軽量でコンパクトな寝袋がいい!夏山登山におすすめのシュラフ【メーカー別】

2021/07/28 更新

荷物が多くなるテント泊では、できるだけ寝袋(シュラフ)も軽量でコンパクトにしたいですよね。そこで今回は、夏の北アルプスなどで活躍し、軽くてコンパクトに収納できるおすすめの夏用シュラフを紹介します。モンベルといった人気メーカーの定番モデルから、1万円代で買える安いお試しモデルまでピックアップ。寝袋の種類や、選び方のポイントも合わせて見ていきましょう。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

軽くてコンパクトな寝袋がほしい!夏山登山におすすめなのは?

石井山専の寝袋売り場
撮影:YAMA HACK編集部
この夏、数日の休みを利用してテント泊や長期縦走にチャレンジする予定の人も多いのではないでしょうか。

どうしても荷物が多くなりがちなテント泊登山では、寝袋もできるだけ軽量でコンパクトに収納できるものがいいですよね。まずは、選び方のポイント2つを確認してみましょう。

①対応シーズン|どの時期・どんな山で使う?

夏・3シーズン・冬用の寝袋
撮影:YAMA HACK編集部(左)夏用 (中)3シーズン用 (右)冬用
寝袋は、対応シーズンによって大きく3つにわけれます。
 
◆夏用
春から夏山の縦走、夏の北海道や北アルプスなどで使用しやすいモデル
 
◆3シーズン用(春~秋)
夏用のものに比べて中綿の量が多く保温性が増し、春や秋の夜間など気温が下がる際にも対応できる汎用性が高いモデル
 
◆冬用
一番ボリュームと重量が大きく、雪のシーンにも対応できる保温力を備えたモデル
夏用と冬用のシュラフ
撮影:YAMA HACK編集部(左)夏用 (右)冬用
夏用と冬用の大きさの違いは一目瞭然。夏用<3シーズン用<冬用と、対応シーズンが広がるほどにボリュームが増し、重くなる傾向にあります。

夏用と3シーズン寝袋比較
撮影:YAMA HACK編集部(左)3シーズン用 (右)夏用
夏山で使うなら、夏用または3シーズン用を。各メーカーがモデルごとに「使用温度目安(耐久温度・快適温度)」を表記しており、一般的には「使用目安温度+5度」を目安に選ぶのがよいとされています。どのシーズン・どんな気候の山で使用するかを踏まえて選んでみましょう。

軽量さとコンパクトさを求めるなら夏用シュラフがおすすめです。ただし、山岳地域では天候によって気温が上がりにくかったり、夜間ぐっと冷え込むことも。理想はその時々で夏用と3シーズン用をうまく使い分けたいですね。

夏用寝袋と2Lペットボトル
撮影:YAMA HACK編集部(左)夏用シュラフ (右)2Lペットボトル
収納時のサイズ感は、2Lペットボトルを目安にしましょう。およそ高さ30cm×幅(直径)15cm程度です。重さは500g~600gほど。

夏は気温が高いので、比較的軽量でコンパクトな寝袋で対応できます。

②中綿の素材|軽量&コンパクトならダウンが優勢!

シュラフ比較
撮影:早太郎
寝袋の中綿は、「化学繊維(化繊)」と「ダウン」の2種類があります。

化繊は比較的リーズナブルで、水濡れにも強いすが、小さくなりにくく、ダウン製品に比べて重量もあります。軽量さとコンパクトさを求めるなら、ダウン製品がおすすめです。

ダウンは、ダウンボールやフェザーの間に空気を溜め込むことで温かさを生み出します。収納する際は、その空気を溜め込む部分を押しつぶすことで空気が抜けるので、小さくコンパクトにすることができるのです。

その反面、ダウンは水濡れに弱いというデメリットも。一度濡れてしまうと乾きづらく、保温力が落ちてしまいます。テントの結露などでの濡れが心配な場合は、シュラフカバーを併用するとよいでしょう。

