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登山靴を長持ちさせるなら!定期的なメンテナンスを

いつも足元を守ってくれている登山靴。どんどん汚れて行くのでスッキリきれいにしたいと思うけれど… 普通のスニーカーみたいにザブザブ洗ってよいものか?お手入れの仕方に悩むこと、ありませんか?
登山靴に使われている素材は、防水や透湿などの機能を持たせた物が多く、お手入れ方法を間違うと、その機能を損なってしまうこともあります。正しい洗い方や保管方法をして、お気に入りの登山靴を長持ちさせましょう。
意外とやりがち!登山靴をダメにするNGメンテナンス

- 水にドボンと丸洗い&頑固な汚れはブラシでゴシゴシ
ブラシで強くこすることは繊維を傷つけ、撥水性能など、本来登山靴が持っている機能を損ねてしまいます。
また、靴の中に大量の水を入れると、内部から水圧がかかり防水機能が低下することも。ブラッシングや拭き取りで汚れを取ったり、少量の水で洗ったりと注意が必要です。 - 汚れてた状態で防水スプレーをかける
汚れが付いていると、いくら防水スプレーをしても効果がありません。汚れをキレイに落としてか防水スプレーを使用しましょう。 - 使わないときは箱に入れて保管
購入時の箱に入れたり、袋やケースに入れて保管すると、湿気のせいで靴がダメージを受けてしまいます。高温多湿を避け、通気性の良い場所で保管しましょう。
では、基本的なメンテナンスの手順を一緒に確認してみましょう。
下山後にやっておきたい!登山靴のお手入れ方法

まず、必要な道具を揃えましょう。そのためには、靴の素材をチェック。
水洗いの基本は同じですが、クリーナーや撥水スプレーを使用する場合は、素材によっては色落ちや劣化の原因になることもあります。必ず使用できるかどうかの確認をしましょう。ヌバックやレザーなど革製品は専用の洗剤もあるので、そちらを使うのがおすすめです。

今回洗うのは、モンベルの「アルパインクルーザー2000」。素材はヌバックレザーとゴアテックスファブリクスが使われています。
レザーやゴアテックスにも対応しているクリーナーと防水スプレーを用意。
基本的な洗い方の流れは変わらないので、布製品の靴をお持ちの人もぜひ参考にしてみてくださいね。
登山靴の洗い方
- インソールと紐を外す
- アウトソールの状態をチェック
- 軽い汚れはブラシで落とす
- 表面の汚れは水洗い
- 頑固な汚れはクリーナーで除去
- アウトソールを洗浄
- 水分を拭き取り乾燥
- 乾燥後、撥水スプレー
それでは各項目をそれぞれ詳しくみていきましょう。
① インソールと紐をはずす

お掃除前に靴紐とインソールをはずします。インソールは丸洗いできるものは洗浄し、靴紐も中性洗剤で洗い、どちらも風通しの良い日陰でしっかり乾かしましょう。

靴の中の汚れもしっかりキレイに。逆さにして中に入っている砂粒などを払い出します。濡らして硬く絞った雑巾などで汚れをしっかりふき取るのもおすすめ。汚れがひどい場合は、ブラッシングしましょう。
② アウトソールの状態をチェック

ソールの状態をチェック!小石などが挟まっている場合、ドライバーなどで取り除きます。また靴全体の状態もしっかり確認。
もしも破れや亀裂があった場合、洗浄によって状態が悪化する場合があるので、メーカーや専門店へ問い合わせをしましょう。。
③ 軽い汚れはブラシで落とす

表面についた砂埃や乾いた泥などは、靴用の磨きブラシで軽く払って落とします。
④ 気になる汚れは水洗い

表面の汚れを、水を含ませたスポンジで優しく洗い流します。ゴシゴシとこすると傷めてしまいますので、気を付けましょう。
⑤ 頑固な汚れはクリーナーで除去!

汚れがひどい場合は、専用のクリーナーがおすすめ。素材にあったクリーナーを選び、使用方法をしっかり確認してから使いましょう。
種類によっては、シミになる場合があります。目立たない一部分で試してから、全体に使用。
▼今回使用しているクリーナーはこちら
コロニル アクティブ クリーナー 200ml
⑥ アウトソールを洗浄

アッパーと違ってソールはしっかり、ブラシなどを使ってゴシゴシ洗います。しっかりと洗い流しましょう。
⑦ 水分を拭き取り乾燥

表面に残っている水滴を雑巾で押さえるようにふき取ります。風通しの良い日陰でしっかり乾かしましょう。
直射日光は、生地の劣化に繋がるため×。
⑧ 乾燥後、撥水スプレー

しっかり乾いてキレイになったら、次の山行に備えて撥水処理を。雨だけでなく、汚れがつきにくくなる効果もありますよ。こちらも使用できる素材を必ず確認しましょう。
※防水スプレーは風通しの良い屋外で使用しましょう。誤って吸い込むと、呼吸困難を引き起こす可能性があります。風下に人が居ないことも確認してくださいね。