天然ハーブで虫除け!普段もアウトドアシーンも心強い味方に
アウトドアシーンで、やっかいなのが「虫」の存在です。登山では、手足を覆うことが多く、身体への虫刺されはあまり気にならないかもしれませんが、顔回りは無防備なので刺されてしまうことも…。
しかし、顔に虫除けスプレーをかけるのは、化学薬品の身体への影響が心配…という方も多いと思います。そんな人にお勧めしたいのが、「天然ハーブ」を使った虫除け対策。最近はオーガニックの虫除けスプレーなど販売されてきておりますが、自分で作れたら一番安心ですよね。
ハーブは、比較的強い種類のものも多く、庭やプランターで簡単に栽培できます。ガーデニングでハーブ作りを楽しんだり、育てたハーブで虫除けスプレーを作ったり、お料理に使ったりと、様々な用途で活躍してくれます。
今回は
・お家で簡単栽培!育てるだけで虫除け効果のあるハーブ
・ハーブを使ったナチュラルスプレーの作り方
・市販で販売されているハーブの虫除けスプレー
を紹介していきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
お家で簡単栽培!育てるだけで虫除けになる8つのハーブ
ヨーロッパの国々では、よく窓辺にゼラニウムを置いて虫除けをしています。寄せ植えやガーデニングで栽培できる、虫除け効果のあるハーブをご紹介。ハーブは生命力が強いものが多く、雑草のように増える場合もありますので、プランターで育てるのがおすすめです。
ローズゼラニウム(和名:カレンソウ)
◇特徴:蚊など害虫が嫌う「シトロネラール」という成分を多く含み、植えておくと虫が寄りつかないという働きがあります。
◇育て方:初夏にピンクの花が咲く。日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。水やりは土が乾ききってから。与えすぎると根腐れを起こしやすいです。
◇主な働き:虫除け、イライラ・不安感の緩和、ホルモン分泌の調整
ペパーミント(和名:コショウハッカ、セイヨウハッカ)
◇特徴:ミントに含まれる「メンソール」という成分に虫の忌避作用があると言われています。清涼感がある香りで、紅茶にして飲んだりすることもできます。植えるだけでは、さほど強い防虫作用はありませんが、煮だしてスプレーにするとよいです。
◇育て方:日当たりが良すぎる場所だと枯れやすい。半日陰の風通しのいい場所がおすすめです。乾燥しないように水やりは定期的に。
◇主な働き:防虫、集中力向上、神経沈静、眠気覚まし、鼻づまりや頭痛の改善、胃もたれ、不眠、ストレス、口臭予防、消化促進、口臭予防など
ペパーミント
ティーツリー(別名:メラレウカ)
◇特徴:オーストラリアが原産の常緑樹。葉に、強い芳香性を持ちます。殺菌力が強く、またシトロネラという成分が虫除けに効果的です。
◇育て方:水枯れにはとても弱い。鉢栽培では乾燥すると葉がちりちりになるため、保水力のいい土で定期的に水やりをしましょう。
◇主な働き:虫除け、菌の抑制、口内炎、歯肉炎など
レモングラス(別名:レモンソウ)
◇特徴:ススキのような細長い葉っぱで、レモンに似たさわやかな香りが特徴でタイ料理によく使われます。虫が嫌う「シトラール」という成分が含まれています。
◇育て方:寒さには弱いので、冬は刈り込んで霜よけを。寒い地域では鉢植えにして、室内で冬越しさせるのがおすすめです。水の与えすぎはNG。表面が乾いていたらあげるようにしましょう。
◇主な働き:虫除け、血行促進、疲労回復、食欲増進、消化不良の改善など
ローズマリー(和名:マンネンロウ)
◇特徴:非常に香りが強く、虫があまり寄り付きません。抗菌作用や抗酸化作用に優れているため、肉料理の香り付けや臭み消しといった調味料に使われたり、精油やポプリにして虫除けとして使われたりしています。
◇育て方:日当たりと風通しの良いところへ植えましょう。半日陰でも可。酸性の土を嫌うので、植えつけの際に石灰を混ぜるといいでしょう。水やりは土の表面が乾いたら。やや乾燥気味に育てましょう
◇主な働き:菌の抑制、集中力・記憶力を高める、脂肪分の消化・分解の促進など
シロバナムシヨケギク(別名:除虫菊)
◇特徴:蚊取り線香の原料となる花ですが、種子から育てて開花は翌年の初夏と栽培には時間がかかります。防虫には茎や花などを乾燥させて燃やして使います。植えているだけでも虫除けの働きがあるとされています。
◇育て方:日当たり、風通しの良い場所で育てます。梅雨から夏は高温多湿で蒸れるので株元の葉を整理するなどの対策が必要です。
加湿を嫌うので乾燥気味に育てましょう。
◇主な働き:虫除け
シロバナムシヨケギク(除虫菊)
レモンバーム(別名:コウスイハッカ、セイヨウヤマハッカ)