はじめての寝袋に人気!<モンベル>ダウンハガーシリーズ

モンベル寝袋(シュラフ)ダウンハガー
撮影:YAMA HACK編集部
保温性・快適性・軽量性のバランスの良さが人気のモンベルのダウンハガーシリーズ。900FP・800FP・650FPの3種類あり、かさ高を表すフィルパワー(FP)の数値が高いほど保温性があり良質で、軽量かつコンパクトですが、値段は高くなります。

モンベルのシュラフ 保温性(対応シーズン)
作成:YAMA HACK編集部
また、モデル名には番号がついており、数字が大きくなるほど夏向け。3シーズン登山やキャンプには#2・#3、夏山登山や夏のキャンプには#5・#7が目安です。
 
製品名ダウンハガー650シームレス ダウンハガー800ドライ シームレス ダウンハガー900
#5#3#7#5#3#5#3
ダウンハガー650 #5ダウンハガー650 #3シームレス ダウンハガー800 #7シームレス ダウンハガー800 #5シームレス ダウンハガー800 #3ドライ シームレス ダウンハガー900 #5ドライ シームレス ダウンハガー900 #3
税込価格¥22,000¥25,850¥26,400¥28,600¥33,000¥42,900¥49,500
総重量599g720g412g462g555g488g582g
収納サイズ14×28cm15×30cm12×24cm12×24cm13×26cm12×24cm14×28cm
快適温度8℃3℃ 11℃8℃4℃9℃5℃
使用可能温度3℃-2℃7℃3℃-1℃5℃0℃
※表は右にスクロールできます

ダウンハガー650 #5/#3

ダウンハガー650 #5
提供:モンベル
“ダウンハガー650”シリーズは製品名にもある通り、650FPの良質なダウンが封入されています。モンベル独自のスーパースパイラルストレッチ™システムは、最大伸縮率がなんと124%!就寝中の体の動きを妨げず、圧迫感のない寝心地です。

ダウンハガー650 #5ダウンハガー650 #3

シームレス ダウンハガー800 #7/#5/#3

シームレスダウンハガーシリーズに封入されているのは高品質のEXダウンで、大きなダウンボールは小羽枝の密度が高く、保温性はもちろん軽くて収納性に優れています。表地には耐久撥水加工が施され、内側にはスーパースパイラルストレッチ システムを採用。

シームレス ダウンハガー800 #7
提供:モンベル
シームレス ダウンハガー800 #7シームレス ダウンハガー800 #5シームレス ダウンハガー800 #3

ドライ シームレス ダウンハガー900 #5/#3

シームレス ダウンハガーの上位モデル。軽量性・収納性の他に防水透湿素材(ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス)を採用しています。使用時の蒸れや湿気を逃し、身体もダウンもドライな状態をキープ。防水スリーピングバッグなので、シュラフカバーは不要です。

ドライ シームレス ダウンハガー900 #5
提供:モンベル
ドライ シームレス ダウンハガー900 #5ドライ シームレス ダウンハガー900 #3


日本の山岳シーン向け!<イスカ>エアシリーズ

寝袋と収納袋
撮影:YAMA HACK編集部
イスカのシュラフは6つのシリーズがあり、その中でも“エア”シリーズは「かるい・ちいさい・あたたかい」をコンセプトに日本の山に対応したシュラフです。そして“エア”シリーズは、「エア」「エアドライト」「エアプラス」の3種類のモデルがあります。



イスカの寝袋使用時期別おすすめモデル
6つのシリーズの各シュラフは使用時期によりQUICK CHOISE 1~5の5つに分類され、“エア”シリーズの夏山に相当するのが、QUICK CHOISE 1の夏用・QUICK CHOISE 2の夏秋用・QUICK CHOISE 3のスリーシーズン用。またモデル名に含まれる数字は、封入されているダウン量を表します。
 
製品名エアエア ドライトエア プラス
280X190290480280450
エア 280Xエアドライト 190エアドライト 290エアドライト 480エアプラス 280エアプラス 450
税込価格¥3,1900¥24,750¥30,800¥40,700¥37,400¥47,300
平均重量570g415g560g870g550g840g
収納サイズ14×24cm12×21cm14×24cm16×32cm14×24cm16×32cm
最低使用温度2℃8℃2℃-6℃2℃-6℃
FP800FP750FP750FP750FP800FP800FP
※表は右にスクロールできます

