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登山におすすめのソフトシェル

「ソフトシェルジャケット」って何? おすすめモデルと特徴まとめ

「ソフトシェル」は、ストレッチ性・撥水性・通気性を持つ万能ウェア。とはいえ、どんな時に着るのかいまいちわかりにくもの。そこで、他のアウターとの違いを解説しつつ、人気のアウトドアブランドから汎用性の高いおすすめのソフトシェルジャケットをご紹介。まずは使ってみたいという人向けに、コスパ抜群のモデルも登場しますよ。

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目次

アイキャッチ画像:PIXTA

1枚あると超便利!登山で使える「ソフトシェル」

ソフトシェル
出典:PIXTA

ストレッチ性・撥水性・通気性に優れた万能ジャケットとして便利な「ソフトシェル」。春・秋は行動中のアウターとして、夏の高山で肌寒い時にはさっと羽織り、冬には保温のための中間着としてオールシーズンで活躍するアイテムです。

「ハードシェル」 「ソフトシェル」 「ウィンドシェル」の違いは?

ハードシェル、ソフトシェル、ウィンドシェルの違い
撮影:YAMA HACK編集部(左)ハードシェル、(中)ソフトシェル、(右)ウィンドシェル

登山時にアウターとして着用するシェルジャケットは、大別すると「ハードシェル」「ソフトシェル」「ウィンドシェル」の3タイプがあります。特徴の違いや役割を見ていきましょう。

ハードシェル

防水・防風機能を備えた、雨や雪・風から身を守るためのウェア。雪山用シェルやレインウェアが該当する。風を通さないため、保温のために着用されることもある。名前のとおり、硬い生地のものが多い。(最近ではソフトシェルのような柔らかな生地感の製品も登場している)

ハードシェル
撮影:YAMA HACK編集部

<特長>

  • 防水性
  • 防風性
  • 防雪性(雪山用シェル)

ソフトシェル

風から身を守ったり、保温したりするためのウェア。防水機能はないが、高い撥水性を持っていることがほとんど。名前のとおり柔らかな生地かつ伸縮性・透湿性に優れ、行動着として動きやすく蒸れにくい着心地が魅力。(最近ではソフトシェルでも防水性能に優れた製品も登場している)

ソフトシェル
撮影:YAMA HACK編集部

<特長>

  • 撥水性
  • 伸縮性
  • 通気性

ウィンドシェル

風から身を守ることに特化したウェア(ウィンドブレーカー)。防水機能はないが、なかには撥水機能備えた製品もある。薄い生地で軽量なためコンパクトに収納でき、携行性に優れているところがポイント。風の強い稜線上などで着ることが多いが、レインウェアでも代用可能。通気性があるため、レインウェアと異なり蒸れにくく、行動しやすい。

ウィンドシェル
撮影:YAMA HACK編集部

<特長>

  • 防風性
  • 携行性
  • 通気性

適度に風を防ぎつつ動きやすい!ソフトシェルは“いいとこどり”の行動着

登山のように周囲の状況が変わりやい中で行動する際、ずっと着たままでもムレにくく快適に行動できるソフトシェルは使い勝手が抜群。体を大きく動かしたり、運動量の多いアウトドアアクティビティでも活躍します。

肌寒い日や風が強い日から、小雨の日まで幅広く対応しますが、防水ではないものが多いため、天候の急変に備えてレインウェアは必携です。

ソフトシェルの特長まとめ

  • 通気性に優れているので、行動中もムレにくく快適
  • 高い撥水性を持ち、小雨や霧雨程度なら対応可能
  • ストレッチ性があり、動きが妨げられることなく運動しやすい
  • 適度な防風性により、風による身体の冷えや体温低下から守る

