「逆さ茶臼」を撮りにいく!姥ケ平トレッキングコースガイド

那須ロープウェイ山麓駅から、乗車すること約4分。あっという間に標高約1,680mの山頂駅に到着します。もう那須の街並みは雲の下!駅を降り立った瞬間から高度感があり、気持ちが高ぶります。
コース中にトイレはないので、ロープウェイの駅で必ず済ませておきましょう。
少し登ると、茶臼岳山頂を目指す道との分岐が現れます。

今回は山頂を目指さず、茶臼岳の中腹をぐるりと回って裏側の「牛ケ首」にむかいます。標高差もほとんどなく歩きやすいですが、石ころに足をとられやすいので気をつけて歩きましょう。

茶臼岳のゴツゴツした山頂を間近に仰ぎ見ることができる牛ケ首に着くと、この分岐からは下り道が始まります。
視線の先には木々に囲まれた広場、姥ケ平が見えてきました。驚くほど平らなスペースが広がっており、多くの人が休憩をとっています。

ここから仰ぎ見る茶臼岳の全景はまさに圧巻。特に紅葉の季節は荒々しい岩肌と、中腹に広がる真っ赤な紅葉のコントラストに思わず言葉を失います……!
コーヒーを淹れたり、お弁当を広げたり、思い思いに山を愛でる時間を楽しみましょう。ベンチもありますが混雑時には座れないこともあるので、シートを持参すると安心です。

一息ついたら、「逆さ茶臼岳」の撮影にチャレンジしにいってみましょう。
姥ケ平から少し先に進むと「ひょうたん池」分岐があります。細い木道を5分ほど進んだ先にひょっこり現れる小さな池が「ひょうたん池」。
運が良ければ池に逆さまの茶臼岳が鏡のように映り込み、“映え”の一枚を撮影できるチャンスがあるかもしれません!

ひょうたん池の周囲は狭いので、混雑時は撮影待ちの列ができることも。譲り合って楽しみましょう。
帰りは来た道を戻りますが、時間と体力に余裕があれば茶臼岳の山頂に立ち寄るのもおすすめです。
ここに注意!
茶臼岳があるのは、気象条件(風・霧・雨など)の変化が大きい山域です。また、岩場やガレ場、滑りやすい勾配もあります。
安全に山歩きを楽しむために、天候や登山道の状況を事前によく確認し、万全の準備を整えて出かけましょう。
アクセス情報

トレッキングの起点となる那須ロープウェイ山麓駅には、公共交通機関でも比較的簡単にアクセスできます。マイカーの場合は駐車場がすぐ満車になってしまうので、早出を意識するとよいでしょう。
那須ロープウェイ アクセス基本情報
<公共交通機関>
【東京駅】ー新幹線(約70分)ー【那須塩原】ー路線バス(約75分)ー【那須ロープウェイ山麓駅】
<マイカー>
東京駅から那須ロープウェイ山麓駅まで200km(約2時間45分)
茶臼岳にきたらココは外せない!千三百年続く静寂と癒しの湯

トレッキングの帰りに立ち寄るなら、那須を代表する日帰り温泉「鹿の湯」がおすすめです!
開湯から1,300年の歴史を誇る名湯で、昔ながらの湯治場の雰囲気が今も残っています。木造の趣ある建物といい、シャンプー・石鹸禁止の洗い場といい、本物の温泉と呼ぶにふさわしい味わい深さ。
41度から48度まで6段階に分かれた湯船があり、短時間でも体を芯から温めてくれるのが特徴です。白濁した硫黄泉につかれば、トレッキングの疲れもすっきりほぐれるでしょう。
姥ケ平の絶景を堪能したあとに、歴史ある温泉で心身ともにリフレッシュ。そんな締めくくりはいかがでしょうか。
「山を見上げる」という新しい絶景の楽しみ方、体験してみて

姥ケ平は広場のように開けていて、目の前にそびえる茶臼岳を大迫力で眺めながらのんびり休憩できる大自然の中の憩いの場です。
ロープウェイを使えば、体力に自信がなくても気軽に高所までアクセスできるのもうれしいポイント。とくに紅葉の時期は、山全体が色とりどりに染まり、まるで絵画のような景観に出会うことができます!
ただし、この時期は駐車場やロープウェイがかなり混雑することもあるので、早めの出発を心がけるのが快適登山のコツですよ。
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