エア 280X

「日本の夏山の定番のシュラフ」と謳われているエア280X。アウターシェルの生地は耐熱性・耐摩耗性と引き裂き強度に優れた“ナイロン66”を使用しているので、永く愛用できます。特に、夏の北アルプスのテント泊などにおすすめです。
ITEM
エア 280X

身長177cmですがちょうど頭もすっぽり入ります。入ってすぐの暖かさを感じます。ダウンジャケットを着込んで入っても窮屈ではなく、無駄な隙間もなく暖かい空気を溜め込めます。足元はダウンが多めに入っていて、広げた時からその厚みを見て取れます。スリーシーズンようなのでドラフトチューブやショルダーウォーマーは付いていませんが、下面シングルキルト、上面ボックスキルトとなっており、ダウンも上面に多めに入っているので他の280gのシュラフより暖かく感じるのではないでしょうか??重量も550gと軽量なので同じイスカのエア130Xとレイヤリングして温度調整できたりと楽しみ方もいろいろあってこれからの実践投入が楽しみです。


エアドライト 190/290/480

エアを基本に作り出されたエアドライトは、750FPのダックダウンを封入しています。そのダウンには撥水加工が施され、湿気や濡れなどのデメリットを防止。保温性を保ちながら、シュラフ内はドライで快適です。エアドライト290とエアドライト480は、ショートサイズも展開中。




エアプラス 280/450

“エアプラス”シリーズは、「かるい・ちいさい・あたたかい」をさらに極めたダウンボールの大きいグースダウンを採用したフラッグシップモデル。かさが高く細かい小羽枝はたくさんの空気を抱えるので、高い保温性のほか軽量性にもつながります。


最上位モデル!<ナンガ>オーロラライトシリーズ

ナンガ シュラフカバーのいらない防水シュラフ”オーロラ”を継承しつつ、軽量性と収納性を実現した”オーロラライト”シリーズ。使用する季節によって、夏向けの円筒状のシングルキルト構造・保温性能を活かす四角状のボックスキルト構造・効率良く保温できる台形状のボックスキルト構造を採用しています。

ナンガオーロラライト
モデル名に含まれる数字は封入されているダウン量を表し、数字が大きくなるほど冬向けになります。夏山には350DX、3シーズン登山には450DXが適しています。
 
製品名オーロラライト
350DX450DX
オーロラライト 350DXオーロラライト 450DX
税込価格¥37,400¥42,900
総重量750g865g
収納サイズ13×25cm14×30cm
快適使用温度5℃0℃
下限温度0℃-5℃
FP760FP760FP

オーロラライト

防水透湿性を持つナンガ開発の15デニールの“オーロラテックス®”に、15デニールの軽量かつ丈夫なリップストップナイロンを裏地に採用。また“オーロラライト”シリーズはヨーロッパ産のホワイトダックダウン(DX)を使用し、コストパフォーマンスにも優れています。
ITEM
オーロラライト 350DX

問題なく。
4月に使用しましたがテント内だったこともあってか何ら問題なく、耐久性もよさそう。ただ、コンパクトにまとまる分、袋にしまうのは大変でした(笑)。


ITEM
オーロラライト 450DX

GOODな商品
やっと購入しさっそく広げて入ってみました。
予想通り高い品質でした。
早く実践で使ってみたい。




コスパを追求したい人に最適!<タケモ>のダウンシュラフ

タケモ寝袋 撮影:kimi
生地やダウンなどの素材と、快適に使用できるような構造にこだわりながらネット販売のみに限定し、「本物と呼べる良いものをより安く!」を実現。シュラフメーカーに30年勤務した創立者のノウハウが詰まった、こだわりのシュラフを展開しています。



タケモダウン寝袋
数字が大きくなるほど冬向けで、夏山にはNo2、スリーシーズン登山には3と5が対応。また、モデル名に含まれる数字は封入されているダウン量を表し、スリーピングバッグ2なら200g、スリーピングバッグ5なら500gです。
 