ソフトシェルの選び方&着こなし方のポイント

ソフトシェルの機能を最大限に活かすために、選ぶ際や着用時のポイントを確認しておきましょう。

選ぶときはサイズ感と袖の位置をチェック

サイズ感

ソフトシェルを選ぶときのサイズ感(両手を挙げても着丈が腰より上にこないサイズ)
撮影:YAMA HACK編集部

着用した状態で、両手を挙げても着丈が腰より上にこないサイズを選びましょう。

着丈が短めだと背中が出たり、風が入り込んでしまう可能性も。雪山などで、ソフトシェルを中間着として着用することを考えている場合は、実際に重ね着をしてみて、動きやすさを確認するのがベター。

袖の位置

ソフトシェルを選ぶときのサイズ感(手首の位置に袖がくるのがベスト)
撮影:YAMA HACK編集部

手首の位置に袖がくるのがベスト

肘を曲げた際に手首が出すぎてしまうと防風性を弱めたり、袖が突っ張ってしまい行動の妨げにつながります。

中間着にもOK!季節別レイヤリングでオールシーズン活用

レイヤリング次第で一年中使えるソフトシェル。季節やシーンに適した重ね着のポイントを押さえておくと、より快適に着こなすことができます。

止まると寒い春・秋登山のレイヤリング

止まると寒い春・秋登山のソフトシェルのレイヤリング
作成:橋爪勇志
  1. ベースレイヤー(汗を素早く吸収して拡散させ、肌をドライに保つ肌着のような服)
    行動中は汗をかくので吸湿性、速乾性のあるものが必要。ベースレイヤーの下のアンダーウェアに、疎水性のあるドライインナーを着れば、汗によるベタつきを防いでより快適に。
  2. ミドルレイヤー(体温調整する役割の服)
    吸水速乾でそれなりに保温性があるものがおすすめ。保温性と通気性のバランスが取れた長袖シャツや薄手のフリースなど、気温や天気にあわせて使い分けましょう。
  3. アウターレイヤー(風や雨、雪などから身体を守る服)←ソフトシェル
    休憩時など止まった際に体を冷やさないように着用。もちろん、ムレにくく伸縮性もあり動きやすいので、着たままで行動するのもアリ。天候の急変に備え、レインウェアも併せて準備しておくこと。

雪山など寒い時期のレイヤリング

雪山など寒い時期のソフトシェルのレイヤリング
作成:橋爪勇志
  1. ベースレイヤー
    汗をかきその水分で体が冷えるだけでも低体温症になり、命に直結することもあるのが冬の山。速乾性や吸湿性のあるベースレイヤーを着用し、その下にドライインナーを着るといいでしょう。
  2. ミドルレイヤー
    気温が低く寒い冬の山では、保温性と通気性のバランスが取れたミドルレイヤーを選ぶ必要があります。汗などの水濡れに強い化繊中綿や化繊とダウンのハイブリッドタイプのインサレーション(中綿入り防寒着)、もしくはフリースを選ぶのがベター。
  3. プラス1枚←ソフトシェル
    ミドルレイヤーとアウターレイヤーの間にソフトシェルを着用。内部の熱を逃がしにくくなり、保温効果が高まります。
  4. アウターレイヤー
    最後に、ハードシェルを着用して、しっかり防風・防雨・防雪。

上記以外にも、夏山などでTシャツの上にソフトシェルをさっと羽織るのも◎。レインウェアを羽織ると運動量の多さから蒸れて、生地が張りついて不快な場合もソフトシェルならベタつきにくく快適です。

ここからは、おすすめのソフトシェルをブランド別に紹介していきます。

コロンビア|ライトキャニオンソフトシェルジャケット

紫外線もブロックしたい人には「ライトキャニオンソフトシェルジャケット」がおすすめ。

紫外線をカットするサンプロテクション機能を搭載。コロンビア独自の撥水機能「オムニシールド」が施されているので、ちょっとした雨なら弾いてくれます。持ち歩きにも便利なポケッタブル仕様です。

