリー!

スキーやボードを背負って登る人々
提供:番亭
以上、バックカントリーの概要から魅力について、竹尾ガイドに教えて頂きました。知れば知るほど、興味が湧いてきましたね!しかし、いきなりえいっ!と始められるものではありません。次回は、誰しも気がかりな「バックカントリーのリスク」について、詳細を竹尾ガイドに聞いていきます。お楽しみに!

教えてくれたのはこの人!

竹尾ガイド提供:takahiro nakanishi
白馬村バックカントリーガイドクラブ「番亭~Bamboo tail~」
代表 チーフガイド 竹尾 雄宇氏

【プロフィール】
日本山岳ガイド協会認定 スキー・スノーボードガイド・ステージⅡ
日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド・ステージⅡ
信州登山案内人
JAN アバランチ レベル1
WFA ウィルダネスファーストエイド
日本赤十字社救急法救急員
白馬マイスター
元JSBAプロスノーボーダー

番亭 ~bamboo tail~


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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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