カモシカってどんな生き物?生息地やよくある誤解をやさしく解説

2019/10/29 更新

日本アルプスをはじめとした、山岳エリアに生息する「カモシカ」。その生態は謎も多く、誤解されていることも多々あります。今回は日本の固有種で天然記念物にも指定されているニホンカモシカの生態についてご紹介します。見られる場所や肉は食べられるのか?など、知られざる情報もありますので是非チェックしてください。

アイキャッチ画像出典:PIXTA

カモシカの生態とは

カモシカ
出典:PIXTA
愛くるしい眼差しとモフモフした動物「カモシカ」。日本アルプスや八ヶ岳をはじめとして、全国各地に生息していますが、登山をしていてもなかなかその姿を見ることができません。なぞに包まれたカモシカの生態と、つい誰もが思い込みがちな誤解について紹介します。

カモシカの生息地は?

森林
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カモシカの中でも「ニホンカモシカ」は日本の固有種で、北海道と中国地方を除いた本州、四国、九州の山地や丘陵地帯に生息しています。「氷河期からの生き残り」とされ、岩場や急斜面のある森林に棲み、低木の葉、芽、小枝、花、実を食べています。九州地方と四国地方のニホンカモシカは生息数が減少、環境省レッドリスト2015年で「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されています。

実は「鹿」ではない!?

カモシカ
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二ホンカモシカは、ウシ科の動物。シカ科のニホンジカ等とは別種で、生態なども異なります。ニホンカモシカはなわばりを作り、単独で行動、4頭程度以上の群れを作ることはありません。オスにもメスにも15センチほどの短い角があり、全体に、白~灰色、灰褐色をしています。ニホンジカはオスにだけ枝分かれした2本の角が生え、茶褐色。群れを作り、群れで行動しますので、生態が全く違うのですね。

誉め言葉で使われるほど脚は細くない!?



カモシカ
出典:PIXTA
細くすらっとした脚を「カモシカのような脚」と誉め言葉としての表現がありますが、実際のカモシカの脚は山岳地帯で過ごすこともあってがっしりとしているんです。

漢字による勘違い?

ガゼル
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実はカモシカは漢字で「羚羊(レイヨウ)」と書き、ウシ科の哺乳類全般(ウシ亜科、ヤギ亜科を除く)という意味も持っています。「レイヨウ」は草原を走るインパラやガゼルなどを指すことから、混同されたという説が有力のようです。
ちなみに二ホンカモシカは英語で「Japanese serow」、レイヨウは「Antelope」です。

カモシカの肉は食べられる?

肉のイメージ
出典:PIXTA(※写真はイメージ)
カモシカの肉は野生のわりにクセが少なくおいしいという意見も。ただ、実際には天然記念物に指定されているため一般人が口にすることができません。個体が増えすぎて駆除対象になった地域では、ごく一部で食べられているところもあるようです。

実は山でなくても見ることができる

カモシカ 野生のニホンカモシカの姿を見るのは難しいのですが、実は、各地の動物園で普通に飼育されていて、思ったよりも簡単に会いに行くことができます。首都圏だけでも、多摩動物公園、井の頭自然文化園、大島公園動物園、埼玉県こども動物自然公園などで飼育されていますので、お近くの動物園に問い合わせてみてくださいね。

好奇心旺盛な、「森の哲学者」

カモシカ
出典:PIXTA
九州や四国では生息数が減り絶滅の恐れがありますが、長野県など生息数の増えてきた地域もあり、登山等の際に遭遇する可能性もあります。好奇心が強く、逃げることもなくこちらをじっと見ていることもあるようです。カモシカは人を襲わない動物で、帰巣本能もありますので、出会った場合には、そっと見守り、刺激したりしないようにしましょう。

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カモシカ
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