アイキャッチ画像提供:Salomon、ALTRA、HOKA、TOPO ATHLETIC、On、MERRELL、LA SPORTIVA、ロストアロー(加工:YAMA HACK編集部)
軽快に山を歩きたい!を叶えるトレランシューズ

登山の回数が増え、山歩きに慣れてくると、軽くて歩きやすい靴が欲しくなる人も多いもの。しっかりとした本格的な登山靴は持っているから、「もう少し軽やかなシューズが欲しい」と迷ったら……トレイルランニングシューズ(以下、トレランシューズ)という選択肢、大いにアリ。
山は走らなくても、その機能性の高さゆえ、トレランシューズでの山歩きは快適なんです!
トレランシューズとは?

トレイルランニングシューズとは、その名の通り山道(トレイル)を走るための靴。ランニングシューズのような見た目ですが、舗装されていない不安定な地面が多い山道をストレスなく走れるような工夫が施されたシューズです。
レース重視の軽量で速く走ることに特化したものから、長距離で荒れた路面に対応できる耐久性を重視たモデルまで、様々な製品があります。
トレランシューズはメリットだらけ……!?

トレランシューズ | トレッキングシューズ | |
---|---|---|
重量 | 軽い(300g前後) | 重い(500g前後) |
耐久性 | やや劣る | 優れている |
防水性 | 非防水モデルが多い | 防水モデルが多い |
通気性 | 優れている | やや劣る |
トレランシューズと登山靴・トレッキングシューズ(無雪期向け・ミドルカット)を比較した場合、トレランシューズのメリットはいくつかありますが、逆に注意が必要な点も。選ぶ際はデメリットまでしっかり認識しておきましょう。

トレランシューズのメリット
◎柔らかくフィット感がいい
登山靴よりソールが柔らかく曲がるので、動きの自由度が高く軽快に歩けます。
◎軽量
一般的な登山靴は500g前後であるのに比べトレランシューズは300gほど。軽い分、足運びがスムーズ。
◎通気性がよい
山道を走るためのシューズなので通気性が高く蒸れにくい点も特徴です。
◎登山以外での汎用性が高い
普段履きできるデザインのモデルも多く、登山後の街歩きにもマッチしやすい点も魅力。街歩きや旅行など山以外でも活躍の場が広がります。
トレランシューズのデメリット
⚫︎防護性が低い
全体が柔らかい分、木の根っこや石、岩場での衝撃からつま先や足裏などを護る機能は登山靴に劣ります。ただし、最近では防護性に優れたモデルも増加中。
⚫︎剛性が高くないので、シーンによっては疲労しやすい
登山靴と比べ剛性が高くありません。一般的な登山靴よりも筋肉を多く使うため足の疲労度が高くなる場合があります。特に、岩場やガレ場など面ではなく点で接地するシーンで影響を受けるので、どんな場所を歩くか、どれくらいの重さの荷物を背負うかなどを考慮する必要があります。
⚫︎小石や砂がシューズに入りやすい
ローカットなのでミドルカットの登山靴と比べると小石などが入ってしまう。足首の周りはフィット感のある柔軟性に優れたモデルを選ぶといいでしょう。また、ゲイターを併用するのもおすすめ。
⚫︎寒さや水に弱い
走るための靴なので通気性・速乾性に優れる反面、防水性や防寒性は低いと言えます。ゴアテックスを採用したモデルなどは、防水性が確保されますが蒸れやすくなるデメリットも。
⚫︎耐久性はやや劣る
踏ん張った時の安定性やホールド感を与えるために、アッパーには伸縮性を持つ素材を使用するため、登山靴に比べアッパーの作りが弱いものも少なくありません。
登山にもOKなトレランシューズを選ぼう

メリットとデメリットを理解した上で、トレランシューズを登山で使用する場合には、ソールに着目し、グリップ力やホールド力のあるモデルを選ぶと歩きやすいでしょう。かかとが浮くことなく自分の足にジャストフィットするサイズを選ぶことも重要です。
また、大前提として自分の体力や筋力、スキルが伴っているか、予定する山行がトレランシューズで登っても問題のない山であるのか、しっかりと確認しましょう!
人気8ブランドに聞いた!登山におすすめのトレランシューズ
買い足し候補にトレランシューズが挙がるものの、種類が多くてどれを買ったらいいか悩みがち。そこで、人気のトレランシューズをリリースしている8ブランドに、登山におすすめのトレランシューズを教えてもらいました。
各モデルのおすすめポイントや使用上の注意もご紹介します。
全てのアイテムを一覧表でチェックしたい方はこちら
その前に……意外と知らないシューズ用語を簡単におさらい
「スタックハイト」、「ラグ」、「ロッカー構造」とは……
サロモン「ジェネシス」
クッション性とサポート力を備えるバランスモデル

