釣りにも山にも使える「リバー・ランブラー・ハイブリッド・サン・フーディ」

撮影:筆者
「リバー・ランブラー・ハイブリッド・サン・フーディ」は、フライフィッシング向けに作られた製品です。
パタゴニアのフィッシングラインらしい大型ポケットやレンズクリーナーといった装備が、山歩きにもそのまま役立ちます。稜線での紫外線対策、岩場やクサリ場での動きやすさ、使い勝手に優れる細部と、登山に必要な性能が揃った万能シャツです。
山で頼れるUVプロテクション。感心する機能美

撮影:筆者
稜線歩きや岩稜など、さまざまな山行で快適に着用できました。たしかなUVプロテクションは安心感があり、細やかなギミックは使い勝手が上々です。シャツにフードが付いた独特のデザインは使い勝手の幅を広げ、ギアのような機能美に感心しました。
生地はやや厚めで318gとしっかりしていますが、動きやすく、乾きやすい。真夏の低山よりも、残雪期や高山、紅葉シーズンの登山にぴったりです。
強い日差しでも安心のUVプロテクション

撮影:筆者
名前に「サン」と冠しているように、紫外線対策も万全。
UPF40+(紫外線カット率95%以上)を備え、紫外線から肌を守ってくれます。アルプスなどの稜線はもちろんのこと、樹林帯にいても降り注ぐ紫外線。年々強さを増しているという紫外線の対策は欠かせないため、うれしいポイントです。
フーディでしっかりガード

撮影:筆者
フードを被れば、首の後ろまでしっかりガード。強い日差しの中でも、絶対日焼けしたくないときに頼れる安心感があります。
通気性とUVプロテクションを両立できる仕様に

撮影:筆者
夏山などの暑いときは、ボタンで着脱可能なフードを外して襟を立てれば、通気性と日焼け防止を両立できます。
段階的に立てられる襟は、日差しの高さや確保したい通気性によって調整できるのがうれしいポイント。日焼け止めを塗り忘れがちな首後ろでも、たしかにガードできます。
手首の甲にかけての日焼け対策にも対応

撮影:筆者
袖口のサムホールを使用すると、手首の甲にかけての日焼けもガードできます。残雪期や秋山などで寒いときには、保温にも便利です。
着心地よくて、動きやすい

撮影:筆者
本体に、タフで摩擦に強い平織り生地を配置しています。バックパックの擦れや登山道のヤブなどの引っかけにも安心できる生地感。ストレッチ性もあって着用ストレスがなく、汗をかいても肌の張り付き感のないさらっとした肌触りです。

撮影:筆者
肩や腕には、よりストレッチ性が高い生地をハイブリッド。岩場やクサリ場でも、肩や腕が突っ張らず、安全に行動できます。

撮影:筆者
風やムレ感がほどよく抜ける通気性もあるため、登りはじめから山頂まで着続けられました。
ほどよいシルエットが着やすい

撮影:筆者(身長175cm、体重61kg、胸囲85cm)
着用しているのはSサイズ。本気の登山感が出ない、ほどよいリラックス感は好ましい印象。キャンプなどのライトなアウトドアにも活躍しそうです。
スムーズな開閉で、広がる利用シーン

撮影:筆者
フロントはスムーズに開閉できるスナップボタン仕様。しっかりUV対策したいときはや保温したいときは閉じ、クールダウンしたい登りで開ければスッと風が入ってきます。

撮影:筆者
着脱しやすいと、利用シーンは広がります。まだ気温が上がらない早朝行動、夕方のテント場など、ミドルレイヤーのような使い方にも便利そうです。バックパックに入れておくと重宝する一枚になること間違いありません。
登山にも使い勝手がいい、細部の工夫
使うたびに便利さを実感する、細かな機能が充実。フィッシング向けの製品とは思えないほど、山岳フィールドにマッチしていました。
ベンチレーション兼用の大容量ポケット

撮影:筆者
大容量の胸ポケットは、スマートフォンや行動食、地図の収納に便利。内側がメッシュでベンチレーションとしても機能します。
想像次第で多用途な胸元のループ

撮影:筆者
ポケットのループはサングラスや小物を掛けるのに便利。本来は針外し(フォーセップ)用ですが、山ではマルチに活躍します。
サッと拭けるレンズクリーナー

撮影:筆者
裾裏にはレンズクリーナーが縫い付けてあります。汗やガスで曇ったり砂ぼこりで汚れたりしても、その場で素早く拭けます。
スマートに腕まくりできる袖口仕様

撮影:筆者
ボタンで留める一般的な山シャツと違って、袖口はパイピング仕様です。登りで体が熱くなってきたときにはサッと腕まくりできて、ズレ落ちるストレスもありません。
紫外線から身を守りながら、山をもっと自由に

撮影:筆者
パタゴニアの「リバー・ランブラー・ハイブリッド・サン・フーディ」は、釣り用として生まれながら、山でも映える一枚でした。UPF40+の確かなUVプロテクションと、動きを妨げないストレッチ性、細部に宿る機能美。
残雪の稜線や夏の高山、秋の紅葉道まで、季節ごとの山を安心して楽しませてくれます。
強い日差しの中でも、肌を守りながら自由に行動できる心地よさ。この一枚があれば、山で過ごす時間がもっと軽やかで豊かなものになるはずです。