「ソフトシェルジャケット」って何? おすすめモデルと特徴まとめ
「ソフトシェル」は、ストレッチ性・撥水性・通気性を持つ万能ウェア。とはいえ、どんな時に着るのかいまいちわかりにくもの。そこで、他のアウターとの違いを解説しつつ、人気のアウトドアブランドから汎用性の高いおすすめのソフトシェルジャケットをご紹介。まずは使ってみたいという人向けに、コスパ抜群のモデルも登場しますよ。
2023/03/02 更新
制作者
ライター
高橋 典子
旅好きフリーライター。バイクツーリングついでに山を歩きはじめて、すっかりハマる。現在は11歳の息子が山の相棒。北アルプスや北海道でのテント泊、スノーハイクなど親子で楽しめる山遊びを模索中。子どもたちに自然を残したいと環境問題に興味あり。好きな山は燕岳と八ヶ岳。よく行く山域は奥多摩エリア。
高橋 典子のプロフィール
アイキャッチ画像:PIXTA
1枚あると超便利!登山で使える「ソフトシェル」

出典:PIXTA
ストレッチ性・撥水性・通気性に優れた万能ジャケットとして便利な「ソフトシェル」。春・秋は行動中のアウターとして、夏の高山で肌寒い時にはさっと羽織り、冬には保温のための中間着としてオールシーズンで活躍するアイテムです。
「ハードシェル」「ソフトシェル」「ウィンドシェル」の違いは?

撮影:YAMA HACK編集部(左)ハードシェル、(中)ソフトシェル、(右)ウィンドシェル
登山時にアウターとして着用するシェルジャケットは、大別すると「ハードシェル」「ソフトシェル」「ウィンドシェル」の3タイプがあります。特徴の違いや役割を見ていきましょう。
適度に風を防ぎつつ動きやすい!ソフトシェルは“いいとこどり”の行動着
登山のように周囲の状況が変わりやい中で行動する際、ずっと着たままでもムレにくく快適に行動できるソフトシェルは使い勝手が抜群。体を大きく動かしたり、運動量の多いアウトドアアクティビティでも活躍します。
肌寒い日や風が強い日から、小雨の日まで幅広く対応しますが、防水ではないものが多いため、天候の急変に備えてレインウェアは必携です。
ソフトシェルの特長まとめ
◆通気性に優れているので、行動中もムレにくく快適
◆高い撥水性を持ち、小雨や霧雨程度なら対応可能
◆ストレッチ性があり、動きが妨げられることなく運動しやすい
◆適度な防風性により、風による身体の冷えや体温低下から守る
ソフトシェルの選び方&着こなし方のポイント
ソフトシェルの機能を最大限に活かすために、選ぶ際や着用時のポイントを確認しておきましょう。
選ぶときはサイズ感と袖の位置をチェック
中間着にもOK!季節別レイヤリングでオールシーズン活用
レイヤリング次第で一年中使えるソフトシェル。季節やシーンに適した重ね着のポイントを押さえておくと、より快適に着こなすことができます。
止まると寒い春・秋登山のレイヤリング

作成:橋爪勇志
雪山など寒い時期のレイヤリング

作成:橋爪勇志
上記以外にも、夏山などでTシャツの上にソフトシェルをさっと羽織るのも◎。レインウェアを羽織ると運動量の多さから蒸れて、生地が張りついて不快な場合もソフトシェルならベタつきにくく快適です。
ここからは、おすすめのソフトシェルをブランド別に紹介していきます。
アークテリクス| ガンマLTフーディ
高い機能性とデザイン美を求める人におすすめするのは「ガンマLTフーディ」。
耐候性に優れ、摩耗に強く丈夫で、さまざまなコンディションに対応する高機能モデルです。伸縮性や通気性も高く、行動中も快適な着心地が持続します。ヘルメット対応フードで視界を妨げず、頭部をしっかりカバーしてくれるのもポイント。スリムなフィットで美しいシルエットがアークテリクスらしい潔い一枚です。
素材:Wee Burly ダブルウィーブ(ナイロン56%、ポリエステル34%、ポリウレタン10%)
重量:545g(Lサイズ)
サイズ:XS〜XXL
価格:29,700円
ザ・ノース・フェイス|マウンテンソフトシェルフーディ
普段使いにも活躍するソフトシェルなら「マウンテンソフトシェルフーディ」がおすすめ。
強度と伸縮性のある生地で動きやすく、登山をはじめとしたアウトドア全般で活用できるジャケット。撥水加工も施されているので、小雨程度ならしっかりと弾いてくれます。ロゴが胸元に入ったシンプルなデザインで、アウトドアからタウンまで幅広いスタイルにマッチ!
ザ・ノース・フェイス
マウンテンソフトシェルフーディ(メンズ)
素材:Apex Softshell Super Light(ナイロン84%、ポリウレタン16%)
重量:225g(Lサイズ)
サイズ:S〜XL
価格:16,500円
ザ・ノース・フェイス
マウンテンソフトシェルフーディ(ウィメンズ)
素材:Apex Softshell Super Light(ナイロン84%、ポリウレタン16%)
重量:195g(Mサイズ)
サイズ:S〜XL
価格:16,500円
パタゴニア|フーディニ・ジャケット
とにかく軽くてコンパクトなタイプなら「フーディニ・ジャケット」。
防風性や撥水性もきちんと備えつつ、重さわずか105g。ジッパー式の胸ポケットに本体を収納すれば手のひらサイズに。荷物の隙間にに忍ばせておき、必要な時にサッと羽織れる便利な一枚です。
メンズ・フーディニ・ジャケット

