種類が豊富! <モンベル>シュラフの選び方
国内アウトドア総合メーカー「モンベル」。モンベルからは多くの種類のシュラフ(スリーピングバッグ)が発売されており、どう選べばいいか迷ってしまいます。そこで、主な選ぶ基準をまとめてみました。
【1】対応シーズンで選ぶ
モンベルのシュラフには番号がついていて、主に番号の小さいものが冬使用、番号が大きくなるほど夏向けとなります。
[極寒地・高所冬山]#EXP
[冬山]#0・#1
【2】中綿の種類で選ぶ
中綿の種類によって重量や収納時の大きさ、値段などが変わってきます。
かさ高を表すフィルパワー(FP)の数値が高いほど空気を多く含むので、保温性があり良質。一般的には600~700フィルパワーのダウンは「良質」、700フィルパワー以上で「高品質」とされています。
[エクセロフト]重くて大きいが安価
【3】ストレッチシステムで選ぶ
モンベル独自のスーパースパイラルストレッチシステム。生地の繊維方向を斜めにし、ステッチ部分に糸ゴムを採用することにより、抜群のストレッチ感を実現したシュラフとなっています。
就寝中の無意識な体の動きにしっかり追従してくれ、伸縮率135%という抜群の伸縮性で、快眠をサポートしてくれます。
ドライ シームレス ダウンハガー900(内側に搭載)
【4】寝袋の形状で選ぶ
モンベルの寝袋の形状は、大きく「マミー型」と「封筒型」に分かれます。
▼マミー型
▼封筒型
[マミー型]自力で持ち運ぶ必要性があるトレッキングに最適な形状
【5】ジップの位置で選ぶ
一般的にシュラフを開け閉めするジッパーは右側が多いのですが、シームレス ダウンハガー800(#EXP~7)、バロウバッグ(#0~5 ※ロングを除く)は、それぞれ右側ジッパー(Rジッパー)、左ジッパー(Lジッパー)のモデルをラインアップ。それぞれ開けやすい方向を選ぶことができます。
また、R・Lジッパーで接続できますので、家族で連結して使うことも可能。
[Rジッパー]右利き
モンベルの登山向けシュラフ4シリーズを比較!
モンベルが販売しているシュラフの中で、主に登山向けとされる4シリーズを比較します。
①ドライ シームレス ダウンハガー900シリーズ
ダウンを中わたに使う場合、ダウンが偏らないように隔壁を作るのが一般的。しかりシームレスダウンハガーシリーズは、隔壁を作らない「スパイダーバッフルシステム」で、その隔壁を失くした構造であることが特徴。
さらに縫い目がないメリットを活かして、防水透湿素材を使用した防水仕様に。水に濡れやすい環境でも、シュラフカバーが必要ありません。
・雪山や沢登りなど、水に濡れやすい環境での使用
②シームレス ダウンハガー800シリーズ
ドライ シームレス ダウンハガー900シリーズと同じく、隔壁を作らない「スパイダーバッフルシステム」を採用したシームレスモデル。防水性はありませんが、軽量コンパクト性を重視したモデルです。
このシリーズには女性専用モデル(#1~5)もラインナップ。女性の体形に合わせて設計されており、余分なスペースを省くことで保温効率を高めています。
・軽量コンパクト性重視の山岳登山キャンプ
③ダウンハガー650シリーズ
ダウンハガー3タイプのうち唯一、シームレスではないのがダウンハガー650シリーズ。シームレスシリーズに比べ、軽量コンパクト性や快適性は劣りますが、価格は抑えめで、最初の山岳用シュラフとしておすすめのモデルです。
・国内の山岳全般のテント泊に
④バロウバッグシリーズ
ダウンの最大の欠点は、水に弱いことやメンテナンスに気を使う必要があることですが、バロウバッグは、表地に耐久性が高い繊維、中綿に「エクセルロフト」という化繊の綿を使用しているので、濡れや汗蒸れによる保温性能の低下を抑えてくれます。
山岳キャンプはもちろん、タープのみテントなしの野営や、車中泊などにも最適。軽量性にこだわった「アルパインバロウバック」も展開しています。
・山岳をはじめとして、野営や車中泊に