ファイントラック ポリゴン2UL

世界初の保温素材”ファインポリゴン”を使ったミドルレイヤー「finetrack ポリゴン2UL」

これまでフリースやダウンが主流だった防寒着や中間着…ここ数年、行動中にも着用可能な蒸れにくい「アクティブインサレーション」というアイテムが多数登場しています。その中でもひときわ異彩を放つのが finetrackの「ポリゴン」シリーズ。全く新しい素材で保温性と通気性を両立したジャケットの実力を検証してみました。

目次

アイキャッチ画像撮影:washio daisuke

進化し続ける中間着(ミドルレイヤー)

ハードシェルの下…何を着ていますか?

撮影:washio daisuke(ハードシェルの下…何を着ていますか?)

雪山登山でアウター(ハードシェル)の下に着るミドルレイヤー。どんなアイテムを使用していますか?

従来このジャンルで主流だったのがフリースですが

・重くかさばる
・防風性が低い
・吸汗拡散性が低い

のが難点でした。

かと言って羽毛のダウンジャケットだと

・通気性が低く、行動中は暑すぎる
・汗や雨などの水濡れに弱い

ために、その出番は山小屋・テントの宿泊時や、ご来光・夕暮れ待ちなど“動かない”タイミング限定に。

そこで昨今注目されているのが「アクティブインサレーション(行動用保温着)」。多くのモデルがポリエステルなどの化繊綿を使用して保温性と通気性を両立させることにより、行動中でも蒸れにくく保温性にも優れたウェアが続々と登場しています。

全く新しい概念の保温素材、finetrackの「ファインポリゴン」

新しい概念の保温素材・ファインポリゴン®︎
提供:finetrack(新しい概念の保温素材・ファインポリゴン)

そんな中で注目の素材が、日本のアウトドアメーカー finetrack(ファイントラック)が開発した、世界初のシート状立体保温素材「ファインポリゴン」。

ダウンや化繊綿と違い、シワ(凹凸)を備えたシート状の素材であるため、

1.濡れに強く、速乾性に優れる
2.温かい
3.軽量でコンパクト
4.ムレにくい
5.メンテナンスが容易

という特性を備えています。

ファインポリゴンを使用したミドルレイヤー「ポリゴン2UL」

ファインポリゴンを®︎使用しミドルレイヤー&防寒着「ポリゴン2UL」
提供:finetrack(ファインポリゴンを使用しミドルレイヤー&防寒着「ポリゴン2UL」)

そんなファインポリゴンを使用したミドルレイヤーが、ファイントラックの「ポリゴン2UL」シリーズ。ファインポリゴンを2枚重ねて封入し、適度な保温力と軽量性を両立している保温着です。

果たして、その実力はいかに。今回は雪山登山で実際に着用し、「ポリゴン2UL」のパフォーマンスをテストしてみました。

雪山登山中に実感した「優れた通気性&保温性」

みくりが池から見た立山連峰

撮影:washio daisuke(みくりが池から見た立山連峰)

今回「ポリゴン2UL」をミドルレイヤーとして着用しての雪山登山に出かけたのは、初冬の北アルプス・立山連峰。気温は2℃前後・風速も5m/s程度と、雪山登山にしては比較的おだやかで温かいと言っていいコンディションです。

ここで以下の2種類のミドルレイヤーを着用し、通気性を比較してみました。

*登山開始時は従来の化繊綿のアクティブインサレーションを着用
*登山中に「ポリゴン2UL」に着替えて着心地を比較

激しい行動でも蒸れない通気性

浄土山への急登も蒸れずに快適

撮影:washio daisuke(浄土山への急登も蒸れずに快適)

室堂から浄土山までは標高差約400mの急登、激しい行動をともなう登山となるため身体は当然のことながら発汗します。
違いを体感するために、最初はミドルレイヤーに化繊綿のウェアを着用して行動開始しましたが、じんわり汗ばんできたので「ポリゴン2UL」に着替えました。

すると、ファインポリゴンの優れた通気性のおかげか、すぐに登りでの「暑さ」が軽減され、快適な状態で稜線に立つことができたのです。

両サイドのベンチレーションで素早い体温調整も可能!

撮影:washio daisuke(両サイドのベンチレーションで素早い体温調整も可能!)