素材:リサイクル・ナイロン100%素材のリップストップ
重量:105g
サイズ:XS〜XL
価格:14,850円
ウィメンズ・フーディニ・ジャケット

素材:リサイクル・ナイロン100%素材のリップストップ
重量:96g
サイズ:XS〜XL
価格:14,850円
ファイントラック|フロウラップ® フーディ
「フロウラップ® フーディ」は、山行中のウエア着脱の煩わしさを解消したい人におすすめ。
ソフトシェルとは思えないほど耐水性と防風性に優れながら、高いストレッチ性で動きやすさ抜群。しなやかな肌触りを持ち、行動中のみならず休憩や睡眠中にも◎。まさに「オールラウンド・オールシーズン着続ける」というコンセプト通りのウェアです。セミタイトフィットなフードなしのジャケットタイプもありますよ。
ファイントラック
フロウラップ® フーディ(メンズ)
素材:(表)20D ナイロンスムース、(裏)20D ポリエステルニット、(中間層)エバーブレス®エアメンブレン
重量:295g
サイズ:S〜XL
価格:29,480円
ファイントラック
フロウラップ® フーディ(ウィメンズ)
素材:(表)20D ナイロンスムース、(裏)20D ポリエステルニット、(中間層)エバーブレス®エアメンブレン
重量:255g
サイズ:S〜L
価格:28,820円
マムート|グラナイト SO フーデッドジャケット
シンプルで洗練されたデザインを求める人には「グラナイト SO フーデッドジャケット」がおすすめ。
ステッチが目立たない仕様となっており、オシャレな印象です。ストレッチ性が高く、腕の動きを妨げないのも魅力。アウトドアから日常までマルチに使えます。
マムート
グラナイト SO フーデッドジャケット AF(メンズ)
素材:Polyester Woven/100% Polyester/Mammut SOFtechTM
重量:235g
サイズ:XS〜XL
価格:19,800円
マムート
グラナイト SO フーデッドジャケット AF(ウィメンズ)
素材:Polyester Woven/100% Polyester/Mammut SOFtechTM
重量:210g
サイズ:XS〜XL
価格:19,800円
モンベル|ノマドパーカ
多用途で汎用性の高いモデルが欲しい人には「ノマドパーカ」がおすすめ。
優れたストレッチ性を持つ生地で、表は防風性とはっ水性に優れた素材、裏は速乾性と保温性に優れた起毛地を使用しています。ソフトシェルに必要な要素を全て持ち、肌触りがよく温かいので冬は中間着としても最適。フードなしの「ノマドジャケット」もありますよ。
ノマドパーカ Men’s

素材:クリマプロ® 200(表地:ナイロン61% ポリエステル29% ポリウレタン10%〈はっ水加工〉
重量:416g
サイズ:S〜XL、U/S~U/XL(海外モデル)
価格:14,300円
モンベル|ノマドパーカ Men’s
ノマドパーカ Women’s

素材:クリマプロ® 200(表地:ナイロン83%+ポリウレタン17%〈はっ水加工〉、裏地:ポリエステル)
重量:361g
サイズ:XS〜XL、U/S~U/XL(海外モデル)
価格:13,420円
モンベル|ノマドパーカ Women’s
お手頃価格の<ワークマン>でまず試してみるのもアリ

撮影:高橋 典子
ワークマンのアウトドア向けオリジナルブランド<フィールドコア>の「ストレッチソフトシェルジャケット」は1,900円と手頃な価格でありながら、ストレッチ性、撥水機能などを備えたモデル。
アウトドアメーカのモデルと比べると重量があり、登山時の動きに適した工夫や細かな仕様の物足りなさは否めませんが、試しににソフトシェルを使ってみたい人におすすめ。生地は厚手でしっかりとしているため、真夏の低山よりも春・秋にさっと羽織るのがよさそうです。
左内側ポケットに本体を収納できるポケッタブル仕様で携帯にも便利。ユニセックスでの展開です。

ストレッチソフトシェルジャケット
素材:ポリエステル100%
重量:390g(Lサイズ)
サイズ:S〜5L
価格:1,900円
ワークマン|ストレッチソフトシェルジャケット
万能なソフトシェルを使ってみよう!

出典:PIXTA
しなやかで着やすく、通気性や撥水性などの機能も備えた「ソフトシェル」は使い勝手抜群。メーカーによってそれぞれ異なる特徴があるので、自身に合ったモデルを見つけてくださいね。
最後に紹介したワークマンの製品でソフトシェルの実用性の高さを体感してから、本格的なソフトシェルを購入するのもひとつの手。ぜひ、登山などアウトドアアクティビティのお供にしてその便利さを実感してみてください!
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▼おすすめのレインウェアは?
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▼ワークマンのシェルジャケットをチェック