ウィンタースポーツをはじめ、トレイルランニングやハイキングなどのアウトドアアクティビティに適したシューズまで世界的にトップシェアを誇るサロモン。
そんなサロモンいちおしは、山を駆け抜けるアドベンチャーに最適なトレランシューズ「ジェネシス」。特に、険しい登りや不安定な下りで実力を発揮。快適なクッション性とサポート力を備える、バランスの取れたモデルです。

◆搭載機能
■ Active Chassis
シューズ側面に搭載されたサポートパーツ。足場の悪い路面でも抜群の安定感をもたらします。
■ Energy Foam
回復力に優れた独自のフォーム材。歩行をサポートする反発が持続します。
■ Matryxアッパー
シューズの特徴に合わせて編み込まれたアラミド繊維配合のアッパーにより、高いフィット感と抜群の耐久性、優れた通気性を備えます。
■ Contagrip アウトソール
濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮するオリジナルアウトソール。
◆推しポイント&適した山域
サロモン
アッパーの前足部から中足部にかけて耐摩耗性が高いMatryxを使用しているため、岩場に対しても非常に強いのが特徴です。
スカイレースでも実績があることから、経験値と体力、足力があれば山に制限はありません。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
サロモン
トレランシューズのため、ミッドソールが(登山靴に比べ)柔らかいので最初に慣れが必要です。近隣でまず確かめてから、山で使用することをおすすめします!
サロモン ジェネシス(メンズ)
サイズ | 25〜29cm(0.5cm刻み)、30cm |
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重量 | 269g(片足) |
アッパー | 合成素材、テキスタイル |
ミッドソール | ー |
アウトソール | All Terrain Contagrip® |
防水性 | ー |
サロモン ジェネシス(ウィメンズ)
サイズ | 22.5~25.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 242g(片足) |
アッパー | 合成素材、テキスタイル |
ミッドソール | ー |
アウトソール | All Terrain Contagrip® |
防水性 | ー |
アルトラ「オリンパス 6」
高いクッション性・安定感・グリップ力のあるシューズ

2011年に北米で誕生したアルトラは、超ロングトレイルランナーや荷物が増えがちな長期縦走ハイカーなどからも絶大な支持を集めているシューズブランド。
そんな人気ブランドが登山におすすめするのは、高いクッション性と安定性を持つ定番シリーズ「オリンパス6」。33mmのスタックハイトを持つ厚底でありながら、着地の安定性が高い点がオリンパスシリーズの特徴です。
また、アルトラならではのつま先とかかとの高低差がないフラットな形状のソール構造「ゼロドロップ」で足のトラブルが起きにくい作りのため、長距離ハイクでも頼れる一足となっています。

◆搭載機能
■ ガイドレール™
着地時にかかとが内側に倒れ込む動きを抑制し、着地の安定性をキープする機能。
■ Vibram® Megagrip アウトソール
濡れた路面などでも高いグリップ力を発揮。
■ プレミアムアキレスピロー
かかと部分のフィット感と踏み込む感覚を向上させズレを防ぐ機能。
◆推しポイント&適した山域
アルトラ
オリンパス6はソールのラグパターンを変更し、トラクション、つまり地面を掴むことで生み出される推進力と安定性が抜群です。
下り時につま先がシューズ先端に当たっても痛くなりにくい適度な硬さのトゥガードなど、細部までアップデートし長時間の山行でも快適に歩き続けることができます。
林道から岩稜帯までバリエーションが豊かで、八ヶ岳など山行の距離が長い登山などにおすすめです。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
アルトラ
耐久性も持ち味のオリンパス6ですが、アッパーには軽量なメッシュ素材を使っているため、岩陵帯などを歩く際は、登山靴で歩く時よりも足の運びに気を遣っていただけると安心かと思います。
アルトラ オリンパス 6(メンズ)
サイズ | 25.0〜31.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 345g(Mens US10.5 / 28.5cm) |
アッパー | Engineered mesh |
ミッドソール | 圧縮成型EVAフォーム |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
アルトラ オリンパス 6 (ウィメンズ)
サイズ | 22.5〜28.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 289g(Womens US8.5 / 25.5cm) |
アッパー | Engineered mesh |
ミッドソール | 圧縮成型EVAフォーム |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
ホカ「スピードゴート 6」
軽量性と高いクッション性が特徴