製品名スリーピングバッグ
235
スリーピングバッグ2スリーピングバッグ3スリーピングバッグ5
税込価格¥20,900¥24,200¥30,800
重量約500g約730g約960g
収納サイズ13×25cm15×28cm17×34cm
最低使用温度8℃2℃ー6℃
FP750FP750FP750FP

スリーピングバッグ

表地と裏地には、とても軽くて丈夫な20デニールのポリエステルに撥水加工を施し、ダウンは高品質の750FPのホワイトダックダウンを封入。シングル構造やボックス構造、またネックチューブなど、スリーピングバッグのモデルによって最適な機能を余すことなく採用されています。

ITEM
スリーピングバッグ 2

ITEM
スリーピングバッグ 3

ITEM
スリーピングバッグ 5


1万円台!ひとまず安い寝袋を試してみたいなら……

夏山登山におすすめのコンパクトな寝袋(シュラフ)
出典:PIXTA
シュラフは登山装備の中でも、それなりの価格になってしまうものの一つ。「頻繁にテント泊するかまだ分からない」「本格的なシュラフを買う前に、一度安いシュラフで試してみたい」と言う人は、1万円台のシュラフを検討してみるのも一つの手です。

<Naturehike> マミー型ダウン寝袋

スリーシーズン用のシュラフで、グースダウンが300g封入されています。肩口には冷気の浸入を防ぐショルダーウォーマーが付いていますが、頭部を包むフードはないので、夏山や低山やキャンプなどにおすすめです。表・裏生地は撥水加工を施した20デニールの400Tダウンプルーフナイロンで、濡れを防いで汚れも付きにくく、乾燥時に吊り下げられるループ付き。

ITEM
<Naturehike> マミー型ダウン寝袋 CW300
【参考税込価格】¥15,800
【重量】約630g
【収納サイズ】約φ13×29cm
【最低使用温度】約0℃
【FP】750FP

<Soomloom> マミー型ダウン寝袋(羽毛量600g)

重量は1kgを越えますが、頭部を包む調節可能な3D立体フードが付いています。密度の高い400Tナイロンは肌触りが柔らかく、軽い防水機能が備わっています。ファスナーは両開きで、使用する季節によって温度調節も容易。収納袋にコンプレッションベルトが2本共縫いされているので、巾着タイプの収納袋より効率良く圧縮できます。

ITEM
<Soomloom> マミー型ダウン寝袋
【参考税込価格】¥10,855
【重量】1.1kg
【収納サイズ】20x23㎝
【最低使用温度】‐5℃
【FP】650FP

秘密兵器「コンプレッションバッグ」でさらにコンパクトに!

down
撮影:早太郎
もっとコンパクトになればいいのに……そんなときは、圧縮して体積を小さくできる「コンプレッションバッグ」を活用してみましょう。


イスカ ウルトラライト コンプレッションバッグ S

ITEM
ウルトラライト コンプレッションバッグS
【平均重量】120g
【サイズ】φ15×40cm

シートゥーサミット コンプレッションサック S

ITEM
コンプレッションサック S

【重量】128g
【サイズ】10リットル=18×40cm


軽くてコンパクトなシュラフは、夏山登山を快適にしてくれる!

夏山登山におすすめのコンパクトな寝袋
出典:PIXTA
重いテント泊装備を担いで長時間歩くのは大変ではありますが、そのぶん夏山の魅力を存分に堪能することもできます。寝袋やマットは、しっかりと睡眠をとってそれまでの肉体疲労を軽減し回復するための大切なアイテム。紹介したシュラフは、それぞれメーカーごとに特徴がありますが、初めてのシュラフにもぴったりです。ぜひ気になったシュラフを手に取って、夏山でのテント泊を快適に過ごしましょう。


紹介されたアイテム

エアドライト 190
エアドライト 290
エアドライト 480
オーロラライト 350DX
オーロラライト 450DX
スリーピングバッグ 2
サイトを見る
スリーピングバッグ 3
スリーピングバッグ 5
サイトを見る
<Naturehike> マミー型ダウン…
<Soomloom> マミー型ダウン寝袋
ウルトラライト コンプレッションバッグS
コンプレッションサック S
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