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小遠見山ハイキングコース

手軽に行ける絶景の特等席!「小遠見山ハイキングコース」で、大パノラマと天空のお花畑へ

登山ライター兼登山ガイドである筆者が一押しの「お手軽なのに最高!」な登山コースをご紹介します。

今回のイチオシのコースは、五竜岳の入り口“小遠見山(ことおみやま)”。「北アルプスの雄大な山々を、もっと間近で見てみたい!」という人にぴったりなコースで、わずか片道90分のハイキングなのに北アルプスのど真ん中にいるような360度の圧巻の景色を体験できます。

五竜岳を間近に仰ぎ、夏には高山植物が咲き誇るお花畑を楽しめるなど、初心者でも感動必至のルート!その魅力を余すことなくお届けします。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

わずか90分で、憧れの北アルプスの絶景を手に入れよう!

小遠見尾根から眺める後立山の山々
撮影:まつだしなこ(7月下旬) 小遠見尾根から遠見尾根方面を振り返る

長時間歩く本格登山ではなくても、アルプスの雄大な景色や珍しい高山植物に出会える。
そんな“お手軽登山だけど感動は本格的”なコースがあったら嬉しいですよね。

実は、そんな贅沢なコース、あるんです!

それが、小遠見山(ことおみやま)。高山の魅力がぎゅっと詰まったお手軽ハイキングコースで、目前に迫る北アルプスの大パノラマを満喫できる“絶景の特等席”なのです。

小遠見山は、五竜岳へと続く稜線上の小ピーク

小遠見山は五竜岳へ続く稜線上の尾根道
地図出典;YAMAP 加工:まつだしなこ

小遠見山は、長野県北安曇郡白馬村と大町市の境に位置し、百名山・五竜岳へと続く最短ルート「遠見尾根」の途中にある標高2,007mの小ピークです。ゴンドラで一気に山の中腹まで上がれるため、スタート地点はすでに高地(アルプス平駅:標高1,515m)。

スタート地点と山頂の標高差は500m程度で、高尾山を登るのとほぼ同じくらいの標高差。約90分の歩行で山頂に到達できます。途中には、四季折々の花が咲き誇る高山植物園もあり、雄大な展望と可憐な花の両方を楽しめる贅沢なコースです。

小遠見山ハイキングコース基本情報

エスカルプラザから、小遠見山までのアプローチ
出典:illust AC 加工:まつだしなこ (運行期間は年度により異なる)

白馬五竜スキー場“エスカルプラザ”からゴンドラとリフトを乗り継いで登山口までアクセスします。あっという間に標高を稼げるので、2,000m級の山であっても片道90分で到達できるのです。

小遠見山 基本情報

  • 山頂標高:2,007m
  • 歩行距離:2.3km(片道)
  • 所要時間:約90分(上り)+50分(下り)
  • 標高差:約500m(アルプス平駅より)
  • 技術的難易度:★☆☆☆☆

  (凡例:グレーディング表

何度行ってもすばらしい!小遠見山の”推しどころ”ベスト3

小遠見山へ続く尾根道
出典:PIXTA

夏も冬も小遠見山に登っているほど、このエリアが大好きな筆者。登山初心者の友人に、高山の魅力をぎゅっと凝縮して伝えたい時にまず思い浮かぶコースです。

今回は、小遠見山の数ある魅力の中から、“推しどころ”ベスト3をご紹介します。

目前に迫る北アルプス!山頂で楽しむ大パノラマ

小遠見尾根から眺める雄大な山並み
出典:PIXTA

小遠見山の一番のおすすめポイントは、なんといっても山頂から望む大パノラマ!目前には大迫力の白馬三山、そして振り返れば、眼下には白馬の街並みが広がり、運が良ければ幻想的な雲海まで見られるかも!

こんな絶景がたった90分のハイキングで楽しめるなんて、本当にお得すぎる体験です。

登山前から癒される、天空のお花畑

さまざまな希少な植物に出会える白馬五竜高山植物園
出典:PIXTA 白馬五竜高山植物園

ゴンドラの終着点・アルプス平駅を降りれば、そこには白馬五竜高山植物園(標高1,500m前後)が広がっています。

本来なら何時間も歩いてやっと出会える高山植物ですが、ここでは山に登らずとも300種類・200万株の高山植物が迎えてくれます。過酷な環境で生きる可憐な花々は、たとえ花の名に詳しくなくとも心を打たれるものがあります。

日本ではなかなかみることができないヒマラヤの青いケシをみれるのも、ここならでは!

リフトで爽快な空中散歩!

白馬五竜高山植物園の斜面を走る展望リフト
出典:PIXTA

3つ目の推しポイントは、自然の気持ちいい風を受けての空中散歩です。8人乗りゴンドラでアルプス平駅まで登ったあとはリフトに乗り換え、斜面を利用してつくらた植物園の上を登っていくことができます。これが最高に気持ちいいのです!

視線をあげると雄大の山々が待ち構えていて、足元には高山植物の絨毯が広がっています

行きはゆっくり植物園を歩いて登り、帰りはリフト利用で楽々下山、という組み合わせもできますよ。

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