クッション性とデザイン性に優れたシューズを多数展開するシューズブランドのホカ。
「スピードゴート6」は優れたグリップ力と反発性でテクニカルなトレイルに対応する最新モデル。
濡れた路面や起伏のある地面もしっかり噛み、安定感のある歩行をサポートします。
また、アッパーは通気性のあるメッシュで、長時間使用でもムレにくい点も魅力。

◆搭載機能
■CMEVA ミッドソール
より軽量で弾力性のあるフォームで、定評のあるクッション性をさらにアップデート。
■テキスタイルアッパー
優れた通気性と快適な履き心地を実現する伸縮性に優れるアッパー素材。
■内部バケット構造
足を足を包み込むようなバケット形状のインソール。
■Vibram® MegaGrip アウトソール
濡れた路面にも対応するメガグリップに加え、ラグの方向を見直すことでテクニカルな路面に対応。
■デュアルガセットタン
足あたりの良いシュータンでフィット感が向上。
◆推しポイント&適した山域
ホカ
軽量でクッション性が高いので、足の疲労を軽減してくれ、初めてのトレランシューズにおすすめです。
初心者から上級者まで幅広く着用できるシューズとなっています!
どちらかと言えば日帰り低山エリア向けのモデルですが、高山や長距離山行の場合は荷物を軽量化したファストハイクスタイルが◎。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
ホカ
ローカットのため、テント泊縦走スタイルでは足首まわりが若干不安になるかもしれません。
通気性を最優先させているため、防水性が気になる方はゴアテックスを使用した「スピードゴート 6 GTX」を選択すると安心です。
ホカ スピードゴート 6 (メンズ)
サイズ | 25.0〜28.5cm(0.5cm刻み)、29.0cm、30.0cm |
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重量 | 278g(片足) |
アッパー | ダイナミックサンドイッチメッシュ |
ミッドソール | CMEVA |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
ホカ スピードゴート 6(レディース)
サイズ | 22.0~25.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 232g(片足) |
アッパー | ダイナミックサンドイッチメッシュ |
ミッドソール | CMEVA |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
トポアスレチック「トラバース」
前足部に配置されたロックプレートで驚異の安定感

シューズ開発や製造に30年近く携わってきたスペシャリストが、アメリカで2013年に立ち上げたトポアスレチック。2020年に本格的に日本に上陸し、ここ最近注目のブランドです。
ハイクシューズとトレランシューズのハイブリッドモデルの「トラバース」は、クッション性・安定性・グリップ力を備え、様々な地形に適応できる一足。ラグの形状と間隔も絶妙で、泥の斜面でもしっかりグリップしてくれる心強いシューズです。

◆搭載機能
■ Zipform
EVAソールよりも反発感と耐久性が高いトポ独自のクッショニングフォーム。
■ Vibram® MegaGrip アウトソール
やわらかく粘るゴム質で高いグリップを誇り、岩場を歩行する際の安心感は絶大。
■ FKTインソール
防水性とクッション性を兼ね備えたインソールで、TPUビーズを発泡させたもの。裏面は水を含まず、濡れた場合にすばやく水を排出。
■ ロックプレート
前足部に配置されたロックプレートは荒れた路面からの保護性を高め、突き上げ感を軽減。
◆推しポイント&適した山域
トポアスレチック
一般的なトレランシューズと比べると、ミッドソールの密度が高く、ロックプレートも搭載されているので、高重量の荷物を背負っても沈み込みにくく、驚くほどの安定感を発揮。
スルーハイクやファストハイクもOKな、ハイカーのためのロングハイキングシューズです!
グリーンシーズンであれば、高尾山の様なデイリーハイクからアルプスまで幅広い山域で使用可能。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
トポアスレチック
ヘルメット着用義務などの危険山域や、アイゼンを必要とする冬場の雪や凍結している足場での使用は推奨しておりません。
ガレ場、岩場などで攻めた歩き方をすると、登山シューズに比べて怪我のリスクが高くなります。
トポアスレチック トラバース(メンズ)
サイズ | 25.5cm〜29.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 301 g (M9) |
アッパー | バリスティックナイロンメッシュ |
ミッドソール | ZIP FORMミッドソール ROCK PLATE PROTECTION |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
トポアスレチック トラバース(ウィメンズ)
サイズ | 22.5cm〜25.0cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 247g (W7) |
アッパー | バリスティックナイロンメッシュ |
ミッドソール | ZIP FORMミッドソール ROCK PLATE PROTECTION |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | ー |
オン「クラウドビスタ 2」
個性的なソールデザインが特徴

個性的なデザインと高い機能性を兼ね備えたスイスの人気ブランドであるオン。
「クラウドビスタ 2」は、街でも違和感のないデザインが魅力のトレランシューズ。心地よい履き心地とグリップ力で、山歩きをサポートします。