◇特徴:爽やかな香りを放ち、長寿のシンボルとされているハーブ。虫除けの効果があります。庭に植えておくと雑草のように増殖する強さもあります。
◇育て方:日光を好みますが、半日陰程度までならOK。土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
◇主な働き:虫除け、鎮静、神経強壮、発汗、消化促進など
ラベンダー(別名:クンイソウ)
◇特徴:「ハーブの女王」とも呼ばれ、香りゆたかなハーブです。植えるだけでも多少虫除けもあるようですが、ラベンダーの香りには防虫作用があるとされているので乾燥させてポプリにしたりするとよいでしょう。
◇特徴:日光を非常に好みます。排水と風通しが十分な場所に植えてください。
◇主な働き:虫除け、鎮痛、菌の抑制、防腐、鎮静など
ナチュラル素材がうれしい!天然ハーブで手作り虫除けスプレー
庭やベランダで育てているハーブで虫除けスプレーを手作りできたらいいですよね。自家製で作る場合は、生の葉から作る方法と精油を使って作る方法と2種類。それぞれの方法を詳しくみていきましょう。
※注意※
ハーブによっては、妊婦さんや授乳中の女性、ペット、乳幼児に悪影響を及ぼすものもありますので、ご使用の際は、充分ご注意下さい。また、アルコールや精油などは肌に合わない人もいるので、事前にテストをしてご使用下さい。肌に合わない場合は使用を中止して下さい。
庭のハーブでできる手作り虫除けスプレー
■ペパーミント、レモンバーム
材料:
・蓋つきのガラス容器など、スプレータイプのボトル
(30~50ml程度、アルコールに使用可能なもの)
・ペパーミントorレモンバーム
・アルコール(ウォッカ、焼酎、リカーなど)
作り方:
①フタ付のガラス容器にミントの葉と茎を詰めこむ。
②容器いっぱいになるまでホワイトリカーや焼酎(甲種)などのアルコールを入れます。
③定期的に振りつつ冷暗所で1~3週間ほどおきます。
使う時はスプレー容器に入れて直接スプレーするか、アルコールが強く感じる場合は水で薄めてスプレーして虫除けにします。お酒として割って飲むこともできます。
(アルコールを肌につけるのが心配な場合はパッチテストを)
■ローズマリー
材料:
・ローズマリー
・レモン1個
・スプレータイプのボトル(30~50ml程度)
作り方:
①レモン1個を薄くスライスし、耐熱容器にレモン、ローズマリーの細かく刻んだものを入れる。
②そこに熱湯を200ml注ぎ、荒熱がとれたら冷蔵庫で一晩冷やします。
③こしてスプレーボトルに入れかえ、虫除けスプレーとして使用します。
精油で作る手作り虫除けスプレー
■レモングラス
材料:
・スプレータイプのボトル(30~50ml程度、アルコールに使用可能なもの)
・レモングラスの精油(3〜5滴)
・無水エタノール(5ml)
・水(45ml)
作り方:
ボトルに無水エタノールを入れ、精油を加え、最後に水を加えて良く振って混ぜて完成。
■ラベンダー
材料:
・スプレータイプのボトル
(30~50ml程度、アルコールに使用可能なもの)
・ラベンダーオイル(10滴程度)
・精製水(30ml)
作り方:
清潔なスプレー容器に精製水を入れ、さらにラベンダーオイルを10滴程度入れよく振ったら完成。
■ブレンド
材料:
・スプレータイプのボトル
(30~50ml程度、アルコールに使用可能なもの)
・レモングラスオイル(7滴)、ゼラニウムオイル(2滴)、ラベンダーオイル(1滴)
・アルコール(無水エタノールまたはウォッカ3ml)
・水(精製水やミネラルウォーター50ml)
作り方:
清潔なスプレー容器にアルコールを入れ、精油をそれぞれ加え、最後に水を加えて良く振って混ぜて完成。
※その他、防虫作用のあるシトロネラやミント、ティーツリー、ユーカリなどの精油をお好みでブレンドして作ってもいいでしょう。
虫除けスプレーにおすすめの精油
レモングラス 精油
ラベンダー 精油
ローズゼラニウム 精油
シトロネラ 精油
ティーツリー 精油
ユーカリ 精油
ペパーミント 精油
ハーブスプレー材料
健栄製薬 精製水P
健栄製薬 無水エタノール
ホワイトリカー 35度
スプレーボトル 遮光性 30ml
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手作りは苦手だし時間がない!という人におすすめの虫除けハーブスプレーを3種類ご紹介します。
パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー
アンチウィルス 天然アロマスプレー
kikiri-kira オーガニック虫除けスプレー
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