山の朝は早い…
山でのテント泊。静かな夜と雄大な大自然を思い切り堪能できる、最高の時間です。しかし山の朝は早く、早朝4時や5時に出発することも。陽の高いうちに下山するのはもちろん、『頂上で最高の景色を見る!』など狙っている景色があるなら、スムーズな出発が必要不可欠です。
寝袋のしまいかた、知ってる?
登山用寝袋の特徴としまいかた
寝袋は大きく、素材別に
・化繊
・ダウン
の2種類にわかれます。価格は高価ですが、軽くてコンパクトになるという理由から山ではダウンの寝袋を使用する登山者が多いです。一般的に、化繊の寝袋の収納方法は
①縦に2つに折りたたむ
②頭側を足元側に向けてもう一度折りたたむ
③空気を抜きながら丸めていく
というもの。一方、ダウンは空気を多く含み潰しやすいので、そのままぐいぐいと付属の袋に詰め込んで収納するのが一般的です。
実際に収納するのにかかる時間を測ってみた
では実際に、ダウンの寝袋をうまく収納することができるのか?…というわけで、編集部メンバーで寝袋収納大会を開催してみました。使用する寝袋は、登山者にも愛用者の多いイスカの『Air 280 short』です。
トップバッターは登山初心者のJさん。登山は数回、山に泊まったことはありません。事前にダウンの寝袋の収納方法を教えずにいきなりトライしてもらいました!
あれ、きれいに畳めないぞ
どうやら四苦八苦している様子のJさん。ダウンは空気を多く含んでいるので、きちんと畳もうとすると空気がところどころ逃げてしまい、綺麗な形を保ちにくいのです。空気が逃げる影響で、せっかく畳んでも所定の位置からズレてしまいます。
畳んでは広げ「あれ?」 畳んでは広げ「あー!崩れた!」
最終的にかかった時間は2分14秒でした。
正しくはこれ。足元からどんどん詰めよう!
別のメンバーがお手本を見せてくれました。ダウンの寝袋は、足元からどんどん詰めていきましょう。

頭部分の方が大きいので、最後にうまく空気が抜けてくれます。「ぐしゃぐしゃに入れていいの?」と思うかもしれませんが、これでOK。畳んでしまうと、逆に中のダウンに偏りが出てしまいます。

化繊のシュラフはこの畳み方!
ちなみに化繊のシュラフの場合は大きく折った後、空気を抜きながらくるくると巻いていくとスムーズです。化繊寝袋の場合は、逆にダウン寝袋のようにぐしゃぐしゃに収納すると中の繊維が切れてしまう可能性があります。そうなると保温性を生むかさ高さが失われてしまうのです。
くるくると巻いていけば…あっという間に収納できてしまいました。
あると便利!寝袋の収納&保存用にプラスしたい2アイテム
コンプレッションバッグ|よりコンパクトに収納するために!
イスカ ウルトラライト コンプレッションバッグ S
サイズ:φ15×40cm
カラー:グリーン
イスカ ウルトラライト コンプレッションバッグ M
サイズ:φ18×48cm
カラー:ロイヤルブルー
シートゥーサミット コンプレッションサック/S
重量:128g
サイズ:S/10リットル=18×40cm
シートゥーサミット コンプレッションサック/M
重量:M=156g
サイズ:M/14リットル=20×46cm
保存袋|普段の収納用に!
とにかく詰める。たったこれだけ!
実際のテント場では、下地が斜面であったり、テント内が狭いこともあってここまで自由度が高い状態で収納できないかもしれません。しかしこの方法を知っておくだけで、撤収時間がぐっと短縮できるはず! 実際にテント場でもたつかないように、寝袋をゲットした方はぜひ出し入れの練習をしておいてみましょう。