また「ポリゴン2UL」には、両脇腹部分に約30cm弱の巨大なベンチレーションがあります。今回は使用しませんでしたが、登りなどで暑さを感じた場合にはここを解放することで、瞬時にウェア内部の蒸れを放出する事も可能。

風の強い稜線上でも保温性をキープ

撮影:washio daisuke(風の強い稜線上でも保温性キープ)

稜線上のアップダウンは風通しが良いため、吹きさらしの状況が続きます。

風速が1m/s強くなれば体感気温は1℃低くなるのが強風時の登山の注意点ですが、比較的運動量の少ない下り・運動量の多い登りいずれのシチュエーションでも「ポリゴン2UL」を着用した上半身は、寒さも暑さも感じない快適な状態で行動することができました。

雪の上で実感した「心強い速乾性」

ポリゴン2ULを着て雪の上で寝そべってみました

撮影:washio daisuke(ポリゴン2ULを着て雪の上で寝そべってみました)

ファインポリゴンのもうひとつの強みが速乾性。本来であれば多量の発汗時や雨天時で実証したいところですが、季節は気温が低く雪山では雨も降りません。あまり賢明な方法ではありませんが、敢えて雪の上に寝転がってみました。

当然こんなことをすれば、ウェアに雪が付着します。しかし、10分ほど歩いた山小屋にチェックインして客室に到着する頃には、表面は完全にドライな状況になっていたのです。
また、「ポリゴン2UL」を着用した上半身は、ほとんど冷たさを感じることがなく、むしろ雪山用ハードシェルの下は3シーズン用のトレッキングパンツしか履いていなかった下半身の方が冷たい感触に。

防寒着としても活躍する「ポリゴン2UL」

雪のない低山であれば防寒着としても活躍

撮影:washio daisuke(雪のない低山であれば防寒着としても活躍)

ここまでは雪山登山におけるミドルレイヤーとして検証してきましたが、無積雪期の高山や雪のない冬の低山であれば保温性にも優れた「ポリゴン2UL」は休憩時など停滞中の防寒着としても活躍します。

前述の通り撥水性・速乾性も優れているため、夏山で霧の中を歩く場合や、冬の降雪翌日などに樹上から溶けた雪が落下してくるような場合でも、レインウェアを重ね着することなく行動できますね。

収納時もコンパクト!

付属のケースへコンパクトに収納可能

提供:finetrack(付属のケースへコンパクトに収納可能)

雪山登山以外では、防寒着なしで行動する場合も多いもの。そんな時は防寒着をザックの中に収納して持ち運びをすることになりますが、「ポリゴン2UL」は付属のケースに収納すれば、ご覧の通りのコンパクトサイズに。

テント泊など荷物がかさばりがちな場面でも、パッキングに苦労することはなさそうです。

様々なシーンで活用できる「ポリゴン2UL」|ラインナップも豊富です

様々なシーンで活躍する「ポリゴン2UL」

撮影:washio daisuke(様々なシーンで活躍する「ポリゴン2UL」)

雪山登山のミドルレイヤーとしてだけではなく、雪山登山以外では防寒着として様々なシーンで快適な行動をサポートしてくれる「ポリゴン2UL」。濡れにも強くコンパクトな収納性と相まって、それぞれの登山スタイルに応じて採り入れることができるアイテムです。
ファインポリゴン®︎を使用したパンツもラインナップ

提供:finetrack(ファインポリゴンを使用したパンツもラインナップ)

今回はジャケットのみを検証しましたがパンツもラインナップされており、下半身の寒さが気になる方にはこちらもオススメ。

蒸れにくく暖かい着心地で冬の登山をサポートしてくれる「ポリゴン2UL」、ぜひチェックしてみてください。

ポリゴン2ULシリーズはこちら

ファイントラック ポリゴン2ULジャケット(MEN'S)

重量:210g
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中間層:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

ファイントラック ポリゴン2ULジャケット(WOMEN'S)

重量:190g
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中間層:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

ファイントラック ポリゴン2ULフーディ(MEN'S)

重量:250g(収納袋除く)
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中わた:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

ファイントラック ポリゴン2ULフーディ(WOMEN'S)

重量:225g(収納袋除く)
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中わた:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

ファイントラック ポリゴン2ULパンツ(MEN'S)

重量:190g
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中間層:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

ファイントラック ポリゴン2ULパンツ(WOIMEN'S)

重量:165g
素材:表地:ナイロン100%、裏地:ナイロン100%、中間層:ポリエステル100%(ファインポリゴン)

他にもラインナップはたくさん!finetrackでチェック

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