◆搭載機能
■ H型Speedboard®
ソール内部に搭載されたプレート。優れた反発力で運動エネルギーをスピードに変換する。
■ Missiongrip™ アウトソール
オン独自のアウトソール技術を備え、高いグリップ性能を発揮。
◆推しポイント&適した山域
オン
個性的な見た目のアッパーは通気性が高くミニマルなデザイン。外見も履き心地も、他には無いフレッシュさがあります!
ロードからトレイル、ハイキングまで幅広く使用できる一足です。
オン クラウドビスタ 2(メンズ)
サイズ | 25~31.5cm(0.5cm刻み) |
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重量 | 305g |
アッパー | ー |
ミッドソール | Helion™スーパーフォーム製ミッドソール |
アウトソール | Missiongrip™ |
防水性 | ー |
オン クラウドビスタ 2(ウィメンズ)
サイズ | 22~28cm(0.5cm刻み) |
---|---|
重量 | 245g |
アッパー | ー |
ミッドソール | Helion™スーパーフォーム製ミッドソール |
アウトソール | Missiongrip™ |
防水性 | ー |
メレル「アジリティー ピーク 5 ボア ゴアテックス」
ゴアテックス採用の全天候型モデル

アウトドアから日常使いのシューズまで幅広く展開するメレル。
「アジリティー ピーク 5」シリーズは、ショートディスタンスにはもちろん、100kmなどのロングディスタンスに対応するために開発されたトレランシューズです。厚底タイプで、長い距離にも対応する優れたクッション性が特徴。
その「アジリティー ピーク 5」をベースとした「アジリティー ピーク 5 ボア ゴアテックス」は登山に最適。優れた透湿防水性能を誇るゴアテックスメンブレンと、ダイヤル式のワイヤーで容易な着脱とフィット調整が可能なボアフィットシステムを搭載した全天候型モデルです。

◆搭載機能
■ GORE-TEX®メンブレン
雨天時などシューズ内の快適性を保つため、透湿性・防水性に優れた全天候対応メンブレン。
■ 高通気エンジニアードメッシュ×TPU補強 アッパー
フレキシブルに動かす部位は緩く、サポート性を上げる部位は密度を高めて編み込んだ高機能メッシュ・エンジニアードメッシュ。そこにTPUで補強し安定性を向上。
■ BOA® Fit System
素早く精密なフィット調節が可能なダイヤル式のパフォーマンスフィットシステム。 軽量で強靭な35%リサイクルワイヤー、低摩擦設計により圧⼒を均⼀化するガイドなどのパーツで構成されたシステムです。
◆推しポイント&適した山域
メレル
ソールのつま先側にロックプレートが装備され、またロッカーも効いているので、つま先側で着地、もしくは踏ん張る時に「足裏感 (足底感)」を残した仕様になっている点が大きな特徴。
ゆっくり着実に安全に登り、何より急な天候変化にも対応したい登山シーンでは、透湿防水性も重要であることから、ゴアテックス使用のシューズがおすすめ。
クッション性にも優れているのでロングトレイルにもぴったり。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
メレル
まず、山の経験値、筋力、体力などを見ながらシューズを選択してほしいと思います。
また、厚底は「クッション性が良い」反面、「足底感を感じにくい」デメリットがあります。
岩場や根っこが張っているところでは、捻挫などのリスク回避も大切なので、厚底シューズに不慣れな場合は、平地でもいいのでシューズに慣れてから山に入ることをおすすめします。
メレル アジリティー ピーク 5 ボア ゴアテックス(メンズ)
サイズ | 25.0〜28.0cm(0.5cm刻み)、29.0cm、30.0cm |
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重量 | 約300g (27.0cm/片足) |
アッパー | 高通気エンジニアードメッシュ×TPU補強アッパー |
ミッドソール | FLOATPRO™ ミッドソール |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | あり |
メレル アジリティー ピーク 5 ボア ゴアテックス(ウィメンズ)
サイズ | 22.5〜25.5cm(0.5cm刻み) |
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重量 | 約250g (24.0cm/片足) |
アッパー | 高通気エンジニアードメッシュ×TPU補強アッパー |
ミッドソール | FLOATPRO™ ミッドソール |
アウトソール | Vibram® Megagrip |
防水性 | あり |
スポルティバ 「プロディジオ」
フィット感&通気性抜群で快適な履き心地

イタリア発祥のスポルティバは長い歴史と確かな技術をもつ靴づくりのエキスパート。
ブランド初のウルトラトレイル専用のマウンテンランニングシューズ「プロディジオ」は、高反発性能とクッション性、軽量性を持ちながら高プロテクションを融合したモデル。
蒸れを軽減する通気性と、足全体を包み込みながらヒールをホールドする高いフィット感で、快適なシューズ内環境を確保し、走りに集中できる履き心地を実現しています。スポルティバらしい色使いも目を引くポイント!