メンズはフードあり、レディースはフードなしのデザイン。

  • 素材:プライムフレックス4wayストレッチライトウエイトプレーンウィーブ(ポリエステル100%)
  • 重量:ー
  • サイズ:S〜XL
  • 価格:14,850円
  • 素材:プライムフレックス4wayストレッチライトウエイトプレーンウィーブ(ポリエステル100%)
  • 重量:ー
  • サイズ:S〜XL
  • 価格:14,850円

ザ・ノース・フェイス|マウンテンソフトシェルフーディ

普段使いにも活躍するソフトシェルなら「マウンテンソフトシェルフーディ」がおすすめ。

強度と伸縮性のある生地で動きやすく、登山をはじめとしたアウトドア全般で活用できるジャケット。撥水加工も施されているので、小雨程度ならしっかりと弾いてくれます。ロゴが胸元に入ったシンプルなデザインで、アウトドアからタウンまで幅広いスタイルにマッチ!

  • 素材:Apex Softshell Super Light(ナイロン84%、ポリウレタン16%)
  • 重量:ー
  • サイズ:S〜XL
  • 価格:17,600円
  • 素材:Apex Softshell Super Light(ナイロン84%、ポリウレタン16%)
  • 重量:ー
  • サイズ:S〜XL
  • 価格:17,600円

ファイントラック|フロウラップフーディ

「フロウラップ® フーディ」は、山行中のウエア着脱の煩わしさを解消したい人におすすめ。

ソフトシェルとは思えないほど高い透湿性と防風性、耐久撥水性に優れながら、高いストレッチ性で動きやすさ抜群。しなやかな肌触りを持ち、行動中のみならず休憩や睡眠中にも◎。まさに「オールラウンド・オールシーズン着続ける」というコンセプト通りのウェアです。セミタイトフィットなフードなしのジャケットタイプもありますよ。

  • 素材:(表)20デニールナイロンニット、(裏)20デニールポリエステルニット、(中間層)エバーブレス®エアメンブレン
  • 重量:310g
  • サイズ:S〜XL
  • 価格:32,890円
  • 素材:(表)20デニールナイロンニット、(裏)20デニールポリエステルニット、(中間層)エバーブレス®エアメンブレン
  • 重量:275g
  • サイズ:S〜L
  • 価格:32,890円

マムート|マクン 2.0 フーデッド ジャケット

シンプルで洗練されたデザインを求める人には「マクン 2.0 フーデッド ジャケット」がおすすめ。

フロントはダブルジップ仕様、フードと裾はドローコードで調節可能、両サイドにジップポケットを付きと、ベーシックながら必要な機能はしっかり搭載。ストレッチ性が高く、腕の動きを妨げないのも魅力。アウトドアから日常までマルチに使えます。

  • 素材:polyester-elasthan woven/recycled polyester mesh/Mammut SOFtechTM
  • 重量:386g
  • サイズ:XS〜XL
  • 価格:23,100円
  • 素材:Polyester-Elastane double weave/90% Polyester, 10% Elastane/Mammut SOFtechTM
  • 重量:328g
  • サイズ:XS〜XL
  • 価格:23,100円

マウンテンハードウェア|マウンテンスピードフーディ

ファストハイクを楽しみたい人には、「マウンテンスピードフーディ」がおすすめ。

軽量でいて耐久性に優れたいコーデュラストレッチナイロン素材を採用。アルパインクライミングでも着用できるモデルです。腕周りは立体裁断になっており、動きやすさも◎。

    マウンテンハードウェア マウンテンスピードフーディ(ユニセックス)

    • 素材:コーデュラ ®ストレッチ(ナイロン88%、スパンデックス12%)
    • 重量:370g
    • サイズ:XS〜XL
    • 価格:19,800円

    ミレー|マグマ シールド フーディ

    内側からの温かさも期待する人にはフリース裏地の「マグマ シールド フーディ」がおすすめ。

    グリッドフリースの微起毛した裏地がポイント。保温性はもちろん、湿気からも守ってくれる一着です。すっきりとしたシルエットながら、ストレッチ性のある生地と設計により、動きやすさも考慮されています。フードなしのジャケットタイプも展開。

