贅沢すぎる!高山ハイクの魅力が凝縮された小遠見山コースガイド

ここからは、展望リフトの終着点から小遠見山までのハイキングコースの見どころをご紹介していきます。
ゴンドラに乗って白馬五竜高山植物園へ
まずはエスカルプラザからスタートです!
山麓「とおみ駅」からゴンドラに乗ること約8分。山頂のアルプス平駅を降りると、白馬五竜高山植物園の入り口です。

なんと植物園は入園無料!
コマクサやチングルマなど人気の高山植物が咲き乱れ、じっくり鑑賞しているとここだけであっという間に時間が経ってしまうので注意です。

満開の花と山の組み合わせは、写真映え間違いなしです。
アルプス平駅から、徒歩3分で展望リフト乗り場につきます。リフトに乗って植物園の斜面を一気に登っていきましょう。
花に見送られていよいよ登山開始!

出典:PIXTA
展望リフトを降りたら、いよいよ登山スタートです。
登山口からはいきなり階段が続きますが、道はとても整備されていて歩きやすいです。まずは地蔵の頭にあるケルンを目指します。
絶景を楽しみに振り返らずにひたすら登る

約20分後、地蔵の頭に着きました!大きなケルンが目印です。
360度の展望が開けるので、一息つきましょう。
ここからが本格的な山登り。ブナの樹林帯の中、約200段の丸太の階段が続きます。ここは振り返らずグッと我慢して進みましょう。そして進むこと20分……。

見返坂(標高1,740m)にきたら振り返ってみてください!眼下に広がるアルプス平が光り輝いて見えます。
いよいよ絶景ゾーンに突入!尾根歩きで北アルプスを堪能

まだまだ登りは続きます。
見返坂から約45分、標高1,950m地点の二ノ背髪までくるといよいよ待望の尾根歩き。北アルプスの絶景が両側に見え、これまでの疲れが吹き飛びます。
これぞ高山トレッキングの醍醐味!
登頂のご褒美は、北アルプスど真ん前の大パノラマ
二ノ背髪から約20分間の尾根歩きを満喫したら、まもなく小遠見山の山頂です。

目の前には、手の届きそうな北アルプスの大展望!振り返れば遠く富士山が見えることもあります。山頂にはベンチがあるので、ここでゆっくりお昼休憩をとるのもいいですね。
大きな荷物を背負った登山者が百名山・五竜岳方面に吸い込まれていくのを見送りながら、特等席で大絶景を思う存分満喫しましょう。
小遠見山|アクセス情報

小遠見山の入り口である五竜エスカルプラザには、公共交通機関でもマイカーでもアクセスは良好です。
ゴンドラとリフトは、運行時間も日によって変わりますので、事前によく確認して計画を立てましょう。
楽しい登山のために。安全&快適のアドバイス

何度もこのルートを歩いてきた筆者から、安全で快適に小遠見山ハイキングを楽しむコツをご紹介します。
日差しは強烈!水分はしっかりもって

片道90分のお手軽コースとはいえ、北アルプスの一部。標高は2,000m以上もあり、登りごたえのある坂道もあります。
途中で水場はないので、水分は十分に持っていきましょう。
夏場はとくに、虫対策を万全に

尾根に出るまでは、樹林帯を歩きます。特に夏場は虫が多い日もあるので、虫除けスプレーの使用や長袖シャツの着用など、念入りに防虫対策をすることをおすすめします。
ピークシーズンは早出がおすすめ

高山植物のピークシーズン(8月、9月)は“とおみ駅”に長蛇の列ができる日もあります。数時間待ち……なんていうことも。
また、夏場は午後から雲がわいてきて、急な雷雨になる可能性が高いこともあり、なるべく早出することが快適登山のポイントです。
ビギナーもリピーターも、小遠見山で忘れられないハイキング体験を

大迫力の北アルプスの山々を間近で楽しみたいなら、小遠見山へ!
大パノラマだけではなく、道中では可愛い高山植物にもたくさん出会える感動盛りだくさんのコースです。天気のいい日は、写真を撮る手が止まらないこと間違いなしです。
体力に自信がない初心者でも気軽に楽しめる、見どころ満載なハイキングコースなので、ぜひ小遠見山の“特等席”から、雄大な展望を味わいに行ってみてくださいね!
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