◆搭載機能
■ XFlow™フォーム
従来の膨張式EVAと比較して、クッション性、安定感、推進力が大幅にアップした軽量高反発のミッドソール。
■ FriXion Red
アウトソールのトゥとヒール部分に硬め、センターに軟らかめコンパウンドを配置。グリップ力と衝撃吸収性、長時間の着用でも快適な履き心地を兼ね備えます。
■ プログレッシブロッカー
ロールやスタンスの段階で足に追従するロッカー構造で高い安定性がありながらも効率的な足運びをサポート。
◆推しポイント&適した山域
スポルティバ
蒸れを軽減する通気性と、足全体を包み込みながらヒールをホールドする高いフィット感で、シューズ内の快適さを長時間キープ。トレイルをより爽快に楽しめます!
天候の安定した無雪期の標高2,000m未満の低山ハイキング、スピードハイキング、ファストハイキング向き。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
スポルティバ
防水では無いため、悪天候時は浸水の恐れがあります。防水性と速乾性のどちらを優先するかが判断するポイントです。
あくまでもトレランシューズなので、登山靴に比べると安定性やプロテクション性は劣ります。長期縦走などで使用する場合は上級者向けと考えてください。
スポルティバ プロディジオ(ユニセックス)
サイズ | 38(24.3cm)〜48(29.7cm) |
---|---|
重量 | 約270g(片足) |
アッパー | HT軽量ニット+ラップアラウンドフットケージ |
ミッドソール | XFLOW™ |
アウトソール | FriXion® RED |
防水性 | ー |
価格 | 25,300円 |
スカルパ「リベレランXT」
山岳域でも“軽快に歩く”にフォーカス

イタリアの「スカルパ」はすべてがそろった、アウトドアシューズの総合ブランド。
側面全体を覆うランドラバーが特徴的なリベレランシリーズの新型モデル「リベランXT」は走ることだけでなく“軽快に歩く”ことを目的としたトレランシューズ。
ランドラバーやTPU製ケージ、プレサソールなどシリーズ共通のデザインを継承しつつ、各部のプロテクションやサポートを強化。また、ラグの高いアウトソールを採用し、グリップ力が向上した信頼感のあるモデルです。

◆搭載機能
■グラスファイバーで補強されたシャンク
剛性を高めることで安定感をアップ。
■側面全体を覆うランドラバー
足全体を障害物から守り、歩行時の横ブレも軽減。
■プレサソール
スカルパ独自のアウトソール。高いラグを採用し、グリップ力を向上。
◆推しポイント&適した山域
スカルパ
特徴的なランドラバーには、岩・木の根といった障害物から足を守る役割と歩行時の横ブレを防ぐ役割があり、これらにより安心して歩くことができます。
さらに、つま先の強度を高めたトゥキャップや、グラスファイバー複合シャンクによって剛性を高め、山岳域での使用にフォーカス。
一般登山道や縦走路などの整備されたルートに最適です。ハイカットシューズとの併用で、山によって使い分けるのにおすすめの1足です。
◆登山で使用する際に注意して欲しいこと
スカルパ
トレイルランニングシューズも登山靴と同じように、モデル毎に対応する山域があるので、経験値や体力もふまえて選びましょう。
間違った靴を選んでしまうと、捻挫などの怪我のリスクが高まることもあります。
トレイルシューズを試してみたいけど、どんな靴を履けばいいかわからない時は、専門店で相談してみる事もおすすめです!
スカルパ リベレランXT(ユニセックス)
サイズ | 39〜45 |
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重量 | 355g(42サイズ、片足) |
アッパー | アッパー:メッシュ/PU/TPU ライニング:ストレッチファブリック |
ミッドソール | ー |
アウトソール | プレサTRN-05 |
防水性 | ー |
価格 | 30,250円 |
▼紹介した商品一覧
足元を軽やかにして山を楽しもう!

軽くて歩きやすそうなモデルがたくさん登場しましたね。
トレランシューズを登山で使用する場合は、天候が良く、足場が比較的安定した軽登山がおすすめです。自身の身の丈に合わせた登山計画、シューズ選びをして、トレランシューズでの登山にトライしてみてください。
自分にぴったりのシューズを手に入れて、軽快な足元で山を楽しみましょう!
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