    • 素材:エレメン トシールド グリッド 3層 ポリエステル92% ポリウレタン8% PFCフリー撥水
    • 重量:680g
    • サイズ:XS〜L
    • 価格:24,200円

    モンベル|ノマドパーカ

    多用途で汎用性の高いモデルが欲しい人には「ノマドパーカ」がおすすめ。

    優れたストレッチ性を持つ生地で、表は防風性とはっ水性に優れた素材、裏は速乾性と保温性に優れた起毛地を使用しています。ソフトシェルに必要な要素を全て持ち、肌触りがよく温かいので冬は中間着としても最適。フードなしの「ノマドジャケット」もあります。

      モンベル ノマドパーカ(メンズ)

      提供:モンベル

      • 素材:クリマプロ® 200(表地:ナイロン61% ポリエステル29% ポリウレタン10%〈はっ水加工〉
      • 重量:416g
      • サイズ:S〜XL
      • 価格:15,950円

        モンベル ノマドパーカ(レディース)

        提供:モンベル
        • 素材:クリマプロ® 200(表地:ナイロン61% ポリエステル29% ポリウレタン10%〈はっ水加工〉
        • 重量:361g
        • サイズ:XS〜XL
        • 価格:14,740円

        アークテリクス| ガンマフーディ

        高い機能性とデザイン美を求める人におすすめするのは「ガンマフーディ」。

        耐候性に優れ、摩耗に強く丈夫で、さまざまなコンディションに対応する高機能モデルです。伸縮性や通気性も高く、行動中も快適な着心地が持続します。ヘルメット対応フードで視界を妨げず、頭部をしっかりカバーしてくれるのもポイント。スリムなフィットで美しいシルエットがアークテリクスらしい潔い一枚です。

        • 素材:Wee Burly ダブルウィーブ(ナイロン56%、ポリエステル34%、ポリウレタン10%)
        • 重量:545g
        • サイズ:XS〜XXL
        • 価格:50,600円
        • 素材:Wee Burly ダブルウィーブ(ナイロン56%、ポリエステル34%、ポリウレタン10%)
        • 重量:425g
        • サイズ:XS〜XL
        • 価格:50,600円

        お手頃価格の<ワークマン>でまず試してみるのもアリ

        ソフトシェル ワークマン
        撮影:高橋 典子

        ワークマンのアウトドア向けオリジナルブランド<フィールドコア>の「ストレッチソフトシェルジャケット」は1,900円と手頃な価格でありながら、ストレッチ性、撥水機能などを備えたモデル。

        アウトドアメーカのモデルと比べると重量があり、登山時の動きに適した工夫や細かな仕様の物足りなさは否めませんが、試しににソフトシェルを使ってみたい人におすすめ。生地は厚手でしっかりとしているため、真夏の低山よりも春・秋にさっと羽織るのがよさそうです。

        左内側ポケットに本体を収納できるポケッタブル仕様で携帯にも便利。ユニセックスでの展開です。

          ワークマン ストレッチソフトシェルジャケット(ユニセックス)

          出典:ワークマン
          • 素材:ポリエステル100%
          • 重量:ー
          • サイズ:S〜5L
          • 価格:1,900円

          万能なソフトシェルを使ってみよう!

          ソフトシェルを着て稜線を歩く登山者
          出典:PIXTA

          しなやかで着やすく、通気性や撥水性などの機能も備えた「ソフトシェル」は使い勝手抜群。メーカーによってそれぞれ異なる特徴があるので、自身に合ったモデルを見つけてくださいね。

          最後に紹介したワークマンの製品でソフトシェルの実用性の高さを体感してから、本格的なソフトシェルを購入するのもひとつの手。ぜひ、登山などアウトドアアクティビティのお供にしてその便利さを実感してみてください!

          ▼ハードシェルって何?

          ▼おすすめのレインウェアは?

          ▼ウィンドシェルの使い道って?

          ▼ワークマンのシェルジャケットをチェック